7月11日にオープンしたおりづるタワー展望施設から旧広島市民球場跡地を見下ろす松井市長
驚きました。カープの10ゲーム差独走!ではなく、中国新聞のサッカースタジアムについての報道です。中央公園だけでなく、サンプラザですと!さらに、そこがダメだからって検討会議が始まった(※そもそもの理由である)はずの(※みんながNGとする)広域公園!何でもありですね。とにかく、何故球場跡地ではいけないのか、全く伝わってきません。伝えないということは、たいした理由がないということです。理由はないけど、利権はあるということでしょう!中国新聞、そろそろ諦めたらどうなんでしょう。
(※はひろスポ!で加筆)
以上はひろスポ!に届いた読者の声の代表的なものである…
7月16日付の中国新聞に「サッカー場問題」「球場跡ベスト 回答」「久保会長 深山会頭と面談」の見出しで、同紙14日付紙面にあった「深山会頭第三の案検討も視野」の”ファイナルアンサー”が紹介された。
当たり前の話だが、予想どおりだ。久保会長らサンフレッチェ広島関係者、は客観的な理由を列挙して「旧広島市民球場跡地に仮称Hiroshima Peace Memorial Stadiumを建設することが広島にとって、市民、県民にとって、クラブとサポーターにとって、国際平和都市としての存在意義と重ねてもベスト」だと最初から述べている。
また、旧広島市民球場跡地近隣住民や市民・県民・サポーターもその主旨とその方向性に、ひろスポ!で取材した限りにおいては大半は賛同している。
…ということはそれに抗うことは「ワースト」になる恐れすらある。この街の未来にとって、という意味でもだ。
16日付中国新聞の記事内容は首をかしげたく部分が多い。
記事の一部を要約すると次のようになる。
広島商工会議所の深山会頭が14日、大阪市内に久保会長を訪ね、第三の候補地の可能性を聞くと、従来通り「旧広島市民球場跡地がベスト」と答えるにとどめた、という。
抜粋は以上
深山会頭は「14日」に大阪市内で久保会長と会っているのに15日の紙面には書かずに(あるいは書けずに)一日遅れでこのことを伝えたのはどういう理由からなのか?
伝えたくなかったのか?うっかりミスか?どちらにしても自分たちで振っておいて、そのあとがこれでは読者もズッコケたのではないか?「他紙の反応を見たかったのでは?」の声もある。そうかもしれない。一日遅れの新聞はあり得ない。
さらに、ここでは「答えるにとどめた」との表現があるが、それは久保会長が「とどめた」わけではなく、深山会頭がもっとほかにいい話が聞けるかと期待したが、新たな候補地などの名前は出ない、に止まったという意味だ。
すでに何度も紹介してきたが、久保会長は一度たりとも旧広島市民球場跡地以外の建設地について口にしていない。14日の中国新聞によれば深山会頭が「久保会長は他の候補地も考えているのかと思った」とのことだが、勝手に解釈する方に無理があるだろう。
それでもなお、深山会頭が今回の件で見事、不発に終わったにもかかわらず、中国新聞の論調はこれまでの流れを踏襲している。
16日付の記事の後半部分をそのまま引用すると次のようになる。
現在、水面下では「第三の候補地」として、協議の過程で候補地から落ちた中央公園自由・芝生広場(中区)や広島広域公園(安佐南区)が取り沙汰されている。さらに最初の9カ所に入ってなかった広島サンプラザと西部埋立第五公園一帯(西区)などが浮上している。
引用は以上
首をかしげることが多い記事だと先ほど書いたがこの文章はその典型だ。いったい「誰が」「いつ」「何のために」そんなことを水面下で考えているのか?それが記されていない。主語がないのである。主語がないようなものは普通、記事にはしない。
ただ、”そうくること”はわかっていたので、すでにひろスポ!では中央公園がNGな理由には先に触れておいた。と同時に松井市長、湯崎知事が何度も何度も、上の引用文章から借りるなら「協議の過程で候補地」に残った2か所からしかスタジアム建設場所は選ばれない、その中「協議の過程」で広島みなと公園が優位、となったことにも触れダメを押しておいた。
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7月14日
特報!宇品案完全消滅の広島サッカースタジアム問題、中国新聞が「第三の案検討」に向け懸命の”連日報道”
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中国新聞に書かれている「水面下」うんぬんは、松井市長らが「ある」としてきたサッカースタジアム検討協議会議事録の内容からして、まったく論ずるには値しない。
ゆえに、もし誰かが「水面下」でそうした作業をしていたとしてもそれは門外漢となる。
それにしても…
よく事情を知らない読者が13日、14日、16日の中国新聞の記事を読めば相当の違和感を覚えているに違いない。実際、ひろスポ!にも「深山会頭ばかりで湯崎知事の発言がぜんぜんないのはおかしい」などの声が届いている。
そう、あれだけつい最近まで港湾関係者らを相手に大騒動していた「広島みなと公園優位」に関することがまったく触れられていない。例えば「広島みなと公園案があるにもかかわらず第三の候補地というのが…」との論調で記事が書かれるのが普通だろう。そうでなければ「第三候補地」関連の記事自体が成り立たない。
ひろスポ!の読者も万単位で存在するが、ひろスポ!が「広島みなと公園案はすでに消滅…」と報じたことを知らない市民、県民は大勢いる。
仮に中国新聞がそのことについて完全に把握していないなら、ひろスポ!は記者もデスクも毎日のようにチェックしているのだから、それこそ追加取材して読者により新しい情報を届ける義務がある。
もしもすべてを知っているにもかかわらず、今の論調で「第三の候補地」…などと報じているなら何十万人という読者や市民、県民を欺いていることになる。
そういう意味において、このひろスポ!の存在など「時系列」で流れがわかる媒体が絶対に必要になってくる。福島第2原発の「メルトダウン」と同じで「あとになってわかりました」ではダメなのである。
ひろスポ!ではサッカースタジアム問題を本格的に連載するに当たり、この問題は「スタジアムウォーズ」イコール「帝国軍と反乱軍の戦い」であり、また「メディア戦争」でもあると記したのはこういう訳だ。
実は15日付、日本経済新聞の広島版にも「移転先 中央公園が浮上」「サンフレッチェ広商(※注、夏の大会Vを目指す広島商ではない、広島商工会議所のこと)と近く協議」「広島県・市と一本化目指す」の見出しで、深山会頭が久保会長に中央公園案について「候補地のひとつとして検討することを確認する」との記事が非常に詳しく出ている。
経済紙の切り口ゆえに中国新聞とは視点がななり異なっている。また、広島中央公園を取り巻く様々な状況についての記述も細かいものになっている。
加えてこの記事の最も興味深い点は松井市長の次の発言が掲載されていることにある。
「深山会頭と久保会長との(面談で出た)新たな考えや判断が(候補地絞り込み作業との)整合性が取れるなら。4者会談もうまくいける」
引用は以上
「整合性が取れるなら」「新たな考えや判断」になってもいい、とはどういうこと?と市民から呆れる声があがっていてもおかしくない。「新たな」とは「広島みなと公園」以外を指す。
松井市長は湯崎知事とのツートップで、港湾関係者や市民、サポーターそれにひろスポ!の懸命なディフェンスを崩しにかかり、必死で広島みなと公園の真ん中を突っ走っていた!?のに、なぜ「新たな考えや判断」などと言えるのか??????
深山会頭も交えての3トップが、前線で自在に上がったり下がったりしながら敵を欺く?その手法は、もうさすがに限界に来ているのではないか。「今回のサッカースタジアム問題で市や県、市長や県知事の言動には怒りすら覚えます」そんな声が、湯崎知事自身のツイッターだけでなく、ひろスポ!にもたくさん届いている。
広島新サッカースタジアム取材班
サッカースタジアム問題に関するみなさんのご意見、ご感想をひろスポ!までお寄せください。送っていただいた電子メールはひろスポ!で紹介させていただくなど、サッカースタジアム建設に向けて様々な形で使わせていただきます。お住まいや年齢、性別、職業なども可能な範囲で記していただければそちらも記載させていただきます(広島新サッカースタジアム取材班)
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