画像は赤いエディオンピースウイング広島で、それ行けカープを熱唱する南一誠さん
6月17日にアップしたこのひろスポ!記事↓のつづき
エディオンピースウイング広島、平和の翼の下で地元基町住民と南一誠さんら「翼をください」熱唱! | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)
エディオンピースウイング広島で6月17日午後7時から“掟破り”のコンサートが開催された。
なぜ“掟破り”か、はこのあとの連載で詳しく報じる。
コンサートは「新しい出会いの夕べ」として南一誠さんのステージを中心に行われた。
結論から先に紹介しておくと、基町高層アパート群などから、サンフレッチェ広島の招待に応じてスタンドVIP席から観覧した基町地区の住民のみなさんは「またやって欲しい」「ほんと楽しかった」「基町ショッピングセンターでも歌ってもらったけど、また見れて嬉しい」などなど、おそらく100点満点の反応だった。
新たなスタジアムを「世界一の公民館」にしたいと、様々な交流を生む仕掛け作りを進めるサンフレッチェ広島にとって、この夜の熱過ぎるリアクションは大きな追い風になるだろう。
また、そうなってもらうために、関係者らとの調整にも万全を期し、仙田信吾社長が先頭に立って「ピースウイング」の下での歌声という、新たな“戦略”案を練りに練ってきた様子がうかがえる。
で、その切り札?となったのが、これまた“掟破り”のサッカースタジアムでの南一誠さんの「それ行けカープ」大熱唱だった。
この“捨て身”の戦法?も見事、奏功!スタンドのみなさんの唄声もピースウイングを照らす赤い照明とともに広島の夜空へと広がっていったのである…
イベント終了を受けての仙田信吾社長のコメント(太字はひろスポ!による)
紆余曲折があって、この中央公園広場に新スタジアムを作っていただくことができました。ご承知のように、たいへんな活況で毎試合満員ということができております。
しかし、当初は基町のみなさまにとっては、音も出る施設ではありますし、いろいろなことで思いがあったと思うんです。それを結果として快く受け止めていただいたことに関して、本来だったら高層アパートのおひとりおひとりに声をかけて、ありがとうございますという風に申し上げ投げなければいけないところを、お家に押し掛けられてもご迷惑だと思いますので、それでこのスタジアムでみなさんに一番喜んでもらえるのは何だろうと…
やっぱり歌好きな方がたいへん多い、カラオケ文化も盛んですので、広島で言えば南一誠さんだろうということでご相談して、社会福祉協議会、連合自治会のみなさまにも何回もご相談しながらこのイベントに漕ぎつけたというところです。
-それ行けカープも…
南一誠さんは、雨の港から、とか広島天国とか、笑顔がいいね、とか、有名な歌がたくさんあります。でも、それ行けカープは、みんなが歌える、大切な、大切な歌なんで、このエディオンピースウイング広島でもみんなが歌える歌として、素晴らしい歌詞ですしぜひ選んでいただきたいなと思いました。きょうは夢がかなった気持ちがいたします。
-みんな笑顔でした!
帰りに初めてご挨拶するみなさんから、手を振ったり拍手をしていただいて、基町のみなさんとサンフレッチェ広島が近づいたな、と。このスタジアムを受け入れてもらったなと、そういう気持ちが大変したしました。心から感激しています。
-今後も続けますか?
サンフレッチェ広島レジーナの試合に、基町のみなさんのお子さん、お孫さんが通ってらっしゃる基町小学校、白島小学校から招待させていただき、たいへんこれも喜んでいただきました。
8月後半からサンフレッチェ広島レジーナの4年目のシーズンが始まります。社協、基町連合自治会のみなさんと相談しながら、できればたくさんの人に来ていただきたい。実は男子の試合にも来ていただきたいのですが、ご高齢で足元の心配のある方もおられますし、混雑するトイレの心配とかをなさるので、まずはサンフレッチェ広島レジーナから。しっかりご相談して参ります。
-将来的にコンサートは?
まずは、天然芝グラウンドで一定の限界があります、ですから天然芝の養生をしっかり保つには普通のコンサートホールと同じような使い方はできません。きょうは一定の手ごたえがございますし、大変喜んでいただいたということを我々も実感したので、今後はどういうコンサートだったらできるか、ということを社内で、関係者のみなさんのお知恵を借りながら考えていきたい。きょうもコンサート系のプロの方も少しご視察に見えているようなので、またアイディアも伺えれば…
-コンサート以外では?
すでに周年事業で3000人入っていただいた企業様、あるいは1000人単位で研修施設で使ったり、人気が沸騰していると言いますか、問い合わせがたくさんきている状況です。
そういう中で、きょうは基町のみなさんにどうやって喜んでいただければいいかな?との思いでこのコンサートを実現させたのですけれども、コンサートで喜んでいただけるなら、これからそういう工夫もですねしていきたいと思いますし、基本的にはスタジアムというのはコンサートが一番収益になると言われています。ただ、天然芝を守っていかないといけないという限界の中でそれをどうやって模索していくか?これから知見を重ねて勉強していきたいと思っています。
※この項つづく
(文責・広島スポーツ100年取材班&田辺一球)