巨人のプロ2年目左腕、田口麗斗投手が4月11日、ヤクルト戦(東京ドーム)でプロ初登板初先発し見事初白星を手にした。
7回打者25人に対して、5安打5奪三振無四球の1失点。打っても四回に勝ち越し打となる内野安打を放ち、19歳左腕がチームの連敗を3で止めた。
田口は広島新庄高校のエースとして3年時、夏の県予選決勝で瀬戸内高校のエース山岡泰輔投手と”記録にも記憶にも残る投手戦”を演じ、高校野球ファン、広島県民に深い感銘を与えた。
延長15回0-0引き分けの翌日、再試合でも1失点完投。甲子園切符は譲ったものの、その際、心からのエールを山岡らライバル校のナインに送り、それぞれ別の立場になっていつかまた再戦することを心に誓った。
山岡は東京ガスに進み、あのダルビッシュからも絶賛されるスライダーを武器に来年のドラフトの目玉に成長。上背はないが「マエケン2世」の声も上がっている。
田口はひと足早く広島の星から巨人の星へとその第一歩を踏み出した。Uー21日本代表にも、ともに名を連ねる”広島が生んだ二人のエース”。山岡が同じ舞台に上がってくる日が今から待ち遠しい。