サンフレッチェ広島を励ます会であいさつする湯崎知事(2018年2月19日)
3月21日付の朝刊各紙に「広島県、公文書改ざん」の見出し…。ヤフーニュース、トップにも21日午前、「広島県でも公文書改ざん」(毎日新聞)のヘッドライン。
news.yahoo.co.jp/pickup/6276142
その内容に関しては他のメディアに譲るが、県民はこのニュースをどう受け止めたか?
ひろスタ!特命取材班は当然ながら「ふーん、あそう(ここはシャレている…)」というだけで、別に驚きはしない。
広島県のトップである湯崎知事は、「改ざん報道」に対して「電子化されており、意図的に改ざんされにくい仕組みになっている」などとこれまで答えていたのだが、いえいえ、ご自身のサッカースタジアム建設問題における数々の発言こそ、実情を正しく伝えていないじゃないですか、と言いたい。
このことは、何度でも繰り返す。サッカースタジアム問題が”漂流”(日本経済新聞)するハメになった起点だからだ。
”漂流”させた責任は、広島市の松井市長と同等に湯崎知事にもある。
「広島みなと公園へのスタジアム建設優位」を決めたのは湯崎知事、松井市長、広島商工会議所の深山会頭の「3者」だったが、広島みなと公園は広島港を管轄する”県の守備範囲”だ。
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hirospo.com/pickup/45821.html
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hirospo.com/pickup/19850.html
19回も協議を重ねながら16回目でも何も決まらず…ひろスポ!は見た!「サッカースタジアム検討協議会」の誰がどうやって広島みなと公園を祭り上げたのか?(5)(2016年4月8日)
hirospo.com/pickup/28480.html
国会を揺るがす森友問題。朝日新聞がスクープした時点では「書き換え」と報じられていたものが、やがて「改ざん、抜き取り」に変わった。
「抜き取り」なら広島市も得意技だ。以下の記事にそう書いてある。
マツダスタジアムはどうなっている?ジャパンパイルは杭打ち偽装、そして広島市はカギを握る公文書を数百枚紛失…(2015年11月20日掲載)
hirospo.com/pickup/23329.html
上記、記事は人命を案じてのものである。
広島市では、2014年8月20日、大規模土砂災害により未曽有の被害が出た。松井市長、広島市の初動ミスによって、かけがえのない命と財産を余計に失わせたことは明らかだ。
あの日、未明から広島市役所には被災地からの電話が殺到。だが、対策本部もないから電話応対は宿直の警備員のみ。「近くの区役所にお願いします」などと、絶望的なやり取りが続いた。
松井市長が登庁したのは午前7時15分。しかもタクシーではなく公用車…。初動の初の字もない対応だった。
人命軽視。
なぜそうか…も、すでに次の記事に記した。ストーリー創りは県民・市民の幸福追求の権利が損うと同時に、生命と財産を守れない。
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松井市長の「懐刀」の妻、熊本純子氏落選、広島市議安芸区補選とサッカースタジアム”漂流”の広島のこれから(2018年3月19日掲載)
hirospo.com/pickup/45791.html
中国新聞アルファ、関連記事
www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=114710&comment_sub_id=0&category_id=564
何度でも同じことが繰り返される。サッカースタジアム漂流はその悪しき習わしが浮き彫りとなったに過ぎない。
事実をひん曲げてその場しのぎ。実は、その胡散臭さを基町地区の住民のみなさんはよく知っている。
そのためこの先、中央公園へのスタジアム建設案が好転する要素は今のところゼロ、とそう考える。漂流の果てに待つのは普通は沈没、それとも新たな”救助隊”が駆け付けるのだろうか?
ひろスタ!特命取材班