画像は田方慎哉アシスタントコーチ(右)と堀田剛司ヘッドコーチ
広島ドラゴンフライズは4月27日午前、10月にスタート予定の2020-21シーズンに向けて堀田剛司ヘッドコーチとの契約が合意に達したことを発表した。
堀田剛司ヘッドコーチのプロフィール
●出身地 神奈川県
●生年月日 1978年2月13日
●経歴 湘南工科大学附属高校 ― 日本体育大学※
※全日本大学バスケットボール選手権大会、および関東大学リーグ4連覇
―新潟アルビレックス(現:新潟アルビレックスBB)(2000-05)
―福岡レッドファルコンズ(2005)
―オーエスジーフェニックス(現:三遠ネオフェニックス)(2005-09)
―三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ
(現:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)(2009-211)
―横浜ビー・コルセアーズ(2011-14)
―新潟アルビレックスBB(2015-26)
●指導歴 新潟アルビレックスBBアシスタントコーチ(2015)
―新潟アルビレックスBB アシスタントコーチ(2016-17)
―金沢武士団 ヘッドコーチ(2017-19)
―広島ドラゴンフライズ ヘッドコーチ(2019-)
堀田剛司ヘッドコーチのコメント
このたび、2020-21シーズン、広島ドラゴンフライズのヘッドコーチを継続させて頂くことになりました。稲吉オーナー、浦社長をはじめ決断して下さった方々に感謝しております。
来シーズンはいよいよB1です。開幕までにしっかり準備し、昨シーズンよりレベルアップしたチームをファンの皆さま、パートナー企業、法人後援会員さま、バスケットボール協会さま、メディアさま、行政の皆さま、クラブに関わるすべての方々にお見せ出来るよう、プレーオフ進出、優勝を目指して戦います。現在、新型コロナウィルスが感染拡大しています。1日でも早く終息し、皆さまが安全で健康な日々を過ごせるよう願っております。
広島ドラゴンフライズのB1ライセンス交付は4月24日。クラブ側では、新たな舞台での挑戦の軸となる指揮官の続投を早々と公表した。
就任1年目で6人の新加入選手とともに40勝7敗のB2最高勝率(8割5分1厘)をマークしたその手腕は高く評価されてている。就任2年目のシーズンでは格段にレベルの上がる相手とどう向き合いながら結果を残していくか、難しいテーマに挑むことになる。
B2での戦いでは堀田流の指導方法が試合を重ねるごとに実を結ぶという好循環を生んだ。
グレゴリー・エチェニケ、トーマス・ケネディ、古野拓巳らB2オールスターと称されるタレント勢をうまくまとめ上げ、朝山正悟、田中成也らチームの屋台骨を支えてきたメンバーとうまくマッチさせた。
この”作業”がうまくいかなければ、チーム内に疑心暗鬼の心が頭をもたげてくる、そうなるのが一番怖かった。
外国籍選手3人のバックアップを見事に果たしてきた谷口大智は指揮官との1シーズンについてこう振り返った。
「堀田さんは選手とのコミュニケーションをずごくとる方です。自分の考えを押し付けるのではなくて、コミュニケーションをとる中で、じゃあみんなでこうしようという落としどころを作るのがすごくうまいと感じます。ご自分のバスケットのスタイルに、なおかつ選手からの要望を加えてどうしたらいいか、どうすればチームにとって最善なのかを常に考えられていると思います」
ただし、そのさじ加減が難しい。
あまり選手側の声を聞きすぎると混乱も生じる。外国籍選手3人の中でベンチ入りできるのはふたりだけ。その人選次第でチームの戦術は大きく変わる。そのため開幕からほどなくして外国籍選手の間には戸惑いが広がったのは事実だ。
逆に対戦が重なるごとに相手も対策を講じてくる。その上を行くにはどうするか?そこで「そういうやり方もあるけど、こういう手もある…」と指揮官の指示が曖昧なまま「けっきょくどっちで行けばいいんでしょうか?」と選手が戸惑いながらコートに立つようなケースも見受けられた。こういう時は当然、苦戦を強いられる。
もちろんそうした反省材料については堀田剛司ヘッドコーチも選手も全スタッフも共有している。そして、クラブ側ではさらなるバックアップのため「主力の選手を中心にしながらという中で補強もしなきゃいけないのかなと考えています」(浦 伸嘉社長兼GM)と新外国籍選手も含めた補強の考えを示している。
堀田剛司ヘッドコーチは「私がこのチームを最初に見させていただくことになった時に、B2優勝とB1昇格の上を目指していきたいと言ったと思います、上がってすぐB1で優勝、ドラゴンフライズはそういうところを目指しています」ともコメントしている。
新たな目標と最初から目指していた目標がひとつに重なったことになる。