画像は鈴木誠
8月21日 ●3-8 ヤクルト マツダスタジアム
通算33勝47敗10分け
3位ヤクルトまで12・5差、首位阪神まで14・5差で最下位転落
18時開始・3時間52分(雨天中断14分と53分)、12,851人(まん延防止等重点措置下)
相手先発 サイスニード〇5回4安打2失点
本塁打 -
一番センター野間
二番レフト西川
三番ショート小園
四番ライト鈴木誠
五番ファースト坂倉
六番サード林
七番セカンド菊池涼
八番キャッチャー石原
九番ピッチャー大道●(24試合4勝4敗)4回3分の0、85球9安打5失点(自責5)
塹江
高橋樹
島内
バード
ケムナ
試合前の降水確率80パーセントで雨天中断14分間と59分間。試合終了は午後11時5分。今季プロ野球最長ゲームの末、完敗の広島は、デーゲームで巨人に勝っていたDeNAに抜かれて最下位に転落した。
広島二軍も8月11日よりウエスタン・リーグ最下位で、7月に続き再び親子揃っての最下位という”末期症状”…
ただしその主たる要因は、5月17日以降のマツダスタジアムクラスター発生であり、佐々岡監督以下、現場だけを責めてもどうにもならない。
その話は置いといて、個別の対戦だけ見ても、首位阪神に肉薄するヤクルト相手に、「勝負の綾」だけで連勝できるほど甘くはない。
広島先発の大道は、7月10日の神宮球場でヤクルト打線を7回3分の0、89球2安打に抑え込んでいたが、この日は4回3分の0、85球5失点と”倍返し”された。
前回対戦で無安打に封じた青木、山田、村上の二、三、四番が目の色を変えて襲い掛かってくる中、いずれもマルチ安打され、山田には初回、適時打を、村上には五回満塁からの2点打を許した。
四回に打たれたオスナの2ランも含めて、いずれも相手のスイングに対してミスミス餌食にされるような球を投げた。毎回の被安打9、では先発テスト一時中止も止む無し、だろう。
広島打線の方では、やはり鈴木誠の打てなさすぎ、が気になる。
三回、一度は勝ち越しとなる犠飛を上げたものの終わってみれば2の0、1四球。五輪インターバル明けの成績は20打数2安打になった。
試合前のフリー打撃では脱力を意識した構えから、捉える瞬間にヘッドを走らせる打ち方を意識して、ペアを組む林とともに5球ずつの回し打ち。その後はロングティも行い、やるべきことはやり続けている。
そして2度の中断を経て、午後10時30分ごろに回ってきた雨の中の八回の第4打席ではヤクルト4人目の清水に対して、両足の間隔を詰めて、足を揃えて立つスタンスを試した。
結果は、ボールカウント1-1からのフォーク空振り、続く146キロファウル、さらにボール球2球でフルカウントから147キロファウル、149キロ空振り三振、だった。生命線である「間」がうまく取れない。
右手のバットを高く持ち上げ、そしてそのバットを手前にポンッと放り出した鈴木誠の心中はいかに?
前日、マツダスタジアムで連発弾のヤクルト村上はすでに30本塁打。この日は巨人岡本も大台に乗せてきた。阪神佐藤輝明も23本塁打。鈴木誠は7月9日の神宮球場で14、15号を放って以来、(東京五輪を除き)12試合柵越えなし、が続いている。(ひろスポ!・田辺一球)