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2019年11月30日
編集部

緊急連載、広島の新サッカースタジアムキャパ3万人でいいのか?50年先見据え4万人規模必要でしょ!の声上がる(5)サッカー協会田嶋会長の言葉を都合よく引用する広島市に50年先…の覚悟はあるのか?

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ドイツ
画像はドイツ・ベルリン郊外にあるオリンピアシュタディオンで試合前イベントに集まる子供たち、エディオンスタジアム広島ではスペースを活用してこうしたイベント開催が可能だが、現在、広島市が描く青写真では中央公園のスタジアムは「狭小」(広島市都市活性化特別委員会)となり、様々な課題が浮き彫りになる可能性が高い。こどもたちの笑顔と365日出遭えるスタジアム空間でなければ意味はない。

 

広島市中区の中央公園に新サッカースタジアムを建設するための基本計画案とりまとめの参考にしようと、広島市では11月22日から30日の日程で海外視察を組んだ。

帰国はきょう11月30日。その成果は各メディアを通じて紹介されるだろう。積極的な情報公開も望まれる。

その中で大事なことは、ピントの外れた話を視聴者、読者に届けないことだ。

11月20日、広島市の都市活性化特別委員会が開催され、委員から海外視察に関する質問以外にも大まかにまとめると次のような声が上がった。

・中央公園がスタジアムを南北軸でレイアウトするには「狭小」なことについて

・松井市長が1億円を目標にした寄付が短期間で目標額をクリアした、その後をどうするかについて

・スタジアム駐車場、サブグラウンドについて

・施設の管理・運営も含めて公と民でどう分担するのかについて

・190億円という数字が出ている建設費について

・スタジアム建設には反対の立場を変えていない基町地区住民に関することについて

…等々

この日の地元ローカルニュース報道、翌日以降の新聞報道。ひろスタ!特命取材班の知る限りでは、本当に必要な情報は広島市民・県民・サポーターには届いていないように思えた。

よって、この場で延々とこうした緊急連載を続けることになった。

そして、この連載記事には多くのアクセスがある。それだけのニーズが存在しているからだ。

広島市の都市活性化特別委員会においての最も重要なことは何だったのか?

あえてただひとつ挙げるとすれば、それはスタジアムの収容人員をどうするか、だっただろう。それがまだ決まっていないから委員側も質問するし、答える側も”口ごもる”。

もう一度、記すが今回の欧州視察で訪れた先は以下のスタジアムである。

オランダのヨハン・クライフ・アレナは5万4000人規模
同じくフィリップス・スタディオンは3万6000人規模
ドイツのエスプリ・アレナは5万5000人規模
同じくバイ・アレナは3万人規模
イギリスのトッテナム・ホットスーパースタジアムは6万2000人規模
同じくスタンフォード・ブリッジは4万1000人規模

 

さて、それではどんな場面で広島市側が口ごもったか?

それは吉瀬康平委員(共産党)が、ワールドカップ、サンフレッチェ広島のACL決勝トーナメントなどでも使えるスタジアムにするのか?と尋ねた時のことだった。

「ワーワルドカップ」など国際大会開催への見解について北山孝文スタジアム担当課長は「そこを見据えているが」とした上で「3万人規模でも日本代表の試合はできると確認した」と回答した。

それは事実である。ただし、日本代表の試合にもランクがある。仮にもしまた日本でワールドカップが開催されたなら「3万人規模」では広島は2002年に続いて”落選”となる。

この時、北山課長は中国新聞記事を引用して回答した。

ちょうどこの日の中国新聞に、北山課長にとっては”ナイスアシスト”の記事が開催されていた。とても偶然とは思えない…

中国新聞20面。日本サッカー協会、田嶋幸三会長が新スタジアムに関する記者の問いに答え、こう話したとある。

以下、記事の引用。

―広島は3万人規模を想定していますが、フル代表の試合を開催できますか。

4万人規模を開催の目安にしているが、規定を見直す時期に来ているかもしれない。例えばブラジル戦は6万人規模でやりたいが、そうでない相手なら、こだわる必要はない。

―建設に向けて日本協会ができることは

お金は出せないが、完成したら再びフル代表の試合をしたい。(以下省略)

 

フル代表とはA代表とも呼ばれ、U-22などの世代別代表ではない、日本最高位の代表を指す。確かに田嶋会長は見直しの可能性について言及し、また完成したら「再び」広島でフル代表戦をやりたい、と言っている。「再び」とあるのはかつて、広島ビッグアーチ(現エディオンスタジアム広島)ではフル代表戦が頻繁に開催されていたからだ。

だが、北山課長の話は、日本サッカー協会の”方針”の中の、広島市が描く青写真にとって都合の良い部分だけを述べたに過ぎない。

実際に、日本サッカー協会関係者に話を聞いてみると、現実はそんなに甘いものではない。

確かに田嶋会長の言うとおり、一度だけなら協会側も落成祝いのフル代表戦には協力してくれる。ところが大事なのは今流行りの言葉を引用するなら「サステナビリティ(Sustainability)」だ。

「人間・社会・地球環境の持続可能な発展」という意味で、Jリーグも、「スポーツで稼ぐ」「15兆円産業の未来」を掲げる経済産業省も、世界各国も「持続」することに重きを置いている。

広島に新たなスタジアムができた!代表戦もやった!サンフレッチェ広島は当然、そこをホームスタジアムとして使用する。で、そのあと、どうするか?

勝手に予想するに、もうフル代表戦は当分、広島にはやってこない。国内には代表戦を引っ張ってきたいスタジアムが多数点在する。そこは都市間競争、各サッカー協会競争、の世界であり、広島だから…と優先される理由は存在しない。

もちろんフル代表だけの話ではない。3万規模では実際には2万5000人前後…となるはずで、その数字は際めて中途半端。コンサートはスタジアム収益の柱になるが、3万人以下ではビッグアーチストは素通りだ。せっかくわざわざマチナカにスタジアムを作るのに、端からそのチャンスを逃すことになる。

ギター侍、髭男爵、ダメよ~ダメダメ…みんなすぐに忘れ去ってしまうが、巨費を投じるアリーナやスタジアムにおいて、低成長の時代に「一発屋」は許されない。

それゆえ国も東京五輪・パラリンピックを好機ととらえ、「スタジアム・アリーナ改革」を急ぎ、金食い虫が野放し?にされてきた国内のアリーナ(昔風に言えば総合体育館)やスタジアム(同じく○○総合競技場)をベネフィット(利用者が永続的に有形無形の価値を受け取ることで、スタジアムのある都市に継続的発展的な消費が生まれ、スポーツビジネスが日本の経済活動の柱となること)な空間に変えていく、その代表的な成功例に広島がなれるか、どうか?その瀬戸際、それが中央公園に建設される新サッカースタジアム、ということをもっと広島市民・県民も関係者も深く考えるべき時に来ている。

ひろスポ!では何度も綴ってきたが、広島スポーツ100年、被爆と壊滅都市の悲劇を乗り越え今日に至った広島は、スポーツの力を大きな原動力としてきた。

新サッカースタジアムには、次の50年、100年の成功の是非が託される。このことは、11月20日、広島市の都市活性化特別委員会でも、まとめの段階で委員から確認の声がはっきり上がっていた。

ところが残念なことに、その覚悟や強い意思が広島市からは感じられない。秋葉前市長の時代も松井市長がバトンを受けてからもずっとそうだ。広島には東京と並び立つだけの知名度がある。それをまた活かしきれないとなると、明治、大正、昭和、平成と広島のサッカーを支えてきた人々への裏切り行為にならないか?

ひろスタ!特命取材班

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