画像はビッグボスゲームのマツダスタジアム
ビッグボスがまん延防止等重点措置適用明け(3月6日で解除)の、地域経済回復を目指す広島の顔、マツダスタジアムを“見た目”満員にして、その実力のほどを見せつけた。
3月12日(土)の広島-日本ハム戦に集まったファンの数、21,282人。「二階席を見上げなければ、ほとんどコロナ禍前のマツダスタジアムです」(ファンの声)というスタンド風景になった。
年間200万人集客が当たり前だったマツダスタジアムはコロナ禍直撃によって2020年、2021年の公式戦最多入場者数は1万6千人台止まり。…なので、広島デビューのビッグボスがいきなり会心のヒット!を放ったかっこう。
広島の今季のオープン戦マツダスタジアム入場者数は…
3月5日(土)西武戦10,541人(全6会場中5位の少なさ)
3月6日(日)西武戦11,016人(同上)
3月11日(水)日本ハム戦13,227人(全5会場中トップの多さ)
…だった。
フォロワー99・3万人のビッグボスのInstagram@shinjo.freedomつながりで、試合前にはマツダスタジアム正面に関東、関西など各地のファイターズファン集合!
一塁コーチス・ボックスでサングラスを光らせ、イニング間にスタンドのファンに手を振るビッグボス。肝心のゲームの行方は監督に指名した近藤健介と選手たちに任された。
広島の先発は金メダル右腕の森下暢仁。序盤3回はパーフェクトに抑え込まれたが、それでもファウルで粘ってじわじわとプレッシャーをかけ、迎えた五回にはルーキーの水野達稀がボールカウント2-2からセーフティバントを決めて(捕手曾澤翼の一塁送球が逸れるバント安打)無死一塁。そこから最後はスクイズで1対1同点にするという“近藤采配”が冴えた。
さらに六回には石井一成、淺間大基の長短打で普通に?勝ち越し。八回には万波中正に中越え5号ソロが飛び出し、九回にもヒット、送りバントからの適時打であっさり4点目を奪って見せた。いつ何が起こるか分からないビッグボス野球にファンは魅了される。やっている選手たちにもビッグボスは「頑張るな、楽しめ」との心構えを伝えている。
そうは言っても、ゲームセットの瞬間の近藤健介は微妙な笑顔…だった。あす、自分は何をやらされるかわからない、そんな日本ハムベンチに只ならぬ緊張感が漂っていることだけは間違いなさそうだ。(田辺一球)