鹿島アントラーズ戦前日の練習を見守る足立修強化部長(トップ画像手前)
サンフレッチェ広島は3月10日、アウェーで鹿島アントラーズと対戦する。開幕4連勝なるか?しかし、その先は長い。昨季、開幕から苦しみぬいたという大きな反省材料もある。
そこで足立修強化部長にチームの現状と今後について聞いた。
-開幕から鹿島アントラーズ戦前日となったきょうまで、新監督、新体制をどう見ていますか?
足立 結果が出て非常に雰囲気も良くなっています。”落とし込む”時間は少なかったかもしれませんが、ひとつひとつ丁寧に、チームの問題点と向き合っています。改善してしっかりミーティングでも落として、トレーニングでもそれを具現化しています。選手たちはすごく納得して監督に対して信頼しているところもありますしね。
モヤモヤしていたものがなくなり、キャンプから積み上げてきたものがゲームで出せていますよね。なるようにして結果が生まれてきているんじゃないかと…あとはこれで自信がついてくればチームは上向きになるのではと思っています。
-いま、おっしゃたたように監督がチームに合流してから時間がない中で効率的にできているのでしょうね。
足立 何より経験がある方ですから。落とし込む時間も少なかったかもしれませんけど(新任の)池田コーチ、うちのスタッフとともに手分けしてこと細かに限られた時間の中で練習方法、ミーティングでうまく選手の頭と心を掴んでいただいたのではないかと考えます。
-足立強化部長も城福監督の招へいにあたっては「ゼロから作り直す」と言われました。今はその作業が緒についたばかりの段階ですが、その点について、そしてまずは3月、4月、リーグ戦で言えば”入り10試合”あたりまでについて、いかがですか?
足立 開幕以降、攻撃的なところが観たいとかいろいろ言われる中で、守から攻への切り替えがうまく行っています。いい守備がすごくできています。そこからの攻撃。チームとしての方向性をしっかり定めてキャンプからやってきた成果が今のところ出ています。そしてチーム一丸、という形にしていただいているところですね。これがサンフレッチェのストロングポイントです。
開幕から勝ち点6としましたがまだ34分の2。ここらもひとつでもいいから勝ち点をしっかり重ねていくこと。そうしていくうちに、選手にも楽しみやリラックスしたものが出てくると思います。そうなってきた時に初めて、もっといい表現ができるようになるはずです。
昨年、勝ち点を積むことができず苦しんで、持っているものを出し切れない状況になりました。まずはそういうところでみんな我慢して、チームのために個々が犠牲になって勝ち点を積み上げていく。その過程で余裕や自信が生まれきたら、チームが右肩上がりになっていくでしょう。
選手の動きを見守る池田フィジカルコーチ(左奥)