画像はサンフレッチェ広島ジュニアユース戦でキレのある動きを見せた4人、左から山口千尋、大内梨央、谷口木乃実、島袋奈美恵
サンフレッチェ広島レジーナは12月18日、広島市安佐南区の広島経済大学フットボールパークでサンフレッチェ広島ジュニアユースと45分×2+50分の練習マッチを行った。結果は4-4だった。
午前9時キックオフ。周囲の山には雪が残り、ピッチ上にも今年初めてとなる積雪があり、時折小雪も舞う中での“熱戦”となった。
サンフレッチェ広島レジーナ 4ー4 サンフレッチェ広島ジュニアユース
【1本目】1-1
【2本目】0-2
【3本目】3-1
得点経過
【1本目】33分:川島はるな(1-0)…レジーナ左サイドからつないで川島はるなが見事にフィニッシュ!ジュニアユース最終ライン対応できず
【1本目】39分:サンフレッチェ広島ジュニアユース(1-1)…レジーナCKからのコボレ球がジュニアユースに渡ってGK木稲瑠那対ジュニアユース2人の形になり失点
【2本目】 2分:サンフレッチェ広島ジュニアユース(1-2)…ジュニアユースのCKから失点
【2本目】23分:サンフレッチェ広島ジュニアユース(1-3)…自陣ゴール前でのトラップミスから失点
【3本目】18分:大内梨央(2-3)…左からのクロスにドンピシャ、頭で合わせて得点
【3本目】38分:呉屋絵理子(3-3)…レジーナのCKから押し込んで得点
【3本目】39分:サンフレッチェ広島ジュニアユース(3-4)…得点した直後に簡単に相手マークが甘くなり失点
【3本目】50分:谷口木乃実(4-4)…左クロス、ここも頭で合わせてナイスゴール!
4-4引き分けだったが、レジーナの得点は“女王の翼”の名に相応しい、サイドからの崩しが効いた形になった。
中学生とは言え、身長など体の強さや瞬発力、プレッシャーの強さほかフィジカル面でWEリーグレベルにある相手ゆえ、ちょうど1週間後に迫った皇后杯初戦に向け、濃密な140分間になったことは間違いない。
試合後の中村伸監督の話
皇后杯はトーナメント戦ですから、これまで自分たちがやってきたこと、プラス勝ち切るだけの選択肢を増やすこと、そして強度を上げることが求められます。きょう選手たちはそれにトライしてくれる姿勢を見せてくれました。延長やPKも含めて、勝ち切るために必要なことを見据えた準備を続けます。ミスは起こるものですが、やっていい、やってはいけない、の使い分けが非常に大事になってきます。落とす試合はきょうみたいな失点の仕方になるので、それはきょうで終わろうと伝えました。(ミスが出ても)カバーし合えるチームになっていかなといけません。
……
皇后杯JFA第43回全日本女子サッカー選手権大会は11月27日に開幕した。
11月28日には1回戦で9大会連続9度目出場のアンジュヴィオレ広島(なでしこリーグ1部)が鳥取市のAxisバードスタジアムでジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18(関東代表)と対戦して3-1で勝利。12月4日には福井県坂井市の日東シンコースタジアム丸岡でディオッサ出雲FC(中国代表)と対戦して3-0で快勝。12月12日に栃木県真岡市の真岡市総合運動公園陸上競技場であった3回戦に進んだが、スフィーダ世田谷FC(なでしこリーグ1部)に後半アディショナルタイムに決勝ゴールを許して1-2で敗退した。
また中国代表として初出場したディアヴォロッソ広島は11月28日、Axisバードスタジアムで福岡J・アンクラス (九州代表)と対戦して0-1で敗れた。(ディアヴォロッソ広島は12月17日のなでしこリーグ理事会で2020シーズンのなでしこリーグ2部昇格が認められている)
ゆえに“広島勢”で皇后杯勝ち抜き戦に残るは、サンフレッチェ広島レジーナのみ。プロ化元年のWEリーグ勢が皇后杯に登場するのは12月25日の4回戦(ラウンド16)から。サンフレッチェ広島レジーナは12月25日、広島市安佐南区の広島広域公園第一球技場でマイナビ仙台レディースと対戦する。キックオフは午後2時。勝てば準々決勝進出。なお、皇后杯は準々決勝まで観戦無料。