3月初旬撮影の画像は本通一丁目の永井紙店前。「サッカー専用スタジアムはサンフレッチェ広島が希望する跡地以外にない」の思いは、3月3日のサンフレッチェ広島独自案発表以降、瞬く間に本通界隈の関係者の間に広がって行った。
広島の本通三丁目町内会では6月17日、「本通り商店街活性化のため、旧広島市民球場跡地にサッカースタジアムの建設を求めることについて」広島市議会に陳情書を提出した。陳情者は同町内会の柄 正典会長。
広島市議会総務委員会では、6月15日に「サンフレッチェ広島によるサッカースタジアム建設案を受け入れるよう求めることについて」と「旧広島市民球場跡地にサッカースタジアムの早期建設を求めることについて」の2件の陳情について受理したことを確認したばかり。前者は5月26日、後者は6月9日が「付託年月日」となっており、1カ月もたたないうちに3件もの陳情が出る異常事態となっている。
今回の陳情の要旨は次のとおり。
要旨
サッカースタジアムは、多くの観客が来場し、商店街の活性化、ひいては都心の活性化につながるため、旧広島市民球場跡地(以下「跡地」という)に是非とも建設していただくよう陳情する。
理由
これまで、跡地の活用方法の検討に当たっては、地元としても、「旧広島市民球場跡地委員会」の委員となるなど市と一体となって検討してきたが、いまだに具体的な結論が示されていない。平成17年に検討が開始されてから、10年以上もたった現在でも、都心の一等地にありながら、活用方針が決定されていない現状は我々地元商店街としては誠に憂慮すべき事態であると考えている。
サッカースタジアムについては、「サッカースタジアム検討協議会」が設立され、平成26年12月に旧市民球場跡地と広島みなと公園の2か所を候補地とする提言が取りまとめられ、その後、県知事、市長、商工会議所会頭の3者がトップ会談で、地元の港湾関係者や住民らからも反対の意見が出されているにもかかわらず、広島みなと公園優位との見解が示されている。
本年3月には、サンフレッチェ広島から、跡地に独自の資金調達で球場建設を行う旨の提言がなされているにもかかわらず、いまだ協議すらされていないという状況で、いつまでこうした状況が続くのか地元としても大変危惧している。
広島みなと公園優位の根拠を見てみると、跡地では3万人規模のスタジアムの建設ができない、多機能・複合化が困難といった理由のようであるが、地元としては、3万人のスタジアムも、ましてや複合施設など全く必要ないと思っている。
地元の商店街としては、サンフレッチェ広島が提案されているスタジアムで十分であり、これにより、多くの観客を呼び込め、また、平和記念公園からの人の流れも向上し、都心部のにぎわいをもたらすと期待しているところである。
「スポーツ王国広島」の復活を目指し、サッカーを通じて平和都市をアピールするためにも、サッカー専用スタジアムはサンフレッチェ広島が希望する跡地以外にない。
ついては、地元の意見を十分お聞きいただき、善処していただくよう要望する。
広島新サッカースタジアム取材班
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