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2019年10月01日
編集部

野間へのこだわりが阪神逆転CSへ直結…辞任会見3分20秒の緒方監督は、なぜ野間平手打ちの直後、長野に二軍降格を命じたのか?

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広島の緒方監督が10月1日、マツダスタジアムで辞任会見を開いた。

「今シーズンを持って、ユニホームを脱ぐこととなりました」

最後もまるで他人事のような話しぶりから入った。しかも会見はわずか3分20秒だけ。5年分がたった200秒、要するに1年分が40秒?

質問も一切、受け付けなかった。

それだけに、余計に、どうしても残しておかないといけいないことがある。

なぜ緒方監督は野間に手を上げたのか?

朝日新聞はネット記事の見出しで「引き際早かった」としたが、そういうことではないだろう。「引き際」と言うより逃げるように表舞台から去った、というイメージだ。

バティスタのドーピング問題についても触れられなかった。指揮官としての説明責任を果たしていない。

ただ、バティスタの問題はバティスタ個人の行為によって生じており、野間と緒方監督の関係によって生じた暴力事件とは状況が異なる。

野間の件に関してはファンも以前から指摘してきた。緒方監督の起用法が特殊に映るからだ。ファンの不満と不安は暴力事件というとても残念な形となりしかも闇から闇に葬られかけた。

緒方監督がかつてつけていた37番を背負う野間への期待度が大きいのは当然だが、今季の野間の起用法はやはりこだわりが顕著だったし、それが阪神へのCS切符”譲渡”に繋がった。

緒方監督は監督就任1年目の開幕戦と第2戦で一番に鈴木誠也を起用。そのあと大卒ドラ1ルーキーだった野間を7試合ほど一番で起用した。

結果は開幕第4戦目から6連敗。さらに「一番・菊池涼」で連敗が7まで伸びて、就任1年目は一度も貯金することなく4位に終わった。しかも今季と同じく、阪神に0・5差のBクラスだった。

今季の開幕一番は田中広。野間は六番・センターでスタメンだった。

チームは開幕から4カード連続負け越し。「優勝確率0%」のレッテルを貼られた。(実際にその通りになるのではあるが…)

開幕から10日目、3カード目の阪神第3戦(マツダ)で西に完封された緒方監督は会見を拒否した。この日、野間は三番で4の0。打球は外野にさえ飛んでいない。

実はこの日の緒方監督のこうした態度が今季、西に散々苦しめられた挙句の、141試合目(9月21日、甲子園)の阪神戦2対4逆転負けに繋がる。

この日も含めて残り6戦全勝しかAクラスへの可能性を残していなかった阪神に止めを刺すことができなかった。初回、菊池涼のソロで、二回にスクイズで西から2点を先制したがその後、八回まで加点できず。西の粘投に奮起した北條に決勝2ランを許すという落ちになった。なお、この試合、野間の出番はなし。

緒方監督は開幕から極度の打撃不振に陥った田中広に替えて5月1日からは野間を一番に固定した。菊池涼、バティスタ、鈴木、西川と続く打線がはまった。

5月11日から11連勝、1敗のあとまた5連勝。4月最下位だったチームは首位に浮上し6月1日には貯金14(今季最多)に達した。

だが、6月4日からの交流戦で状況は一転する。詳細は省くが最初の西武戦(メットライフドーム)で野間は打撃の形を崩し(崩され)、もちろん野間だけのせいではないが得点力が大幅に低下。交流戦期間中に首位の座を巨人に明け渡し、交流戦最下位で「優勝確率0%」に上塗りした。

野間は交流戦3カード目のハム戦(札幌ドーム)でスタメンを外れ、長野、田中広、小園が一番を打った。

交流戦明け最初の、6月28日からのDeNA戦(横浜スタジアム)で事件は起こる。第3戦(30日)のあと、監督ルームに呼ばれた野間が複数回殴打された。平手だろうとなんだろうと、平和都市広島の顔である人物が密室でやる行為としては許されないものだ。

ただし、なぜそうしなければならなかったのかは当事者にしかわからない。そこにはきっとふたりにしかわからない事情があるはずだ。全力走塁を怠るのは無論NGだが、それと暴力はすぐには結びつかない。だいたい、それは走塁コーチの仕事だ。

あれっ?と思うことには必ず理由がある。逆に心理学的に見た場合、両者の間に手を出すほどの特殊な関係ができていた、という見方もできる。それなら二人の中だけに仕舞っておけば済むことであり、ひと昔前の熱血学園モノの世界で片付けることにもなる?無論、暴力の根絶を謳う今の国内スポーツ界とは真逆の話ではあるが…

 

さて、問題はここからだ。

7月2日、長野が二軍練習に合流。3日には出場登録を抹消される。

野間は3日からのウエスタン・リーグ、中日戦(由宇)に一番スタメンで出場しながらマツダスタジアムのナイトゲーム、ヤクルト戦のベンチに入った。

長野の方はそのまま二軍調整を続けることになる。先のDeNA3連戦で長野は一度もスタメンの機会を与えられず、野間は一度スタメン出場して4の0、この日も打球は外野に飛んでいない。スタメンを外れた野間は代打でも目覚ましい働きはしていない。野間優遇、と言われても仕方ないだろう。

7月4日、ヤクルト戦の試合前練習でグラウンドに松田オーナーが姿を見せた。野村前監督も一緒で緒方監督との3ショットになった。

前日は一番・坂倉。この日と翌日は一番・菊池涼。緒方監督もチームも混乱を極めていた時期と言っていい。一番・菊池涼はどう考えても禁じ手だ。

交流戦明け、DeNAに連敗のあと引き分けた(野間が全力走塁を怠った日)チームはこのヤクルト戦も3連敗。移動日なしの甲子園でも阪神に3連敗。この6連敗中のスコアは1-3、2-6、2-7、1-3、5-8、0-1で攻撃力低下が著しかった。

その阪神第3戦でまた一番・野間が復活する。結果は4タコで0-1完封負け。首位・巨人との対戦を控え「どうしても勝ちたかった」という矢野監督を、緒方監督はここでもアシストした。

それは7月7日の出来事だった。ちょうど1年前のこの時期、広島は未曾有の大規模豪雨災害に見舞われた。県民への勇気の象徴、カープ…のはずが借金1で3位後退、巨人に8ゲーム差。

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野間の一番は計4試合続き、チームの連敗は1分けを挟み11まで伸びて球宴休みへ入った。借金も4…

球宴明け、西川、菊池涼、バティスタ、鈴木、松山という新たな形が試行されこれが見事にはまる。同時に野間の守るところがなくなった。

チームは連勝街道へ。しかし7月24日の中日戦のあとマツダスタジアムで急きょ、鈴木球団本部長が緒方監督の暴力行為と厳重注意の処分を発表。

そこでは球宴明け7月15日のDeNA戦(横浜スタジアム)の前に緒方監督がナインらに謝罪したことも明らかにされた。

しかしその前日には実際、松田オーナーが「5年と言わず、緒方監督にはもっと苦労してもらわないといけない」との考えを直接、担当記者らに伝えている。

本当に15日に全員に謝罪したのか?松田オーナーが「続投」と言った翌日の15日付で「厳重注意」?

それでもチームは25日の中日戦も勝って借金を完済!さらに連勝して8月6日には貯金6、首位・巨人に1ゲーム差と肉薄する。

ところがその直後から巨人が再加速。粘る広島は8月17日、また激震に襲われる。ドーピング検査陽性反応のバティスタ、自宅謹慎へ。打線組み替えによって緒方監督はまたしても難しいかじ取りを迫られる。

ちなみにバティスタが離脱したあと、チームは13勝18敗と失速している。

バティスタ不在の打線に対して、ファンも関係者も「長野待望論」の声を大にした。二軍からはすでに7月終わりから、緒方監督のもとには推薦状が届いていた。

しかしなかなか長野は一軍に呼ばれなかった。バティスタの穴(ファースト)はメヒアや安部が埋めて、三番には鈴木が入るという応急処置で乗り切ることになった。

けっきょく長野が一軍に合流したのは8月23日。翌24日には巨人が優勝マジックを点灯させた。

長野は23日の中日戦(マツダ)に即、七番・レフトでスタメン出場。中日先発はロメロ。結果は内野フライ1、内野ゴロ3。

すると緒方監督は翌日、コンディションを考えオフにしたという菊池涼を外して、中日先発の柳に対して「二番・レフト」野間を試したのである。さすがにこれは驚きだった。試合には延長の末敗れて、巨人に優勝Mが点灯した。

野間は28日、菅野が先発した巨人戦(東京ドーム)でも六番・レフトでスタメン出場。結果は4タコ。

京山が先発した31日のDeNA戦(マツダ)では3の2、1四球。

そして不思議なことに?9月1日以降、スタメン・レフトは長野で固定されるのである。もちろんそれは長野のバットやその守備力がそうさせた訳だが、一方で9月の18試合で野間に与えられたのはわずか4打席だけ。何かに取りつかれていたものがいっぺんに落ちたような、この変わりようも非常に不自然だ。

緒方監督と野間の監督ルームでの一件は、週刊新潮が記事するまで球団側はオープンにしていなかった。

その記事の中にで個人名が出ているのは緒方監督、野間、そしてなぜか長野。よって長野がこの事件のキーマンであることは容易に想像がつく。

しかも長野と野間は同時に7月の声を聞くと同時に”二軍行き”となっている。

この時、スタンドから観戦したファンの中には「野間の顔が腫れていた」と証言する者がいる。すでに”平手打ち”から時間が経過してそれが本当ならやはり異常なことだ。

長野は二軍で7月下旬にはすでに”いい感触”を掴んでいた。それにもかかわらず、8月になってもどこか一軍へ行きたくなさそうにも見えたのはなぜか?

緒方監督は辞任会見の中で「やりきった」と話したが、それを聞いた長野や野間、そしてナインはどう感じたのか?

日本シリーズでは日本ハムとソフトバンクにひっくり返され、ラミレス監督にも散々痛い目に逢わされての「やりきった」感とはどういうものなのだろうか?(ひろスポ!・田辺一球)

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