画像は鈴木誠、いろいろ試してはみるものの…
8月25日 ●3-5 巨人 東京ドーム
通算33勝49敗10分け
3位ヤクルトまで14差の最下位、首位阪神まで16差
17時45分開始・3時間3分、11,634人(緊急事態宣言下)
相手先発 直江1回3分の1、6安打3失点
本塁打 -
一番センター野間
二番レフト西川
三番ショート小園
四番ライト鈴木誠
五番キャッチャー坂倉
六番ファースト松山
七番サード林
八番セカンド菊池
九番ピッチャー玉村6回113球5安打3失点(自責3)
島内H
コルニエル●(38試合2敗)
広島は3連敗で佐々岡体制ワーストタイの借金16。東京五輪を挟み5連勝した分を全部吐き出して5位DeNAまで1・5差の最下位。
この日、広島への緊急事態宣言発出が決まったが、チケット払い戻し問題に揺れるマツダスタジアムとともにグラウンド内外でまさに緊急事態だ。
先発した玉村は6回3失点。これで大瀬良に肩を並べる4試合連続のクオリティスタート成功!森下は12試合連続QS成功中で、今の広島先発陣はこの3人が支えている。
初対戦の巨人相手に初回はやや慎重になり過ぎたか?坂本、岡本和に左前打された二死二死一、二塁で中田、ウィーラーに連続四球を与えて押し出し。
ただし「名幸さん(球審)どうなのよ?」という声が上がってもおかしくないほどのクロスファイヤーを2打席ともボールにされた”だけ”の話であり、三回、坂本、岡本和、ウィーラーに短長打されて2点を追加された点を踏まえても、十分に「合格点」と言える投球内容だった。
しかも1対1同点の二回、自ら中越え2点二塁打を放ち、これがこの日、広島唯一の適時打となった。
前日の森下もそうだが、先発陣が勝てないのは打線のせい。前日のメルセデスは打てないにしてもこの日の直江はプロ6度目の先発で未勝利。勝手に浮足立っており、初回、野間と西川の連打で無死一、三塁としたのに、小園捕邪飛、鈴木誠三ゴロホーム野間憤死で坂倉適時打の1点しか入らなかった。
実は足元が”おぼつかない”のは直江だけではなかった。
鈴木誠もそう。初回、へろへろ状態の直江のフォークをヒットにできないようでは苦しい。
三回の第2打席ではボールカウント1-1から大江の真っ直ぐを振りにいって平凡な右飛に終わった。先頭バッターでコレ。
3対3同点の五回の第3打席は二死一塁で高梨の外スラを見逃し三振。インスラストライク、外ツーシームストライク、足元へのボール球、外スラファウル、足元へのショートバウンドのあとの6球目にまったく反応できなかった。
八回の第4打席もやはり左腕の中川。結果は四球だったがこの時も足元に3球、インハイにも1球投げられた。”森下打ち”でバットの方でも冴えている大城の徹底したリードは、毎打席いろいろ試している鈴木誠にとってはフラストレーション以外の何物でもない。
そうこうしているうちに巨人の四番、岡本和はコルニエルから放った決勝の31号2ランも含めて3安打3打点。四番の差、が浮き彫りになった。
東京五輪で心機一転、のはずが鈴木誠は後半戦10試合で4打点しかない。しかも本塁打ゼロ。
その間に阪神大山が3発、ヤクルト村上が2発、鈴木誠の目の前で敵の四番が豪快に打ち上げている。
対する広島打線は10戦で野間、坂倉、林、菊池涼の伏兵4発だけ。
それにしても、ヒーローインタビューのあと”担ぎたくないもない”神輿を担がされてニコリともしない岡本和も大変だろうが、蜘蛛の子を散らすようにみんながいなくなる三塁側ベンチに腰掛けたままだった鈴木誠、岡本和の31本塁打87打点の半分にも届かないその打撃復調のきっかけは、どうなるのだろうか。(ひろスポ!・田辺一球)