画像は両先発を紹介するエスコンフィールド北海道、世界最大級のLEDビジョン
6月13日 〇6-2日本ハム(エスコンフィールド北海道)
広 島 000 210 300・6
日本ハム 000 001 001・2
広島通算59試合30勝27敗2分け(首位阪神まで3・5差変わらず、巨人を抜いて3位浮上)
18時2分開始・3時間12分、30,887人
相手先発 ●伊藤大海6回2/3、10安打6失点
広島本塁打 大盛穂2号ソロ
日本ハム本塁打 水谷瞬2号ソロ
広島スタメン
一番センター大盛穂
二番サード田中広輔
三番レフトファビアン
四番ファーストモンテロ
五番セカンド小園海斗
六番DH坂倉将吾
七番ライト末包昇大
八番ショート矢野雅哉
九番キャッチャー石原貴規
ピッチャー〇森下暢仁9回133球10安打2失点完投(自責2)
「ほんと、大海(ひろみ)に投げ勝つために、初めて北海道に来たので勝ててよかったです!」
試合後インタビューで森下暢仁が語ったその一言にこの試合の何たるか、が凝縮されていた。
日本ハム先発の伊藤大海とは同い年で、2021年の東京五輪ではともに世界一に上り詰めた仲。しかも1年前の交流戦(マツダスタジアム)でも投げ合っており、7回6安打8三振3失点(自責1)の”ライバル”に対して8回5安打5三振無四球無失点。ハーンとふたりで完封リレーを完成させていた。
敵地での再戦は、10安打を打たれながら今季2度目の完投をマークした森下暢仁に軍配が上がった。6回2/3、112球10安打6失点の相手を上回る、今季自身最多の133球を投じ時て2失点だった。
ベンチの策もうまくはまった。扇の要としてディフェンス面でこのところ疲れの見える坂倉将吾を六番DHに回し、一、二番には大盛穂と田中広輔を抜擢した。
四回の先制点は坂倉将吾の適時三塁打。五回の中押し点は大盛穂、田中広輔の連打とファビアンの犠飛でもぎとった。この時、思わず天を仰ぐ伊藤大海は何を思ったか…さらに大盛穂は七回、二死無走者で伊藤大海の148キロ快速球を左中間スタンドに叩き込んだ。
この回はなおも田中広輔四球、ファビアン死球で一、二塁となって、モンテロが2点二塁打を放ち、難敵を降板に追い込んだ。
試合前、日本ハム・新庄剛志監督は広島を相当警戒していたという。それもそのはず。過去3シーズンの対戦成績は2勝7敗。地元開催だった2023年は2-3、0-1、2-7のスコアで全敗している。
この日を終えてパ・リーグ首位を行く日本ハムと2位オリックスは2・5差、セ・リーグ3位の広島と首位阪神とは3・5差。リーグ最多タイの6勝を挙げている右腕を広島にぶつけて完敗となった新庄剛志監督が残り2戦で大人しくしているとは考えにくく、第2戦からが本当の勝負!(ひろスポ!取材班&田辺一球)