画像はマツダスタジアムのサードのポジションにミットのまま入り、ノックを受ける坂倉将吾
広島の緒方監督の後任人事がはっきりしまいまま10月3日で2日が経過した。10月9日からはクライマックスシリーズと並行して秋季練習に入る。寂しさが募る秋となった。
日本シリーズに出場した2018シーズンは、マツダスタジアムでの第6戦で幕を下ろした。そのあとほどなく丸のFA移籍話で持ち切りとなった。
今秋の広島の目玉は會澤の動向。巨人、楽天が會澤に狙いを定めているとされる。楽天は広陵出身(大商大卒)の太田光を昨秋ドラ2指名して獲得したばかりだが、今季の捕手起用には頭を痛めており、背に腹は代えられない状況だ。
メジャー挑戦を公言している菊池涼の今オフも不透明だ。
会澤と菊池涼。センターラインの要が同時に抜けたら大変なことになるが、現場を預かる者はあらゆる状況を想定して準備しなければならない。
田中広、菊池涼、丸、鈴木…
リーグ3連覇のあとも安泰に思えた広島の野手陣は、新監督の下で世代交代を急ぐことになるだろう。
仮に會澤がそのまま広島に骨を埋めてくれるなら、今季、打つ方でも成長の跡を残した坂倉や磯村がサードに挑戦することになるかもしれない。
広島のサードは今季、開幕戦の安部を筆頭に、小窪、堂林、曽根、上本、メヒア、三好がスタメンに名を連ねたが、その実情からすれば完全に流動化していた。
仮に菊池涼が広島に別れを告げるようなことになれば、三好や曽根が「打力向上」の条件付きで二遊間に割って入るしかない。シーズン大詰め、9月15日のヤクルト戦では七回に菊池涼の代走に起用された曽根がそのままセカンドを守った。
予想通りの成績を残した小園もまだ1年目を終えただけ。内野の選手層は田中広、菊池涼の二人しだいで厚くも薄くもなる。
10月7日からは宮崎県内で二軍のフェニックスリーグがある。広島はそこに24選手を送り込む。内野手は小園、林、中神、羽月の”1年生”4人と5年目で外野も守る桑原、それにサンタナの6人。小園以外の高卒1年目はぞれぞれ二軍でかなりの数字を残したが当然、来季の一軍を考えた場合はまだ難しい。(ひろスポ!・田辺一球)
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