画像は今季、横浜スタジアムでの数少ないヒップタッチ…
すでに、ビジパフォの呪いについては記した。
今永KOしたのに床田がグラブを叩きつけて1イニング7失点の悲劇、さらに延長サヨナラ3ラン被弾で広島のリーグ4連覇霧散、ビジパフォの呪い…(2019年9月20日掲載)
hirospo.com/pickup/59210.html
広島は9月19日、横浜スタジアムであったDeNA25回戦に延長サヨナラ負け。
広島はそのあと9月23日の中日戦にサヨナラ勝ち。1試合を残し、逆転2位へ希望を繋いだが、DeNAが3連敗のあと9月24日の中日戦に勝ったことで2位もなくなった。
要するに広島が仮に3位をキープしてクライマックスシリーズへ出場した場合、横浜スタジアムでDeNAと対戦することになる。
年度別の広島の対DeNA戦成績は次のとおり。2010年から14年までは野村前監督。2015年からは緒方監督.最後の○数字はその年のDeNAの順位、そのあとの数字はDeNAの最終勝率、2019年は9月26日現在。
2010年 15勝9敗、勝率.625 ⑥.336
2011年 17勝7敗、勝率.708 ⑥.353
2012年 16勝6敗2分け、勝率.727 ⑥.351
2013年 13勝11敗、勝率.532 ⑤.448
2014年 15勝8敗1分け、勝率.612 ⑤.472
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2015年 10勝15敗、勝率.420 ⑥.473
2016年 13勝12敗、勝率.520 ③.493
2017年 12勝13敗、勝率.480 ③.529
2018年 13勝11敗1分け、勝率.542 ④.474
2019年 11勝13敗1分け、勝率. 458②.514
2015年、広島球団が「ビジパフォ」にカープファンを入れて、ベイスターズファンなど他球団ファンから反感を買う事態を招いた。この現象をひろスポ!ではビジパフォの呪い、と呼んでいる。
その呪いの有無は置いといて、やはり想像していたとおり、DeNAナインの執念は凄まじかった。
9月19日の横浜スタジアムは五回を終えて7対0、広島大量リード。しかし、六回にソトの3ランと代打・梶谷の満塁弾で同点となり、延長十一回もソトのサヨナラ3ランという幕切れになった。
DeNAが一発の力で優勝争いを続けていたのは自他ともに認めるところであり、この試合ではその強みがまともに発揮されたことになる。
この日、DeNAに敗れたことで広島は4連覇の可能性もゼロにした。横浜スタジアムにこだまする「カープを倒せ!」のチャンテの中、まさに止めを刺された、ということになる。
ところでDeNAが2位を確定させた時点で非常に興味深い数字が残った。
DeNAは141試合71勝67敗3分け、得点592、失点598
広島は142試合70勝69敗3分け、得点590、失点597
得失点差はDeNAマイナス6、広島マイナス7。ここまでくればもう同じと言っていいだろう。
それなのに、現在2位と3位。このままクライマックスシリーズ突入となれば、有利不利は雲泥の差となる。
広島は今季、横浜スタジアムで3勝9敗1分け。勝率にしたら2割5分しかない。
緒方監督、ラミレス監督ともにその去就が注目される中、10月5日から横浜スタジアムで開催されるCSファーストステージに広島が乗り込むとなればどんな戦いが繰り広げられるのか?
ちなみに今季、横浜スタジアムで広島は13本塁打、対するDeNAは22本塁打。広島の最多は鈴木の4発でまさに孤軍奮闘。DeNAはソト、筒香、ロペスが5発ずつ。9月19日が衝撃的であったように空中戦になれば、DeNAが俄然有利になる。(ひろスポ!・田辺一球)