平和公園をバックに記念撮影に応じる大会参加予定選手、左から小武芽生(ボルダリング)、松川裕太郎(パルクール)、志賀勇也(BMXフラット)、西川佳宏(BMXフラット)、佐々木元(BMXフラット)、佐川涼(スケートボード)、中村輪夢(BMXパーク)のみなさん(トップ画像、撮影場所はおりづるタワー屋上階)
サッカースタジアム建設候補地のひとつ、旧広島市民球場跡地で2018年4月6日(金)から8日(日)までの3日間、アーバンスポーツの世界大会「FISE Hiroshima 2018」(仮称)が開催される。
主催は一般財団法人日本アーバンスポーツ支援協議会。同協議会は12月発足予定。
運営主管はHurricane(ハリケーン、フランスの会社)、グローバル協賛はHonor 、RedBull。
動員目標数は10万人。入場は無料。
開催種目は、BMXフリースタイル パーク、BMXフリースタイル フラットランド、スケートボード、パルクール、ポルダリング。
2020年の東京五輪に向けて、8月には野球、ソフトボール(ともに復活)に加えて、空手・スケートボード・スポーツクライミング・サーフィンの4競技16種目が初めて五輪に採用されることが決まった。
IOCは五輪のあるべき姿として、男女選手数の均衡化や都会化、若者からの支持拡大などを挙げ、IOCバッハ会長は6月に「東京五輪がより若者向けとなり、都会的で、多くの女性が参加する大会になることを喜ばしく思う。魅力的な新種目は五輪に変革をもたらす」と語っている。
その方針の是非はここでは論じないが、IOC会長の意向がそうなのだから、全体の流れはそれに従ったものとなる。
BMXフリースタイル パーク、スケートボード、ボルダリング(スポーツクライミング)も東京五輪の競技種目だ。
FISE(フィセ)は、エクストリーム・スポーツ国際フェスティバルを意味するフランス語の「Festival i International des Extremes」の略称。
ポイントはまず、フェスティバル、日本人の好きな!?お祭り感覚であること。
そして「過激で究極のスポーツ」としてBMX、スケートボード、ボルダリング、3×3(3人制バスケ)、バスケットボール、パルクール、ブレークダンス、マウンテン・バイク、水上スノーボード、インライン・スケートなど、25種目を超えるアーバンスポーツが一同に揃う。
競技者はアマチュアとプロの男女。観客は若者を軸に幅広い層が想定される。
こうした形式の競技会は世界的な広がりを見せており、FISE はその中で「世界最高峰の都市型アクションスポーツ大会」と評される。
20年前、フランス南部のモンテペリエで、エクストリーム・スポーツを愛する学生だったエルベー・アンドレーブノワによって創立された。
モンペリエでは5日間で50万人以上を集める大会に成長した。
そんな、都会的で若者の強烈な支持を集める、音楽やイベントも一体化したフェスティバルが、”若者の数”では関東・関西地区はもとより福岡や仙台、札幌などに大きく水を開けられた広島で、しかも日本初開催となる。
なぜ、広島に、そして旧広島市民球場跡地に白羽の矢が立ったのか?
11月20日、旧広島市民球場跡地のすぐ南側に立つおりづるタワーで開催された記者会見で、ひろスポ!が関係者に質問した。その答えの内容は予想どおり、広島人にとってはたいへんありがたいものだった。
この項、つづく。
広島新サッカースタジアム取材班