2012年2月15日「優勝はオリックス、そして広島」
「今年の優勝はオリックスと広島」。沖縄から宮崎に移動して、あすから日南キャンプスタート。選手にとっても取材する側にとっても貴重な休日に立ち寄った喫茶店で手にとった週刊プレーボーイが、そんな特集を打っていた。
いろいろ書いてあるが端的に言うと投手別の勝ち星を積算した12球団の表の中では広島80勝でセ・リーグで一番勝てる計算になっている。
似たような話は現場でもよく耳にする。新聞、放送局関係者の間でも単純計算しては景気のいい会話が弾んでいる。
野村監督就任以降、今回が3度目のスプリングキャンプ。1,2年目と比較すると、個々の選手に委ねられる部分が多くなってきた。
日南初日は前田健太、野村祐輔、今村を除く投手全員がブルペンに入ったが、一方で野村監督は投げ込みなど個々の調整ペースについては「任せてある」とも話している。
それはルーキーの野村祐輔についても同様で「本人と相談しながら(調整を)進める」と野村監督が言えば、野村祐輔も「自分のペースでやる」と繰り返していた。
沖縄では紅白戦、練習試合などより実戦的なメニューに移行していく。そこで一軍枠に入る選手が投手、野手とも振り分けられ行く。
ただ、菊池、土生、それに野村祐輔のルーキー3人は常に結果を出すことも求められている。3人が主力組の練習に参加していることで誰かが二軍に振り分けられている。
日南では一軍は天福球場、二軍は東光寺球場。両者は車で15分の距離にあり、選手の入れ替えはいくらでもできる。
80勝まで届くかどうかは別にしてもチームが強くなるためには新戦力などの底上げが不可欠。日南の陽射しも沖縄に負けず肌を突き刺すほどに強く、いよいよ野村カープ3シーズン目の骨格が固まる2週間の幕開けとなる。
この連載は、10年以上、一日も休まずに更新し続けるカープ情報携帯サイト「田辺一球広島魂」で過去に連載したコラムから抜粋してお届けします。
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