(撮影・春木 睦子)
J1第2ステージ第4節(7月25日)、サンフレッチェ広島はホームのエディオンスタジアム広島に第2ステージ勝ち星のない横浜Fマリノスを迎えて2-0(前半1-0)で完勝!10試合連続無敗のクラブ新記録を手土産に第2ステージの首位をキープするとともに年間勝ち点で単独首位に立った。
第1ステージ無敗でステージ優勝した浦和レッズは前節、満員のホームでサンフレッチェ広島の前に痛恨の黒星。そのショックが尾を引いてアウェーの名古屋グランパス戦に1-2で競り負け、年間勝ち点首位から滑り落ちた。
浦和戦での勝利を自信と大きなモチベーションに繋げたサンフレッチェ広島はホームでの大声援を追い風に前半終了間際、PKを獲得。
先制のゴールを決めたドウグラスは後半9分、ミキッチからのクロスを頭でゴールに叩き込み「練習で何度もやった形だし、シンプルに合わせるだけだった」と胸を張った。
水本に祝福されるドウグラス
試合後はマン・オブ・ザマッチのお立ち台でサポーターに向け「応援ありがとうございます!」と流ちょうな日本語で返した。
佐藤寿人に代わり後半途中からピッチに立った浅野
浅野に続き、森崎浩司も野津田と交代で途中出場
第1ステージ、勝てない試合が続いても、長いシーズンを見据えてブレないチームスタイルの追求とフレキシブルな戦術、戦略の展開を推し進めてきた森保監督は試合後、次のように語り、決意を新たにした。
森保監督の話
これで年間勝点で1位になり、10戦負けなしのクラブ記録を作ったことは、素直にうれしく思います。選手、スタッフは常にいい準備をして試合に向かうことができました。継続力が結果に結びついている。これからも続けてやっていきたい。
年間勝点1位でセカンドステージも首位だが、1年間、34試合が終わったときに頂点に立って喜べるようにやっていきたい。これまで通り、1戦1戦クラブ全体で最善の準備を尽くしていくだけです。記録はうれしいが、前節でハードな試合をしたあとで、今日の試合でどれだけできるかが試されていた。もっと高みに進むため、勝利することができてよかった。これからも気を引き締めていきたい。
自分が好きなことができるのは幸せ。今年で戦後70周年になるが、我々が暮らしているのは被爆した広島の地であることを忘れてはいけない。原爆で被害にあい、尊い命が失われた。そういったときがあって、今の豊かな暮らしがあることをしっかりと考え、幸せな生活ができていることに感謝しなければいけない。
ホームの前日には、何人かの選手やスタッフが、平和公園を訪れている。それは今の幸せな暮らしがあることに感謝の気持ちを持っているからこそ。今の我々はそれを忘れてはいけない。常に感謝の気持ちを持って暮らしていきたい。
勝利の歌がエディオンスタジアム広島に響いた