湘南ベルマーレ戦に備えて最終調整する林卓人(トップ画像)
サンフレッチェ広島は4月15日、アウェーのShonan BMW スタジアム平塚でJ1昇格組の湘南ベルマーレと対戦する。
J1リーグ戦で首位を行くサンフレッチェ広島は開幕から7戦6勝1分け。負けていない。負けていない、ということはいつかはどこかで土がつく…。
無敗の原動力は堅守。失点はわずかに2。前節、横浜F・マリノス戦ではPKで先制されたが、3倍返しの3点を奪って快勝した。PKをすでに2本止めているGK林卓人の活躍も大きい。
流れの中で失った失点は第2節、アウェーの浦和レッズ戦だけ。前節はスタメンが6人も入れ替わったが、負けないサンフレッチェ広島はなおも続く。
4月14日、広島市内での移動前練習では、極めて短時間で最終的な”合わせ”をチェックした。
移動のバスに乗り込む直前に城福浩監督とここまで全試合フルタイム出場で失点わずかに2(1PK)のGK林卓人は次のように話した。
城福浩監督の話
きょうぐらいまでは(個々の選手の)コンディションに差があるんですけど、あしたになるとだいたい均一になると思います。一番疲れがあるであろう選手に全体練習を合わせなければいけない。まあ、短い時間であればいろいろな確認ができます。
向こうのカウンターに対するカウンター返し、みたいなところでチャンスがあるかなとも思っていますが、難しいのはカウンター返しをやる中での最初のパスの丁寧さだったり、判断を間違わないことだったり、そこがすごく大事で、我々がトライしている課題のひとつです。
一番大事にしているのはチーム内競争。(チームメートにスタメンを)取って代られると思いながら、それが悪い危機感になってはいけないんですけど、だからこそ出たメンバーが自分たちの力を出し切る。その内部のエネルギーの方が強いのではないかと。まさにそれを目指していますし、相手がビッグクラブだからだとか、連勝中だからとか、レギュラーチームが負けたからサブのモチベ―ションが上がるとか、そういうことでなく日頃のチーム内競争の中でのいい危機感、自分を出し切らない限り取って代られる、その日常が一番大事でそれが今保てていると思います。
勝敗は約束されないし、明日の試合もわかないですけど、勝っても負けてもチーム内の刺激は我々がやれることで、連勝中とか連勝が止まった時とかの影響を極力少ない状況に。それがチームが前進していけるファクターだと思っています。
林卓人選手の話
個人的には(昨季も今季も)特に変わりはありませんね。チームとしてはベーシックな部分の精度が良くなっていると思いますし、守備の部分に加えて攻撃のクオリティを高めていきたいですね。(新体制スタートから開幕まで時間が限らる中)不安もありましたが、その分必死でやらないと…。みんなもそうだったと思います。最初はどうなるんだろうと、でも、1試合1試合、積み重ねてきたことで、いい方向に進んでいるなというのはあります。
ただ、内容を見ればどっちに転ぶか分からない試合もありました。その中で結果がついてきて自信も深まっていく…何て言うんですかね…みんなが1試合1試合、力を出し切って必死にやって、それで勝てるかどうか?みんなで、そこを目指してやれてるとは思いますね。必死にやって内容を高めていくということでしょうか。
(連戦が続くので)次の試合に向けていかにリフレッシュできるか?しっかり頭の中を整理しながら毎試合、髙いモチベ―ションで臨んみたいですね。