5月16日のマツダスタジアム、ビジターパフォーマンスに向かうカープファン。通常ルールではビジターにはカープユニのファンは入れないが今回は広島球団が「企画」でビジターパフォーマンスにカープファンを”招待”した。開幕当初はこの日のビジターパフォーマンスのチケットはベイスターズファンへの販売なし、となっていた。
前日5月15日、広島は黒田博樹が右足首不調の無理を押してDeNA戦に先発した。しかし結果は5回4失点。試合は八回、4人目の一岡がバルディリスに逆転ツーランを浴びて、今シーズンの広島の代名詞にもなっている「1点差負け」5-6のスコアで決着した。
広島はこれでDeNA戦1勝6敗。スコアは次のとおり。
3月31日からの横浜スタジアム3連戦
6-7●
4-7●
2-3●(延長12回)
4月28日からのマツダスタジアム3連戦
0-1●
9-2〇
0-1●
そして昨夜が5-6●
実に5試合が1点差負け。トータルでは21敗のうち15回も1点差負けを喫しているがDeNAに対する勝負弱さが際立っている。
ちなみに巨人には4度、中日には3度、ヤクルトには2度、阪神には1度の1点差負け。
この事実は逆に言えば中畑監督以下、DeNAの精神力、さらに突っ込んで考えると執念が広島ベンチを上回った結果と見ることもできる。
ではなぜそうなのか?
先夜、黒田が五回、一死一、二塁のピンチを迎えた時、マツダスタジアム、ビジターパフォーマンスから「広島倒せ!」の大コールが巻き起こった。そのチャンテの調べに乗ってDeNA打線は一気に攻め込んできた。関根タイムリー、下園セーフティスクイズであっという間に同点にされ、筒香に勝ち越し適時打された。
目に鮮やかなその攻撃ぶりは昨季までとはまるで「別人」!?、そこには絶対に負けられない、という無言のオーラが漂っていた。
実は開幕2カード目の横浜スタジアムでも同じような”現象”がすでに起こっている。チャンステーマ「広島倒せ!」の効力は抜群で、とうとう黒田までその餌食にされた。
では、なぜこんなことになったのか?
そこには首脳陣、選手ら現場とは無関係の広島球団による「ベイスターズファン、マツダスタジアムパフォーマンス締め出し」騒動が、この表現が適切かどうかは別として”大きく影を落としている”。
そして一度は「締め出し」になり、すったもんだの末にその該当日の今日のデーゲームでビジターパフォーマンスに集結するベイファンは、ますます気合いを入れてスタンドに陣取ることになる。
開幕前、優勝を宣言した広島がすでに「ひろスポ!」で伝えているように仮に優勝を逃すような事態に直面したとするならば、その敗因は、ベイファンの気合いと中畑監督以下DeNAナインの執念を敵に回したことにあった、というオチになる。
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