守っても打っても菊池(画像右)とコンビの田中
広島がマツダスタジアムで2試合続けての大敗を喫した。広島の街中のサクラは雨の影響もあってどんどん散ってしまったが、コイの季節がすぐにやってくる。広島とは”そういう街”だ。
4月10日付の新聞各紙は「27打席無安打」などの見出しで一番・田中の不振にもスポットを当てている。9日のヤクルト戦ではプロ初の一番を任されたヤクルト・太田の方は3安打3得点だった。リーグ3連覇で不動の地位を築いたはずの一番・田中はこの先、どうなるのか?
仮に田中に替わって一番に入るとしたら誰になるのか?…となるとそこは難しい。
開幕までに広島は対外試合を21試合消化した。
2月途中から沖縄市でキャンプを行った広島の最初の対外試合は2月18日のKIAタイガース戦(コザしんきんスタジアム)だった。一番は田中。それ以降、田中以外の一番が試されたケースは社会人戦などで新人の小園が2試合、それ以外では西川の一度しかない。
要するに田中、菊池の一、二番は鉄板…三番の丸が抜けたのだから一、二番だけは動かせない、という方針の下、開幕を迎えたことになる。
広島はすでに開幕三番だった西川を長野とのツープラトンに移行しており、五番以降の打順の入れ替えも頻繁に行われている。四番・鈴木は不動だが、一番・田中の”重石”が取れるようなことがあれば、リーグ3連覇の原動力となった”繋ぐ打線”の原型をとどめなくなる恐れがある。
なお4月9日、マツダスタジアムで13安打10得点のヤクルト打線。昨季終盤の打順と比べてみても、負傷離脱となった坂口の一番以外、二番・青木から山田哲、バレンティン、雄平、そのあと西浦…という並びはきれいに固定されている。(ひろスポ!・田辺一球)