マツダスタジアムの近くを流れる猿猴川、水位が相当高い(7月7日午前11時30分ごろ撮影)
マツダスタジアム午後6時プレーボール予定だった広島-DeNA戦は7日午後4時30分、雨のため中止が発表された。これで2日連続の雨天中止となった。7月3日の地元開幕戦も雨天中止となっており、コロナによって新たに組まれたリモート試合も思うように消化できない状況が続く。
7日の広島の予告先発はドラワン右腕の森下。前回、6月28日のナゴヤドームで九回あとワンアウトまで136球を投げてプロ初勝利をマーク。そこから中8日で休養は十分だったが、ぬかるむマウンドで投げるとなるとケガも心配される。午後からの降水確率は90パーセントでハナから試合はできそうにもなかったが、雨天中止は朗報だろう。
ところで7日午後5時時点で広島県内には前日からの大雨警報が出されたままで、マツダスタジアムのある南区以外の広島市7区には避難指示が出された地区が多数ある。さらに8日にかけて広島地方には相当の降雨量があると予想されており、警戒が必要だ。
すでに九州地方では広範囲に渡り甚大な被害が出ているが、2年前の7月6日、7日はやはり西日本を襲った豪雨によって岡山県倉敷市や広島県三原市、呉市、安芸郡坂町など複数の市域が水につかったり土石流に襲われ、かけがえのない命や財産が多数失われた。
この時、マツダスタジアムに近い府中大川もかなり危険な高さまで水かさが増していた。また、マツダスタジアムからそう遠くない安芸郡府中町は膝上まで土砂につかって身動きできない状態になった。
ひろスポ!ではそれらの災害状況も記録している。マツダスタジアムでの公式戦も災害の影響で中止になった。
以下、2年前の災害現場やその爪痕の様子を列挙する。
カープナインは被災地に向け何ができるか?大雨被害甚大でマツダスタジアム7月9日からの阪神3連戦開催は困難、県内21万世断水、約12万世帯停電、交通網寸断…(2018年7月8日掲載)
膝上まで泥につかる府中町災害現場…広島豪雨災害で顔の見えない松井市長と湯崎知事、災害に弱い広島空港など脆弱な交通インフラ致命的(2018年7月11日掲載)
西日本豪雨災害から一週間、カープ、サンフレ…広島スポーツの力で何ができるか?息を呑む芸備線鉄橋流出現場(画像あり)など大雨による爪痕の完全復旧には長い年月が必要(2018年7月14日掲載)