画像は福山合宿初日の公開練習のあと来場したファンに向け一発芸を”やらされる”中村拓人
広島ドラゴンフライズの福山合宿が8月28日、福山市のエフピコアリーナふくやまで始まった。30日まで。
現在、フィリピンを主会場にインドネシアと日本(沖縄市)で開催中のFIBAバスケットボール・ワールドカップに出場しているカイ・ソット以外のメンバーが初日から練習に参加した。
チームにはケリー・ブラックシアー・ジュニア、ドウェイン・エバンス、ニック・メイヨの外国籍選手3人がそのまま残留した(カイ・ソットはアジア特別枠)。
一方で2022-23シーズンに悲願のチャンピオンシップ進出の原動力になった辻直人と佐土原遼は新天地に活躍の舞台を変えた。(佐土原遼はファイティングイーグルス名古屋、辻直人は群馬クレインサンダーズ)
5月に新加入が発表された山崎稜(埼玉県出身)と8月24日に新加入会見を終えたばかりのロバーツ・ケイン(神奈川県出身)のふたりのPGも全体練習でフルメニューをこなした。
会見から中4日でキャンプインのロバーツ・ケイン
そして何よりチームはカイル・ミリングヘッドコーチ体制の下で3シーズン目を迎える。
広島ドラゴンフライズは今秋でクラブ創設10周年を迎えるが、3季連続でチームを指揮するのは初代の佐古賢一ヘッドコーチ以来となる。
合宿初日の練習は午前、午後に行われた。最終日の30日には福山市長ほかへの表敬訪問が予定されている。
チームは当面、9月1日にアウェーで行われるアルバルク東京 とのプレシーズンマッチ(無観客)に向けて攻守両面でのブラッシュアップを急ぐ。9月16日には三次市の電光石火みよしパークで島根スサノオマジックと、17日には広島サンプラザホールで千葉ジェッツともプレシーズンマッチを行う(ともにチケット発売中)。
広島ドラゴンフライズのB1リーグ戦初戦は10月7日。アウェイのファイティングイーグルス名古屋戦で、ホーム開幕戦は10月21日の宇都宮ブレックス戦(広島サンプラザホール)になる。
また11月4日と5日にはエフピコアリーナふくやまで京都ハンナリーズ戦がある。
取材に応じる朝山正悟
”広島での9シーズン目を迎える”朝山正悟の話
毎年やっている福山合宿ですけどいよいよスタートということで、きのうは一日こちらのファンの方だとかいろいろな方とイベント交流させていただきました。自分たちにとっても大事な地、福山でこうして元気に全員でやれているのはいい感じだと思います。
すでに外国籍選手全員が合流して、こういう形でもうやっていますので今回の合宿でさらに積み上げていく形になります。いつも言わせてもらっていますが表面の強さみたいなものは確かに必要ですが昨シーズンからのメンバーが多いので、かなり中身のところを追求しながら中身の強さをかなり築き上げられてるんじゃないかと思います。
そこがシーズンを戦って成長するためのキーになってくると思うので、この合宿でさらに追求していきたいですね。そうは言っても、もう開幕が1カ月後なのでこれからプレシーズンマッチが入ったりする中で細かいところを確認する作業が必要でそれもこの合宿の大きなところになります。
みんなと一緒の時間を過ごしながら、オンコートでもオフコートでもいろんなものを共有しながらコミュニケーションを深めて、より強いチームとなっていけるようにそういう合宿にできたらなと思います。
山崎稜の話
初の福山合宿参加ということで、普段と違った環境でやれています。新鮮な初日でした。9月のプレシーズンマッチに向け対人戦の部分が増えています。
まだ合流して1カ月ちょっとですが、みんな人柄が良くて、チームの雰囲気もいいので自分がスンナリ入れる環境が整っています。
今のうちにチームとしての動きを確認して、チーム結束力、ケミストリーを高めたい。開幕につなげられるよう、どんどんチャレンジしていきたいですね。
カイル・ミリングヘッドコーチの話
このサマーキャンプでしっかりとケミストリーを構築できるように。きょう見てい、ていい練習ができていると思いました。キャンプではチームミーティングもやるので、その中で我々がどういう目標を掲げてどう戦っていくかもいろいろ話し合いたい。
シーズンでの戦いへ向けての準備はパズルのようなもので、開幕までの6週間できょうひとつ新たなピースをはめ込みましたがあすも同様の作業が続きます。6週間で最終的にはパズルを完成させるつもりです。まずはチームの課題であるリバウンド、そしてディフェンス。そしてフィジカルな相手に対してのオフェンスをどうやって高めるか…
(アルバルク東京とのプレマッチでは)多くのメンバーが昨シーズンから残ってくれているので、新加入のケインとザキも含めてどんなプレーをしてくれるか?若い選手がどれだけ成長しているか?見てみたい。
(ヘッドコーチ3季目を迎えて)今のところは実際、あまり新たなことには取り組んでいません。新加入の選手が加わり素晴らしいチーム状況だと考えますので、ちょっとだけ変える部分もありながら新加入のふたりも加えてチーム作りを進めたいですね。
練習を見守るカイル・ミリングヘッドコーチ(右)と岡崎修司ゼネラルマネージャー