基町が広陵相手に終盤まで緊迫した投手戦、廿日市は府中東を倒してベスト１６へ

2015年07月19日: 編集部

主関東甲信越地方は7月19日梅雨明け、高校野球熱戦の続く広島の空も「真夏」間近…

第97回全国高校野球選手権広島大会第７日、３回戦２日目（７月19日）

４会場で３回戦残りの8試合が行われ、ベスト16が出揃った。

基町が広陵に食い下がった。初回に１点を先制された主戦の西田健大は二回の二死三塁をしのぐと持ち前の打たせてとるピッチングがさえた。何とか援護したい打線は再三、ランナーを出すが三塁を踏ませてもらえなかった。八回に５点を奪われ力尽きたが「悔いはありません」と０－６のスコアにも吉岡稜央主将は胸を張った。

１００年前の第１回全国大会出場の国泰寺は近藤圭太が５安打完封をやってのけ広島商船に４－０で快勝した。

廿日市は春の県大会で3回戦まで進んだ府中東に８－３の大差で勝利した。一、二回に相手のミスにも乗じて１点ずつを奪うと三回から救援した主戦の奥家章太も一気に攻略して６点をもぎとった。

廿日市打線の作戦は徹底していた。ベースにかぶるよう、しかもピッチャー寄りの位置に立った。インコースを投げづらくさせて、それでも投げ込んでくる球をファウルにした。低目にナチュラル気味に落ちる球を見極めて、ベルトから上の高さを狙った。際どい球もうまく拾うようにして打った。ただ安打数はそれでも府中東と同じ７本だった。

「昨年の秋もこの春もリーグ戦全敗のチームがやっと自分たちの野球をやれるようになってきました。原田英則監督のもと、バッテリーも含めて考えた野球を実践してくれています」（畠山秀二部長）

主戦の丸林賢史郎は主将でもある谷本一樹のリードでスライダーとツーシームを内外角に投げ分け３失点完投。軟投派だけにベスト８をかけ激突するシード校、市立呉との対戦でも注目を集めそうだ。

シード校の崇徳は15安打を放ち国際学院に11－４で勝利。同じくシードの如水館も８－１で安佐北に快勝した。

試合結果

コカ・コーラウエスト
第１試合　廿日市８－３府中東
第２試合　広島工５－４福山工（延長十回）

福山市民球場
第１試合　如水館８－１安佐北（八回コールド）
第２試合　国泰寺４－０広島商船

呉市二河野球場
第１試合　広陵６－０基町
第２試合　尾道８－２吉田
尾道しまなみ球場
第１試合　崇徳11－４国際学院
第２試合　西条農７－５舟入