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2020年04月27日
編集部

広島市の対策は万全か?原爆養護ホーム隣接、広島っ子救急医療拠点の舟入病院・看護師新型コロナウイルス感染の重すぎる現実

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新型コロナウイルス
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広島の感染症指定医療機関の本丸に赤信号…(画像)

広島県内の感染症指定医療機関の中核を担う市立舟入市民病院の看護師が新型コロナウイルスに感染した。「院内感染」だ。クラスターの懸念もある。4月26日、広島市が会見してその様子を説明した。

兵庫県では対新型コロナの先頭に立つ神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)で看護師や入院患者ら計33人が感染して内部崩壊となっている。感染した職員26人のうち、看護師、看護助手が20人を占めるという。

ひろスタ特命取材班では4月2日午後8時を回ってからの会見で広島市が新型コロナウイルス感染者4名が発生したことを伝えた際、非公開情報が多いことに関して「実は広島市役所防衛線をすでに新型コロナは突破している…と…」いう見出しで記事をアップした。

松井市長会見にネットで”は「情報隠蔽」の声も、そこでひろスポ!は考えた、実は広島市役所防衛線をすでに新型コロナは突破している…と…
hirospo.com/pickup/64773.html

この記事の中で、食い下がる記者たちに広島市の阪谷幸春・保健医療担当局長が「我々に任せてだきたい」と言い返した場面が紹介されている。

揚げ足を取る訳ではないが「任せて」いたら広島市の対新型コロナウイルス拠点の本丸でその防衛線を突破された。市民も関係者も衝撃を受けている。現場で戦っている医療スタッフのみなさんのことが最も気がかりだ。言いたいことも言えないまま、感染者が出たのだから…

市立舟入市民病院は市民に一番近い存在だ。それは、小児救急医療拠点病院で夜間でもこどもを診てもらえるから。カープやサンフレッチェ広島の選手、関係者だってお世話になったことは多いはずだ。いきなり選手が院内のソファに座ってテレビ中継を見ていたりもする…

インフルエンザが流行すれば院内駐車場はいっぱいになり、隣接する公園が臨時駐車場になる。年末年始は特別シフトを組み不休で対応。そうやって広島の医療を支えてきた。それが、新型コロナウイルスの前に危機的状況に追い込まれた。

広島で最初の感染が判明したのは3月7日。安佐南区在住の男性で当然、舟入が受け入れ先になった。そのあとしばらくあって入院患者数は徐々に増えていった。そして14日、広島市は初のクラスターが佐伯区で発生したあと、舟入の負荷が一気に増した。

今回感染した看護師は4月から感染者に対応していた。24日に症状が出て25日に仕事場で受診して陽性となりこの日に入院した。

当然、院内では厳格な感染防止策が講じられていた。それでも、どこかにウイルスに付け込まれるスキがあったことになる。広島の医療現場からは「舟入病院で小児科の患者を診られなくなれば大変なことになる」の声が上がっているという。

元来、広島の医療体制は隣の岡山県に比べると遥かに脆弱だ。それなのに、2014年4月には地方独立行政法人化に伴い、「広島市立舟入病院」から「広島市立舟入市民病院」に改称した。電子カルテ導入も2015年8月で岡山県の状況と比べてもずいぶん遅い。

ソフト面でも、それまでいた気心知れた医師、看護師が転出して行った。経費節減のための人員削減、給与削減、各種業務の外注化、非正規職員化が行われたのだから、”戦力“は当然ダウンする。さらにこの時、感染症病床が50床から16床に減床された。

それぞれの自治体が100パーセント出資して設立する独立行政法人化が全国で進んだ。だが、当然のように採算性が最優先される医療法人の危険な”挑戦“を危惧する声が上がっていた。

一度に多くの対応を迫られる災害医療はどうするのか、多数の被災者を収容する能力、対応する人材、各種の備蓄はどうするのか、不採算医療の重要性はどこに行った?と…

まさに今の舟入がそうで、現場の医師や看護師は連日の無理が祟り、相当疲弊している様子が伺える。

防護服を着用したり、それを脱いで時間差で食事したりの繰り返し。院内にある食堂でもみな黙々と食べるだけで話をする者はほとんどいない。テーブルに伏せて仮眠したり、しばらくスマホをつついたあとまた防護服着用で現場に戻る。その現場にテレビカメラが入ることはなく、どれほど切迫した状況になっているかは外部からは分からない。

もしも舟入の現場の生の声を記者たちが聞き取ったなら、大変なことが起こっているのだと市民も驚くことだろう。

新型コロナウイルス感染問題で広島市の松井市長はこのところ、まったく表に出てこなくなった。最初から一貫してメディア対応に当たっている阪谷局長は今回もまた珍発言?を口にした。

「連日のていねいな看護で長時間患者と接しているからこそ起きた感染だ」

言わんとすることろは分かるが、その医療スタッフの心意気は肯定されても、それで感染したのでは本末転倒だ。

「長時間、接していただきそこでどんな原因が考えられるか、再発防止、もう二度目の感染者は出さない、そのためにあらゆる支援を講じる」そんな言葉がないと現場は報われない。もう、阪谷局長は病院正面の右手にある宿泊用の小部屋でずっと寝泊まりして現場の様子を見守ったらどうか?

市立舟入市民病院の敷地内には原爆養護ホームのむつみ園がある。あってはならないことだが、感染の危険性ゼロとは言い切れない。病院の建物とこの施設は渡り廊下で繋がっている。

だからこそ、舟入の施設内での院内感染は完全にシャットアウトしておくべきだった。

「任せて」おいたら、どうなるか?

4月27日付中国新聞23面には「非常に残念」「心配尽きぬ」「関係者ら驚き・戸惑い」の見出しがあるが、そんなもんじゃない。

その根底にあるのは医療現場にきっちり向き合ってこなかった行政側に対する「怒り!」である。

ひろスタ特命取材班

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