サンフレッチェ広島はエディオンスタジアム広島でJ1リーグ第23節、ガンバ大阪戦に臨んだが0-1で敗れた。
3日前にも天皇杯4回戦でG大阪に1-3で完敗して天皇杯2年連続決勝進出の夢を断たれたばかり。J1リーグ全34節の3分の2を消化して勝ち点が思うように伸びてこない現状は、広島の置かれている状況の厳しさをそのまま物語っている。
試合は前半2分のG大阪FW・宇佐美のシュートで幕開け。前半7分には広島FW・皆川が右足でシュート。ゴールの枠をとらえることはできなかったが、雰囲気のある一撃だった。
その後はしばらくこう着状態となったが迎えた前半32分、G大阪は宇佐美から佐藤へ繋いで、広島DF・千葉、MF青山が詰めたところでこぼれ球に宇佐美が反応。14メートルのグラウンダーシュートでネットを揺らされ広島は3日前と同じく追いかける展開を強いられた。
こうなるとG大阪は中央をしっかりと固めてくるため、崩しにかかる広島はなかなか思うような決定機を作れない。
どういうわけかG大阪の方にばかりこぼれ球が飛んでいく。いや、宇佐美のゴールと同じく両者の反応と読みや勢いのわずかな差がそうしたシーンを生み出しているのだろう。
0-1のまま後半に入ると山岸、森崎和、さらには塩谷、清水とシュートを放つが同点ゴールが遠い…。
そこで森保監督はアディショナルタイムも含めて残り30分となったところで茶島に代えて佐藤寿人を投入。
皆川、佐藤寿人のツートップ、トップ下にMF・高萩というトライアングルで勝負をかけたが、中2日の日程では新たなこの組み合わせの動きを確認できるだけの時間的余裕もなく、けっきょくツートップのシュートゼロのまま、あえなく試合終了のホイッスルを聞いた。
首位を行く浦和レッズは清水エスパルスに4-1で快勝して勝ち点47。徳島ヴォルティスを4-0で蹴散らした川崎フロンターレが勝ち点43で2位に浮上し、監督交代問題以降、勢いの消えたサガン鳥栖は勝ち点41のまま3位に後退した。
そして勝ち点34で足踏みの広島は浦和に大きく引き離され、J1・3連覇の夢はその視界から消えて行った。