ルーキー森下暢仁に「エースピッチャー」のポテンシャル、しかしスコット打たれてスカッと3連勝ならず

2020年06月22日: 編集部

画像はサヨナラ勝ちを”見届けた”横浜スタジアムスタンド

６月２１日　●１－２xDeNA、横浜スタジアム
通算２勝１敗
14時開始・３時間37分、無観客
相手先発　ピープルズ６回６安打１失点（自責１）
本塁打　鈴木１号①、２号④

一番レフトピレラ
二番ｾｶﾝﾄﾞ菊池涼
三番センター西川
四番ライト鈴木
五番サードメヒア
六番キャッチャー會澤
七番ファースト堂林
八番ショート田中
九番ピッチャー森下７回104球４安打無失点
菊池保H
スコット●３分の０、４安打２失点（２試合１敗）

前日の開幕第２戦で試運転を終えていたスコットが１対０の九回、セーブシチュエーションで４連打されてサヨナラ負け。

昨季の緒方監督の下で３勝９敗１分け、サヨナラ負け２度の横浜スタジアム。３連勝まであとアウト３つだった…

スコットの抑えは暫定措置。その不安が早くも的中したかっこう。

前日は10対４大量リードでも九回に１点を失った。

この時は、先頭が左バッターの梶谷。７球目のスライダーを左前打されたが、続く桑原は外スラで空振り三振。ソトに中前適時打されたあと、佐野とロペスを抑えた。

この間にソトにはスライダーを２球投げた。１球目は見逃し、２球目を弾き返された。

ロペスには外スラを２球。ともに空振りだった。

そしてこの日の対戦はソトから。２ストライクから粘られ８球目の外スラを右に打たれた。フェンスダイレクトのシングル…

佐野には初球のツーシームが甘く入り右前打された。ロペスにも初球、外角の真っ直ぐを右前打されて満塁になった。

そして六回の守りでエラーを記録した宮崎。スライダーボール、ツーシーム、スライダーストライクのあとの外角連投４球目。真っ直ぐを右中間にはじき返されて万事休した。

プロ初先発の森下は初回、先頭の梶谷に左前打されたが直後の乙坂のライナーゲッツーに救われた。開幕前の練習試合では２試合とも初回に先頭打者を出してから大量失点した。明らかに硬さの目立つ投球スタイルはしかし、二回、三回とピンチをしのいでいくうちに”角”が取れて、四回に１点もらったあとは１安打ピッチングだった。

課題だった左打者にはカットボールが効果的で五回以降で５つの空振り三振を奪った。

30年前の同じ横浜スタジアムのマウンドでは、同じく新人だった佐々岡監督が大洋打線相手に完投勝利をマークした。

100勝100セーブの快記録を持つ佐々岡監督にとっては、半分嬉しい、半分課題の残る日になった。

なお、敵将ラミレス監督からは「グッドポテンシャルを有する、エースピッチャーになり得る投手、替えてくれて助かった」という最上級の”お褒めの”コメントを頂戴した。次回の森下vsDeNA打線に注目したい。（ひろスポ！・田辺一球）