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2017年07月03日
編集部

サンフレッチェ広島、「Jリーグトップの人材」(足立強化部長)補強でJ1残留に前進、「勝利のメンタリティ」もたらす丹羽大輝、気持ちはすでに広島風…

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丹羽大輝
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サンフレッチェ広島のユニホームに袖を通した丹羽大輝選手と撮影に応じる、安達修強化部長(トップ画像説明)

 

サンフレッチェ広島は7月3日、広島市中区で丹羽大輝選手の入団会見を行った。

「彼のパーソナリティはJリーグナンバーワン、その力でチーム全体を元気づけて欲しい」(足立修強化部長)という貴重な人材が加わったことで、J1陥落の危機に直面するサンフレッチェ広島が、今後猛烈な巻き返しに出る可能性が出てきた。

丹羽大輝は大阪府出身、府立長野高校卒。ポジションはDF。ガンバ大阪ユースからトップチームに昇格して最初の3年間は下積み生活、その後は期限付き移籍で徳島ヴォルティス、大宮アルディージャ、アビスパ福岡と渡り歩き、J1とJ2で経験を重ねた。

2012年、ガンバ大阪に戻ったがチームはJ2降格。翌2013年にはチームのJ2優勝とJ1復帰に貢献し、さらに2014年の国内三冠の立役者のひとりとなった。ただ今季はJ1リーグ戦出場が5試合と出場機会が減っていた。

会見の冒頭、サンフレッチェ広島入りを決めた理由を聞かれた丹羽は次のように説明した。

「約20年間、ガンバ大阪というクラブでお世話になって、そのチームを離れることはすごいいろいろな角度から考えて決めた決断です」

「足立さん、織田さん、森保さんといろいろ話をさしていただいて、一緒に這い上がっていこうという言葉を頂いて、僕自身、這い上がってきたサッカー人生なんで、その言葉に共鳴できてクラブのこれからの姿勢に共感できたところが決めた理由です」

7月1日、古巣のガンバ大阪から「移籍」の公式発表があったばかり。20年間にも及ぶ自身の過去に別れを告げて広島に来たからには相当の覚悟が必要だったはず…。

だが、”ポジティブ丹羽-ルド”は健在で「実家は大阪なんですけど家で食べるお好み焼きは、クレープ状のやつにキャベツ、豚肉…で、そういうとこも縁があるのかな?」。すでに広島人の資格十分の資質!?を強烈にアピール。

さらに、ガンバブルーで知られる「マウスピース」に質問が及ぶと、よくぞ聞いて下さいました!とばかりに「紫色のマウスピースを調達しました」とテレビカメラに披露した。

丹羽大輝
サッカー少年たちにも流行るかも?サンフレカラーのマウスピース、この記事の最後に関連情報

サンフレッチェ広島といえば、様々なキャラクターが誕生しては旅立っていくというドラマ?を繰り返してきたことでも知られるが、これほどキャラの立つ即戦力が移籍して来たとなると、チーム内外に及ぼすそのインパクトは計り知れない。

その期待の大きさは、足立強化部長の言葉からもうかがえる。

足立修強化部長の話

丹羽選手、ミスターガンバ。よくぞ来てくれたという風に思っています。塩谷選手の移籍、ということではなく、今我々に必要なメンタリティだとかパワーだとか、経験だとかそういったものをチームに、そしてクラブに、広島に注入してもらいたいと思って来てもらいました。

青山、水本、千葉と同世代で、一緒になって彼らの力をもう一度、引き出してもらえる人材だと考えます。ガンバ大阪と対戦する時にいつも一番気になる存在だったし、うちでも攻守両面で必要な選手。広島に骨を埋めるつもりでやってもらいたいですね。

当の本人はたまたま前日(7月2日)、広島市内であった塩谷司選手を送り出す会に同じく新加入のパトリックと招待された。そこで新しいチームメートたちとの挨拶を済ませた丹羽は、青山らと意見交換する中で、次のようなことを考えたという。

「みんなとしゃべって、先に失点したり追加点を取られたり、逆転されたりした段階で、どうしても勝ってないという現状が相当なダメージになる、ガクっとくるという話になって、切り替えないといけないと、みんな分かりながらなかなか切り替えられないと言うんですね」

「それで、バカになれ、じゃないですけど、僕は敏感力と鈍感力は両方必要だと思うし、試合中はいくら引きずっても試合は続くし、失点したりチームが苦しい時にいかに真価を発揮するか。僕自身はそういう時に力を発揮できる選手だと思ってます」

「失点しても声をかけたり、当たり前のことを当たり前にすることが勝つためにすごく大事だと思うので、昨日の食事会でいろいろな選手と話をさせていただいて、そういうところをチームに落とし込んでいけたらと思ってますし、練習からそういうメンタリティで少しのことでも声をかけながらこだわってお互いリスペクトしながら、厳しく言うところは厳しくと、メリハリのあるチームを作っていければと思ってます」

 

とても、あすから新しいチームに”新加入”する選手とは思えないような言葉が次々に飛び出す。そして、それらの話を聞いた面々が”そんなに簡単にはいかんのよ”とは口が裂けても言えないだろう。

それは31歳の元日本代表DFが積み上げてきた実体験の中から湧き出てくる強い思いでもあり、実際の成功体験でもあるからだ。

「なかなか勝ちを上げられないとこが、今一番。勝ちがこのチームには必要。勝って行く中で修正していく、勝者のメンタリーをもう1回思い出す、サッカーはメンタルだと思っているのでそういう面でいい影響を及ぼせればなと思っています」

「ピッチで自分の特徴は伝わりにくいですし、よーく見てたらこんな仕事してる、というようなのが自分の仕事ですが、勝てる可能性を高める作業を少しでもするのが自分の特徴だと思っています」

「2014年、ガンバ大阪で三冠させていただいた時に、半分終わってチームはいました。その状況かチームは這い上がってJリーグで優勝することができました。その経験を踏まえて、まだまだこのチームは這い上がれると思いますし、ここからだと自分自身思ってますし、そのために、力になるためにここに来ました」

「過去に自分はそういう、どうしたらチームが勝てるか、うまく行かないかも経験してきているので、過去の成功体験をもとに、若い選手、中堅の選手、みんなに声をかけながら、コミュニケーションをとりながら這上がっていければな、と思っています」

2014年のガンバ大阪は、W杯中断前には4勝7分3敗だった。中断後には15勝3分2敗とまったく別のチームに生まれ変わった。

今のサンフレッチェ広島はその時のガンバ大阪よりさらに深刻な状況で2勝4分け11敗。ただ、幸いなことに7月8日の第18節、横浜F・マリノス戦のあと、天皇杯3回戦(7月12日、FC岐阜戦)はあるが、Jリーグ第19節は7月30日のサガン鳥栖戦(エディオンスタジアム広島)までは3週間のインターバルが存在する。

丹羽とパトリックの二人の新加入を契機に、チームの形を「ちょこちょこいじるのではなく大胆に変えてみるのも選択肢のひとつ」とする関係者もいる。

7月30日、エディオンスタジアム広島のピッチに立つメンバーには果たして「勝者のメンタリティ」は蘇っているだろうか?

丹羽大輝

※サッカー少年・少女、ジュニアスポーツへ取り組むみなさんへ
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