広島が横浜スタジアムで3連敗を喫した。しかも2日の第3戦は、前田健太が先発して7回2失点のクオリティスタートだったにもかかわらず延長十二回、サヨナラ負けを喫した。
一死一、三塁、サヨナラ打の梶谷の打球はスタンドからの「広島倒せ!」の大合唱の中、地をはうよなゴロでセンター前へと抜けて行った。
実は1点を先制された直後の四回、前田が筒香、ロペスに連打されさらにバルディリスの犠飛で追いついた場面でも「広島倒せ!」のコールが地鳴りのように響いていた。
DeNAにとって前田は天敵。過去2シーズンの対戦成績を見れば「2点取れれば御の字」という状況にあった。その2点で延長サヨナラ。就任当初から「マエケンが…、マエケンが…」と繰り返してきた中畑監督も少しは溜飲を下げたことだろう。
今回の地元6連戦で球団側は合計12万個ものヘルメットを用意してベイスターズファンにプレゼント中だ。これをかぶったファンが過激になった…、という可能性もなくはない、がこれだけベイスターズファンが熱いのはほかにも理由がある。
ネットで「ベイスターズ」「ファン」「締め出し」と検索すればどういう状況かが見えてくる。広島球団が5月16日、マツダスタジアム開催のDeNA戦のビジター用パフォーマンス席を一度はカープファン用にすべて振り分ける、という「企画」の実施に踏み切りかけたため、ベイスターズファンから疑問の声や苦情の声が相次いだ。
そのため広島球団では改めて300席をベイスターズファンのために販売し直した。
中にはNPBに”直訴”したファンもいたが、この件には関与せずとの回答のみ。こうした一連の経緯はツイッターやフェイスブックなどを通じて瞬く間にベイスターズファンの間に広がっていった。
ゆえに「広島倒せ!」の声に気合いが入るのも必然で、その大声援にあと押しされ、大エース前田と互角に渡り合ったDeNA打線は広島の抑えとして投入されたヒースも打ち砕いて昨季、一度も勝ち越せなかった相手からいきなり3連勝をマークした。
なお、ひろスポ!にも多くの声が届けられた。
以下、紹介するのはそのメールのうちの1通
私はベイスターズファンです。マツダスタジアムにはよく遠征します。今まで色々な球場に遠征しましたが、ビジターは広島が1番好きです。それはマツダスタジアムはダントツにいい球場だと思うし、広島と言う土地が好きだし、何よりカープファンがあたたかいからです!
ベイスターズファンはどこの球場に行っても、いつも不憫な目で見られます。でもマツダだけは「あんたらも頑張りんさいよ!」って言う同情ではなく励まし、応援を感じていました。
実際知らない人から声をかけてもらうことも多い球場です。
だからとてもとても嬉しかったし大好きだったのに、今回のこの件を風の便りで聞いた時は、本当に寂しいし悲しい気持ちになりましたT^T (以下略)
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