試合前日練習で主力組に直接手渡すビブスを手に、イレブンの動きを見守る森保監督
明治安田生命J1リーグ、第2ステージが7月11日に開幕する。
浦和レッズが無敗のまま勝ち点41で優勝した第1ステージは2位に勝ち点35のFC東京、3位に勝ち点34のサンフレッチェ広島が食い込んだ。
11年ぶりに2ステージ制が復活した今季は、各ステージ優勝チームと年間勝ち点上位3チームで「年間王者」を争うチャンピオンシップが開催される。昨季までは「優勝」となっていた年間勝ち点1位チームには「チャンピオンシップ決勝」のシード権が与えられる。また上位3チームとステージ優勝チームが重なった場合にはチャンピオンシップへの繰り上げ出場は行われない。その場合、チャンピオンシップは4ないし3チームで行う。
サンフレッチェ広島は第2ステージ初戦をアウェーの仙台で迎える。ベガルタ仙台は第1ステージ7位で勝ち点23。第1ステージでは5月2日にホームで戦い野津田、浅野のゴールで2-0と快勝している。
この試合で「時代はいつも動いている。若手が伸びているのは間違いない」という名台詞を残した森保監督は10日の前日練習で主力組のトップに浅野を入れ、トップ下には野津田を配した。
第1ステージを引っ張ったワントップの佐藤寿人と、トップ下に固定されるようになったドウグラスのコンビとの兼ね合いもあるが「時代はいつも…」と話す指揮官は第2ステージをどんなイメージと戦略、戦術で戦うことになるだろうか?
なおサンフレッチェ広島が目指すのは第2ステージ優勝、そしてステージ優勝すればそれに付随して見えてくる勝ち点7差の浦和レッズとの順位をひっくり返しての年間勝ち点1位の座。
高萩と石原がチームを去った今季は、長年、チームで培ってきたものが多く失われ得点力不足が心配されたが、第1ステージでの得点29は浦和レッズの得点39には遠く及ばないものの第3位と健闘した。
また失点16は浦和レッズ、FC東京より少なく、勝ち点32で4位につけるガンバ大阪の失点13に次ぐ2番目の安定感だ。
「時代はいつも動いている」ならば若手とベテランの連携がさらに良化する可能性のある第2ステージではサンフレッチェ広島がその主役に躍り出る番なのか?
第2節、ホームで松本山雅FC戦を消化したあと7月19日の第3節ではアウェーでの浦和レッズ戦が控えている。
第2ステージ、開幕からの3節で”主役交代”を宣言することができれば、ステージ優勝へ向け紫のイレブンに追い風が吹いてくる。