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2020年03月27日
編集部

Bリーグいきなり終了!広島ドラゴンフライズ、プレーオフなしでB1昇格対象クラブ決定、田中成也はB2ベスト3P成功率賞に輝く

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広島ドラゴンフライズ
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画像説明)Bリーグ2度目の中断前の3月15日、無観客の広島サンプラザホールで西地区優勝を決め、ネット中継を通じてファンに報告する、左から山田安斗夢、田中成也、グレゴリー・エチェニケ(奥)、朝山正悟

広島ドラゴンフライズ、プレーオフなしでB1昇格対象クラブ決定−

Bリーグは3月27日、都内で臨時理事会を開き、新型コロナウイルス感染拡大のため中断中の今季のレギュラーシーズンとポストシーズン(年間王者を決めるチャンピオンシップ、並びにB1とB2の入れ替え戦など)を中止すると発表した。

2月26日、一度レギュラーシーズンを中断して3月14日、15日に無観客で一度は再開してみたものの、選手、審判の発熱や試合を行うことへの不信感が各クラブの間に広がったため再度中断となり4月4日からの再開を目指していた。

その間にJリーグではJ1からJ2への降格なしでJ2からJ1への昇格のみ実施するという新方式が発表された。

一方で、Vリーグは1部リーグ男子の優勝決定戦を無観客で行ったにもかかわらず、直後のチャレンジマッチ(入れ替え戦)のみを中止したため、未だに不満の声が燻り続けるという最悪の事態を招いた。

そこでBリーグでは以下のような”決着”をもって2019−20ジーズン”幕”とした。

・今季優勝チームはなし。(チャンピオンシップなし)

・各地区の順位が確定。

・B1の降格はなく、B2の2チームが特例で昇格する。(昇降格を決めるプレーオフなし)

・よって2020−21シーズンはB1が20チーム、B2が16チームになる。

・変則チーム数(3で割り切れない)ため、地区分けなどについては今後詳細を決める。

・昇格対象チームについては2020−21シーズンライセンスの交付判定が行われのち、3月27日現在のB2ーグ戦の18クラブのうち勝率上位からライセンスが交付された2クラブが昇格対象クラブとなる。

B2は全18チームが47試合を消化(レギュラーシーズンは60試合)。

順位は勝率で争われるが、18チームの中でダントツの勝率をキープしていたのが中地区1位の信州ブレイブウォーリアーズと西地区1位の広島ドラゴンフライズ。

ともに40勝7敗で勝率・851。それに続くのは東地区1位の仙台89ERSだが35勝12敗の勝率・745と大差がついた。

信州ブレイブウォーリアーズと広島ドラゴンフライズはレギュラーシーズン初戦(2連戦)でいきなり対戦してGAME1が85−77で信州ブレイブウォーリアーズ。GAME2が81−77で広島ドラゴンフライズが取った。直接対決も1勝1敗だが得失点差で信州ブレイブウォーリアーズが上回るため”1位通過”は信州ブレイブウォーリアーズ、広島ドラゴンフライズは”2位通過”でB1昇格の対象クラブになった。

今後は、4月24日に予定されている2019−20シーズンのB1ライセンス交付判定をもって、昇格が決定する。

信州ブレイブウォーリアーズは2019年3月のライセンス交付判定において、債務超過ルールに抵触してその時期、地区首位を快走していたにもかかわらずB2ライセンスしか交付されずB1昇格を逃した。

広島ドラゴンフライズはチーム誕生から6シーズン目で悲願の”昇格”の権利をつかんだ。朝山正悟主将は新型コロナウイルスとの戦いの中で「僕自身の気持ちをそのまま言うと、やっぱり耐えられないですね。万が一、中止になった時の順位と昇降格のところ…」と話していたが、シーズン中止で昇格なしの悪夢は回避された。

初代メンバーではただひとり、広島でB1目指して戦い続けてきた田中成也はツイッターで次のようにつぶやいた。

今シーズン終了しました! コロナで中止になってしまったことはとても残念ですがリーグの判断を尊重します。 皆様が大変な時期にバスケで元気を届けたかったですがその分を来シーズンにぶつける為にまた準備していきます! 皆様のご健康をお祈りしております。 今シーズンもありがとうございました!

田中成也はB2のベスト3P成功率賞にも輝いた。初受賞。広島ドラゴンフライズからの各部門リーダーズでは唯一の受賞となった。

また広島ドラゴンフライズの浦伸嘉代表取締役社長は次のようにコメントした。

クラブ創設6シーズン目、Bリーグ4シーズン目にして、悲願であった初のB1に昇格できる可能性が高くなり、感無量であると同時に、ひと安心したのが正直な気持ちです。新型コロナウイルスの感染拡大が猛威を振るう状況の中、非常に複雑な気持ちではありますが、まずは選手、チームスタッフ、フロントスタッフが今シーズン頑張ってくれた結果であり、ひとえに支えていただいたファン、パートナー企業の皆様、地域の皆様のおかげでございます。広島ドラゴンフライズに関わるすべての皆様に、感謝いたします。本当に、ありがとうございました。

しかしこれは、あくまで4月24日に控えておりますB1ライセンスの交付が決定してからの正式決定となります。試合中止等の影響から、ライセンス交付に向け、課題は山積みですが、改めて皆様に良い報告をさせていただきたいと思います。

 

Bリーグの大河正明チェアマンは次のようにコメントした。

この度、今シーズンの全試合中止の決定をしました。

このようなときだからこそバスケットボールで日本を元気にしたいという思いで、なんとか少しでも試合の開催を残す可能性がないか、どのような選択肢が考えられるのか、私どもとして出来る限りの検討を重ね、議論を尽くしましたが、今の情勢を考えるとこの形が最善と考え、決断するに至りました。

日本のプロバスケットボール界を発展させていくべき立場としても、またバスケットボールを愛する一人の人間としても、非常につらい決断になりました。歯を食いしばって一緒にこの苦難に立ち向かっている選手、スタッフ、クラブや関係者の皆さま、そして試合を楽しみにしてくださっているファンの皆さまの気持ちを想うと、胸が引き裂かれる思いです。

しかし、皆さまの健康以上に大切なものはありません。いま世界的に大変な状況が続いていますが、まずは皆さまが健康でいらっしゃることを心からお祈りしております。

そして、試合をすることはできませんが、B.LEAGUEがなくなるわけではありません。厳しい決断が続き、試合のない状況でも有難いことにたくさんの応援の声や激励のお言葉をいただいています。いま私たちができること、皆さまにお届けできることを考え、実行していきたいと思います。

この苦難を皆で団結して乗り越え、またB.LEAGUEのワクワクする試合をファンの皆様にお見せできるように、そして試合会場で、映像を通じて、また皆さまと再びお会いできるように、全力で準備をしてまいります。

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