第101回全国高校野球選手権広島大会第2日(7月13日)
1回戦の13試合が6球場であった。
やまなみ三原市民球場第2試合、国泰寺が昨年16強の三原との接戦を4-2で制して2回戦へ進んだ。序盤に4点を奪い、先発した上田健生(3年)が八回までを2点に抑えた。甲子園大会の前身、全国中等学校優勝野球大会の第1回大会に山陽地区代表で出場した国泰寺の101回大会初戦は勝利となった。
同球場第1試合では総合技術が広島市工に10-3で8回コールド勝ちした。総合技術は三原市本郷にあり昨夏の西日本豪雨でグラウンドが水没した。その影響もあって1回戦で敗退。再びグラウンドが使えるようになったのは12月で、今なお、本郷地区には災害の爪痕が多く残ったままだ。地域が学校を支え、学校が地域に元気を届ける。高校野球はその縮図でもある。
コカ・コーラボトラーズジャパン広島総合グランド野球場、第1試合では13安打を放った廿日市が千代田に7-2で快勝した。
第2試合は九回の大竹の猛反撃を振り切った舟入が4-3で2回戦に進んだ。大竹は舟入の倍以上の9安打…あと一歩…だった。
福山市民球場の第2試合。夏は2甲子園出場2度の瀬戸内(昨夏ベスト16)が府中東に敗れた。府中東は背番号9の中島陸(3年)から背番号1の坂本武(3年)へと継投して3-1で接戦をモノにした。
同球場の第1試合では互いに継投する展開の中。尾道北が6-4で戸手に勝利。
みよし運動公園野球場では3試合。庄原実は高田瑠依(3年)が4安打完封して日彰館に2-0で勝利。
広工大高と庄原格致は11安打ずつ打ち合って九回に1点を勝ち越した広工大高に7-6で軍配が上がった。呉工は加計芸北に10-3のスコアで8回コールド勝ち。
東広島運動公園野球場では神辺が広島中等校7-0で7回コールド勝ち。広島中等校は部員10人で戦った。
第1試合の賀茂北と黒瀬の試合は8-0で賀茂北が7回コールド勝ち。黒瀬は無安打に封じられた。
鶴岡一人記念球場の第2試合では高陽東が呉宮原に6-1で勝った。呉宮原の左腕、神田幸輝(3年)は10安打されながら166球を投げ切った。
同球場第1試合は呉港が竹原から初回から続けて5、6、5、1点を奪い17-0で5回コールド勝ちした。
敗れた竹原は3年生ひとり、部員11人、女子マネージャー3人。大久保烈綺内野手は一緒に入った部員が辞めていく中で最後の大会にも主将で四番・ショートで出場、結果は打つ方では2の0、三回と四回には投手としても呉港打線と勝負した。
最後の夏、その耳ににわかに信じがたい話が届いた。広島商と如水館を率い、監督として春夏通算14度の甲子園出場を重ねた迫田穆成さんが母校の指導に来る、という。そんな話は”町の噂”にもなっていた。
初めて迫田穆成さんと言葉を交わしたのは6月16日だった。大会本番までもう1カ月を切っていた。最初に聞いた話が忘れられない。
「野球は思いやりのスポーツ、ボールを持っている側に主導権があるということをまずはよく理解してからプレーして欲しい」「そして大事なことは一生懸命に動くこと」
最後の夏に悲願の1勝はならなかった。でも、明治39年創立の学校の歴史はこの先も続くし、後輩たちに野球部の未来を託す。だから卒業まで、グラウンドに出て練習の手伝いもすることは決めている。
竹原の山村心監督は同高OBでもあり、専門はサッカー。様々な工夫を練習に取り入れている。6月の”着任時”にはアドバイザーとして助言する立場にあった迫田穆成さんが新チーム以降、どんな形で同野球部とかかわっていくか、近々、学校側との話し合いも持たれる予定となっている。(ひろスポ!・田辺一球×高校野球取材班)
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