画像は2020年3月にあったトップ会談のワンショット、湯崎知事(左端)と松井市長(その右)の距離が開き過ぎている…
1月24日、福山市の高校教諭が「かつら」で女湯に「侵入」。現行犯逮捕されたニュースはあっという間にネットランキング上位になった。だが、鼻出しマスク受験生が「メガネが曇る」とそれなり?の言い分がったように、この教諭も何らか理由があるのでは?実際に現場を取材しないのであれば、ああだ、こうだと断言できない。
ついでに言えば翌25日の中国新聞の「かつら」教諭記事は小さな見出しに18行ベタ記事。しかし本名明記。自社の「元局長」の女子トイレ「侵入」は読売新聞にすっぱ抜かれても記事にもしていない。メディアはそれぞれの「バイアス」を通してのみニュースを報じる。
もちろんこのひろスポ!も、だ。報じる内容の価値を信じて…
女湯に入ればバレるだろうに…
しかしそうでもない。河井夫妻は今となっては“バレバレ”だが当時は大胆に現金を配り歩いていた。それにはそれで理由がある。「コレ総理から」などと言って配っているのだから、そのあたりのことも容易に想像はつく。
7月23日開幕の東京五輪まであと半年となった1月23日、開催するのかどうするのか、で様々な報道が飛び交った。だが、事実として分かっていることがある。
大会のキーマン、電通が汐留の本社ビル売却をこのタイミングで明らかにしたことは、“東京にまた五輪が来ない”ことを十分裏付けるものだ。
ただし、大手メディアは電通には逆らえないため報道は最小限。これも「バイアス」だ。
東京五輪延期が決まった際、国内68社はどこも「もういいです」とは言わず、計200億円弱の追加出資や物品提供を決めた。もちろん間には電通が入っている。
68社は巨額の資金を提供する代わりにスポンサー用の入場チケットなど様々な恩恵に預かる。もし無観客ならこれもパーになる。またスポーツの“祭典”の在りようからして無観客五輪はあり得ない。
68社の顔触れを見れば、なぜ国民に犠牲を強いてまでGo To Go To…と国が連呼したのか、そのワケもすぐ分かる。その委託先は電通。1兆数千億円の予算の多くが巡り巡って五輪スポンサーの懐へ…並行して国内医療は疲弊し、在宅死亡者が続出。「巨費」の使い方が重要だ。
学術会議任命「拒否」で「スガーリン」の呼称は言いえて妙だった、が今では「自滅の刃」と報じられるまでになった。菅首相の話だ。「巨費」と「拒否」は両刃の剣。
「自滅の刃」は広島にとっても他人事ではない。
湯崎知事の「スタンドプレー」(報道関係者)で80万人にPCR検査、国からはハシゴを外された。誰がどこでそれをやるのか?
「自滅の刃」は新サッカースタジアムにも向けられている。
広島県の湯崎記事、広島市の松井市長、広島商工会議所の池田会頭、サンフレッチェ広島の久保会長によるトップ会談が行われたのは2020年の3月30日。あっという間に10カ月が経過した。その間、8月のトップ会談を急きょ非公開にしたから、表向きにはきょう1月25日に広島市中区で開催されるものが「それ以来」となる。
建設予算問題で松井市長と湯崎知事が歩み寄りの姿勢を見せないまま、トップ会談ではいかに「自滅の刃」をかわすか?が注目される。
広島市では「中央公園サッカースタジアム(仮称)整備等に係る事業者の募集・選定支援業務」の委託先を選定する公募型プロポーザルを実施することを前回3月のトップ会談のあとすぐに発表した。
その履行期間は2021年3月31日。締め切りが迫る中ではどんなに知事と市長の仲が悪くても話を進めるしかない。
これもひろスポ!独自の見方ではあるが、サッカースタジアム建設には大きな不安がつきまとう。
理由は湯崎知事、松井市長とも「熱量」が足りないから。菅首相がツイッターの件で指摘されたのと同じで、主体性、もっと言えば何をどうしたいのか?がぜんぜん見えない。
繰り返すがそれはあくまでひろスポ!の感じ方。でも、そう思われても仕方ないだろう。
例えば1月18日、サンフレッチェ広島の仙田社長らが市役所に松井市長を訪問した際、こんなことがった。
仙田社長と松井市長は約1メートルの距離で話をして、マスク越しにも聞き取ることができたのに「スタジアムについても…」と松井市長の方から切り出した途端、その声は小さくなった。
中国放送バイトちゃんの持つガンマイクとひろスポ!取材班の2名だけが、松井市長から3メールの距離にいた。スタジアム関連の話を聞きとられることを避けたとしか考えようがない。ひろスポ!に「市長、サンフレッチェに新スタジアム予定通り建設を約束」と書かれることが、そんなに嫌なのだろうか?
やっと最後の方で「サンフレッチェ広島の活動と着実にコラボレーションじゃないけどやっていきたい」のところだけ聞き取れた。
東京五輪パラリンピックはアスリートファーストの原則からかけ離れたものになりつつあり、東京を逃せば五輪の舞台に立てなくなる種目の選手らにとっては苦難の日々が続いている。
悪戯に先送りしてきた広島の新サッカースタジアムもコロナ禍の猛烈な逆風、という「自滅の刃」に晒されている。今年11月には県知事選挙があるが「自滅…」気味の責任の一端を担うはずの湯崎知事はほとんどスタジアム問題に手を貸さないまま、県職員の給付金を強制徴取しようとしたり、PCR検査で大風呂敷を広げたり「スタンドプレー」(報道関係者)を存分に披露したのち、お役御免となる可能性もある。
広スタ特命取材班