2019プレナスチャレンジリーグWESTの第15節(7月20日、愛知県・豊田市運動公園球戯場ほか)
アンジュヴィオレ広島のなでしこ2部復帰の夢がリーグ戦最終節で断たれた。
この日、正午キックオフのスペランツァ大阪高槻と湯郷Belleの試合は3-1でスペランツァ大阪高槻が勝利。
前節までリーグ戦2位につけていたスペランツァ大阪高槻が勝ち点31としたため、勝ち点26で3位につけていたアンジュヴィオレ広島の3位がこの時点で確定した。
アンジュヴィオレ広島はその後、午後3時キックオフのNGUラブリッジ名古屋戦に1-2のスコアで敗れた。
この結果、リーグ戦1位のNGUラブリッジ名古屋と2位のスペランツァ大阪高槻がプレナスチャレンジリーグEASTの1位、2位チームと対戦するプレーオフに進んだ。
アンジュヴィオレ広島は9月にある5~8位決定戦に臨むが、ここでは順位が決まるだけ。
昨年、リーグ戦1位でプレーオフに進みながら、なでしこ2部昇格を逃したアンジュヴィオレ広島は3度目の挑戦となった今季、前年より一歩後退する形になった。
プレナスチャレンジリーグWEST順位(第15節第1日)
1位NGUラブリッジ名古屋 勝ち点32 9勝5分け1敗 得点31失点11 得失点差+20
2位スペランツァ大阪高槻 勝ち点31 9勝4分け2敗 得点31失点12 得失点差+19
3位アンジュヴィオレ広島 勝ち点26 8勝2分け5敗 得点25失点19 得失点差+6
4位湯郷Belle 勝ち点23 6勝5分け4敗 得点27失点24 得失点差+3
5位C大阪堺ガールズ 勝ち点8 2勝2分け10敗 得点19失点34 得失点差-15
6位吉備国際大学Charme 勝ち点2 2分け12敗 得点11失点44 得失点差-33
アンジュヴィオレ広島はチーム得点王(4得点)のFW川﨑咲耶がシーズン大詰めとなってからFC Wacker Innsbruck(オーストリア)へ移籍した。
一方で、昨季チームの柱として7得点をマークしたFW足立英梨子は今季、移籍先の湯郷Belleでチームの27得点の半分以上の14得点を量産した。
アンジュヴィオレ広島は4位の湯郷Belleの27得点にも及ばない25得点止まり。得失点差でも上位2チームに大きく水を開けられた。
日本サッカー協会の田嶋幸三会長は4月、プレナスなでしこリーグを2021、22年を目途にプロ化する構想を打ち出した。その流れに乗り遅れれば、クラブ存続の危機にもなりかねない。来たるべきリーグ再編の時期に備えて残された時間はそう多くはない。