広島商は延長十回、一番・天井一輝(3年)のファースト強襲安打でサヨナラ勝ち(トップ画像説明)
第101回全国高校野球選手権広島大会第10日(7月24日)
4会場で4回戦の8試合がありベスト8が決まった。
三次きんさいスタジアム第1試合。シード校の広島商と神辺旭の対戦は延長十回、広島商がサヨナラ勝ちした。
が、神辺旭は春の広島王者・広島商をギリギリのところまで追い詰めた。
3点を追いかける神辺旭は四回、二死無走者から三番を打つ先発右腕・川岡大晟(3年)の左前打を足がかりに打者8人を送って5対3と逆転に成功した。
川岡は二回までに5四球と制球に苦しんだが、その後はしり上がりに調子を上げた。
しかし八回、川岡は先頭を四球で歩かせると二死から連打されて5対5、試合は振り出しに。
試合は延長戦に入り延長十回の神辺旭は先頭の川岡が二塁打を放つと四番の藤原連主将(3年)が送りバントを決めて一死三塁。続く藤村太陽(3年)が適時打を放ちついに6-5とリードした。
その裏、川岡はテンポよくツーアウトを奪い、勝利まであとひとり。ところが最後の最後も四球から失点のパターンにはまり、この日投じた175球目を打ち返され同点に追いつかれた。さらに川岡を救援した来山航太朗(3年)がファースト強襲安打を打たれ金星が神辺旭ナインの手からこぼれた。
175球熱投、の神辺旭、川岡大晟投手
試合後、スタンドに挨拶して戻る高陽東ナイン
三次きんさいスタジアム第2試合は打撃戦の末、広島新庄が12-10で高陽東に勝って準々決勝に進んだ。
高陽東は3回戦で如水館に9-8のスコアで打ち勝ちベスト16に勝ち上がってきた。ちなみに如水館は、春の広島大会の2回戦で広陵を、3回戦で広島新庄を撃破した。
広島新庄にしてみれば、高陽東とベスト8を懸けて戦うことになったのは意外だったかも?
試合は初回に5安打で5点、二回に2点を奪った後攻めの広島新庄のワンサイドゲーム…かと思いきや、8-0の七回、コールド負け回避を目指す高陽東も反撃して8-4。その裏、広島新庄が3点を加えて11-4と再び大差がついたもの束の間、高陽東も七回に1点、八回に5点と驚異的な粘りを見せ11-10。
その裏、広島新庄は貴重な1点を追加して逃げ切った。
完投した広島新庄の桑田孝志郎(3年)の課題は肩のスタミナか?初回には144キロの球速が掲示されていたが、中盤以降は130キロ台前半まで球速がダウン。金属バットを鋭く振ってくる相手を徐々に抑えきれなくなったようで打たれた11安打のうち8本は六回以降という状況だった。
また広島新庄はエラー3つで守りにも配慮したい。
鶴岡一人記念球場、第1試合は広陵が10-0で祇園北に五回コールド勝ちした。ノーシードの広陵は4試合連続のコールド勝ちで4試合連続の無失点勝利、3試合連続の2桁得点。
鶴岡一人記念球場、第2試合は国泰寺が12-2のスコアで沼田に五回コールド勝ちした。2点を追いかける四回に9点を奪って勝負を決めた。
福山市民球場の第1試合。雨のため前日の試合から16時間で試合開始となった市立呉が8-1で広島工に七回コールド勝ちした。市立呉は先発9人で戦いポジションの変更もなし。エースの沼田仁(3年)は91球、初回に3連打され今大会初失点したあとはパーフェクトピッチングで8奪三振。相変わらず三振奪取率が非常に高い。
福山市民球場の第2試合は11安打の尾道商が11-1で盈進に六回コールド勝ちした。
尾道しまなみ球場の第1試合。国際学院が春3位のシード校・崇徳に3-1で逆転勝ち。国際学院の加藤祥太(2年)は8安打されながらも要所を締めた。無四死球も光る。
尾道しまなみ球場の第2試合。尾道が6-0で観音に快勝。注目の尾道 ・井上愛斗(3年)は5四死球ながら3安打ピッチングでノーシードからのベスト8進出の原動力になった。
昨夏のベスト8と今夏のベスト8は次のとおり。
昨夏
広陵、国際学院、広島新庄、広島商、尾道、広島工、広島工大高、崇徳
今夏
広陵、国際学院、広島新庄、広島商、尾道、国泰寺、市立呉、尾道商
(ひろスポ!・田辺一球×高校野球取材班)
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