画像はエディオンピースウイング広島の大屋根”ウイング”部分
広島の新サッカースタジアム、エディオンピースウイング広島の「ウイング」部分イコール大屋根の工事が完了間近となり、サッカースタジアム建設推進会議のメンバーらが9月6日午前中、現場を視察した。スタジアムの完成は12月、開業は2024年2月。
スタジアム建設推進会議は2019年にスタジアム建設を強力に協調性を持って進めるために設置された。広島市、広島県、広島商工会議所、広島県サッカー協会、サンフレッチェ広島の5者によって構成される。
この日は松井一実市長、湯崎英彦知事、サンフレッチェ広島の久保允誉会長も現場の様子を見て回った。推進会議のメンバーが揃って視察するのは今回が初めて。
またスタジアム建設にあたり寄附を申し出た地元企業関係者も見学会に参加して、その目で広島の新たな舞台装置を確かめた。
「スタンドからピッチまでわずか8メートル、国内ではその距離が最も近いスタジアムの1つになりますが、きょう実際に見てみて私の感覚では巨大な空間なのにむしろ狭く感じたぐらいでした。サッカー観戦においては最も重要視される臨場感、一体感溢れるスタジアムになりそうですね」(関係者の声)
見学を終えた関係者ら、画像手前右から二人目はサンフレッチェ広島の久保允誉会長
午前中とはいえ、場内はかなりの暑さとなったが、視察の方はそれ以上に熱のこもったものになった。ただ、現場での作業は日陰はまだしも陽当たりのよい場所になるとこの酷暑は相当こたえそう。
当然ながら作業は長袖、長ズボンに安全靴、ヘルメット。空調服を着用しているとはいえ、お疲れ様です…と頭が下がる思いだ。無論、作業は”多国籍軍”で進められている。
2022年2月の着工から1年と6カ月。新スタジアム外観の最大の特徴となる大屋根の工事は今月半ばには完了する。またスタジアム本体工事の進捗率は8割となっている。
大屋根の下ではスタンド工事も進む
バックスタンド側、ほぼ完成?
スタジアム東側(メーンスタンド側)で進む大屋根工事、ほぼ仕上がっている
見学を終えた広島県サッカー協会の野村尊敬最高顧問の話
素晴らしい!全部良くて、今見た限りでは悪いところはないですね。あとは芝がちゃんと養生できるか、ぐらい。現場のみなさんの明るい表情も印象的でした。日本にない、これだけ街中のスタジアムですから、建設に携わる方たちも夢を持って仕事をされているのでしょう。これで広島のサッカーは強くなるでしょうね。中学、高校の準決、決勝などをここでやって、生徒たちの憧れになりますからね。私ら学生時代は“国立でやるのが夢”でしたから、広島の夢の舞台になりますね。
(ひろスポ!広スタ特命取材班)