画像は、かつて「ファンベースヒロシマ」が入っていたビルで現在は解体工事中、ここにアパホテル広島駅スタジアム口がお目見えする、また画像右奥のクレーンはJR広島駅ビル建設のためのもので、クレーン手前の位置にはアパホテル広島駅前タワーがそびえたつことになる
ひろスポ!チャリダー取材班は12月30日、全面建て替え工事が進むJR広島駅ビルを中心にアパホテル建設予定地とすでに稼働している2カ所のアパホテルを見て回った。
なぜか?近い将来、JR広島駅周辺のホテル室数が各段に増えるから当然、サービスも向上する。習近平の中国のコロナ事情は相変わらずで年明けからも不透明な時代がなおも続くが、カープファンにとっては朗報であってもデメリットはない。
アパホテルを全国展開するアパグループ(本社:東京都港区)は8、9、10月と立て続けに広島駅周辺に新たな建設計画を発表した。
長らく広島を見てきたが、3カ月連続の月間MVP獲得のような?快音連発は聞いたことがない。
すでにJR広島駅南口(新幹線改札ではない方)改札から早足で行けば、徒歩5~10分、あるいは15分圏内にアパホテルは2カ所で稼働している。
2008年に既存のホテルを引き継ぐ形でオープンした第1号がアパホテル広島駅前でしかしわずか91室。その当時は目の前を流れる猿猴(えんこう)川に桟橋などのはっきり言って景観にはおよそ相応しくない水上施設が無許可のまま係留されているなど、国際観光都市にはほど遠いロケーションだった。2015年になって、やっと広島県はやっと「行政代執行」に踏み切り、河川の安全と景観が回復された。
アパグループは猿猴側を挟みその対岸に2016年10月に727室のアパホテル広島駅前大橋をオープンさせた。727室と言えば広島都市圏トップレベル。あまり表には出ていないが業界内では相当のインパクトがあったはずだ。実際にコロナ禍での期間を除けば人気の宿泊施設となっている。
中央左がアパホテル広島駅前、左から4つ目が福屋広島駅前店が入るエールエールA館
画像の左半分はエールエールA館、画像右の広島フルフォーカスビルの間から猿猴側対岸のアパホテル広島駅前大橋が目視できる(撮影場所は将来、JR広島駅ビル直結となるJPビル)
猿猴川対岸にアパホテル広島駅前大橋
2022年8月にリリースがあったのはアパホテル広島駅前タワーでカープファンにお馴染みだったJR広島駅東隣のフタバ図書GIGA広島駅前店(2021年9月末閉店)などが入っていたビルの敷地に建てられる。ロケーション的に素人目にはあまり余裕がないようにも思えるが地上30階建てとなり、プールなど施設も充実させて客室600を確保。2026年春開業予定だ。
続いて9月リリースの第2弾。そのアパホテル広島駅前タワーから通称カープロードを200メートルちょっと歩けば、かつて「津田恒実記念館」や「ファンベースヒロシマ」が入っていた「赤ヘルツインビルⅠ・Ⅱ」に到着…。だがその建物は屋上にあった赤ヘルオブジェも消え、解体工事が着々と進められており、2024年には242室のアパホテル 広島駅スタジアム口に生まれ変わる。
10月リリースの第3弾は、初のJR広島駅新幹線口(北口)側への進出になる。山陽新幹線沿いを、ホテルグランヴィア広島との間を抜けて歩いても至近距離で、しかも在来線のアンダーパスを使えば「エキニシ」や「カープ鳥駅前スタジアム店」もすぐという好立地にアパホテル広島駅新幹線口を2024年夏にオープンさせる。
アパホテル広島駅新幹線口建設予定地、後ろに新幹線高架が見える、その先にはエキニシやJPビルがある
それにしてもこれらがすべて稼働すればアパホテルのキャパは2000室に迫る。なお、長らく広島駅周辺ホテルの顔のひとつだったホテルニュー広電(1974年開業、256室、エキニシのすぐ西側)は2021年1月末をもって閉館となり、現在はマンション建設が進められている。(ひろスポ!チャリダータウンウォッチ班)