4月29日 ●4-7ヤクルト、神宮球場
通算12勝14敗(阪神に並ばれ4位変わらず、3位中日まで0・5差、首位巨人まで4・5差)
18時開始・3時間30分、3万655人
相手先発 石川4回5安打3失点
本塁打 バティスタ3号①、會澤3号①
一番ショート田中
二番セカンド菊池涼
三番ファーストバティスタ
四番ライト鈴木
五番センター長野
六番キャッチャー會澤
七番レフト下水流
八番サード小窪
九番ピッチャー九里●(4試合3敗)4回3分の1、101球3安打4失点(自責4)
レグナルト
菊池保
中村恭
矢崎
広島は今季初スタメンの下水流を含めて田中以外は右打者を並べた。開幕から未勝利のヤクルト先発・石川対策。
初回、バティスタの左越えソロで先制すると、三回にはスタメン復帰2試合目の鈴木が引っ張って石川から左前適時打。四回には會澤も左中間スタンドに持って行った。
しかし、すでに中継ぎで3勝を挙げている五十嵐との対戦となった五回に様子は一変。
菊池は真っ直ぐを見せられたあと最後はフォークで左飛にとられ、バティスタは変化球と真っ直ぐで追い込まれたあとフォークを打たされ三ゴロ、鈴木は内角を2球続けて攻められての一邪飛。
六回も長野、會澤、下水流が11球で打ち取られた。右打者ズラリが良かったのかどうなのか…
広島先発の九里はここまで3試合で0勝2敗。石川と似たような状況ではあったが、2週間ぶりの実戦マウンドからは”打たれたくない”という気持ちがありありと伝わってきた。
その結果が3対3同点の五回、先頭の青木と続く山田哲を歩かせ、バレンティンを空振り三振に取った時点での交代劇。けっきょく救援したレグナルトも打たれて、あっさり勝ち越し点を許した。
九里は二回にも二死から村上への四球のあと、八番・中村と勝負してレフトスタンドに持っていかれた。ムダな四球のあと、それを”取り返そう”と躍起になってシュートを続け、うまくさばかれた。
四回、先頭の村上にうまく外のフォークを拾われてレフトポール際に6号ソロを運ばれた場面も悔いが残る。フルカウントからの勝負球…全体的にチグハグな投球になったことは否めない。
六回から登板した広島三番手の菊池保も先頭の代打・西浦を歩かせると送りバントを挟んで青木も歩かせ一死一、二塁。山田哲は何とか抑え込んだが、バレンティンに打たれた強烈なライナーはレフト・下水流のグラブの土手に当たり記録はエラー。ここでも無駄な失点が繰り返された。
この日の広島投手陣は合計10四球で、被安打数の6を大幅に上回った。一方のヤクルトは4回で被安打5の石川が出した2四球のみ。五十嵐で守りのリズムを建て直し、九回、二死一、二塁のピンチを招いた石山も最後はフルカウントからバティスタのバットに空を切らせた。
広島はこれで対ヤクルト戦1勝5敗。8連勝のあとの連敗で借金2。(ひろスポ!・田辺一球)