地域と共に、みんなの広島スポーツ交流マガジン

【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア > ピックアップ > 広島ドラゴンフライズ全日程終了、ディフェンス崩壊で朝山主将「シーズンを通して成長していくことが不可欠」、地区優勝の熊本ヴォルターズは「目標は目の前に…」
2019年04月20日
編集部

広島ドラゴンフライズ全日程終了、ディフェンス崩壊で朝山主将「シーズンを通して成長していくことが不可欠」、地区優勝の熊本ヴォルターズは「目標は目の前に…」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
朝山正悟
  • 3

    飛翔会

  • 2

    ダグ

  • レッドヘルメット

画像中央はブースターに手を振る朝山正悟主将、画像左は尺野将太ヘッドコーチ

広島ドラゴンフライズは4月19日、20日に広島市西区の広島サンプラザホールでB2最終節の熊本ヴォルターズ戦に臨んだ。

19日のGAME1 では第1クォーター26-7と大量リード成功。第2クォーターの入りの得点も坂井レオで最大21点のリードとしたが、そこから熊本ヴォルターズの猛攻を受け、けっきょく70-86の大差で敗れた。

この結果、熊本ヴォルターズは44勝15敗で西地区初優勝。試合のなかった島根スサノオマジックの2位も確定した。島根スサノオマジックはワイルドカードで熊本ヴォルターズととにプレーオフに進む。

20日のGAME2は前半から熊本ヴォルターズのペースで試合が進み81-93のスコアで広島ドラゴンフライズは連敗。GAME1 に2786人、GAME2には3175人のブースターが集まったがその声援にこたえることはできなかった。

広島ドラゴンフライズはトータル5連敗でB2での3シーズン目を終え最終成績は32勝27敗。すでに西地区での3位はシーズン終盤で確定しており、ワイルドカード争いでも15チーム中6位と平凡な成績に終わった。

これはB2全18チーム中、広島ドラゴンフライズが中位の力量であることを意味している。B2の10チームが得失点差がマイナスで広島ドラゴンフライズはその中では一番上のマイナス30。得失点差マイナスで勝ち越しているのは広島ドラゴンフライズだけ。信州ブレイブウォリアーズの得失点差は18チーム中最多のプラス624…

信州ブレイブウォリアーズは中地区優勝で47勝。東地区優勝の群馬クレインサンダーズは43勝。B2優勝を目標に掲げていた広島ドラゴンフライズは32勝止まりで、しかもホームで14勝16敗と負け越し…

西地区ライバルの熊本ヴォルターズはホームで21勝9敗、島根スサノオマジックも20勝10敗と貯金を二桁積み上げた。また信州ブレイブウォリアーズはホームで24勝5敗と圧倒的な強さを誇った。

尺野将太ヘッドコーチの下でB1昇格を目指した2018-19シーズンの広島ドラゴンフライズは開幕から白星を重ねてクラブ最高記録の8連勝。2018年11月17日、第9節を終えた時点では15勝1敗でB2トップを快走していた。僅少差のゲームを逆転でモノにする。ディフェンスを機能させタフな闘いに真正面から挑み続けた。

しかしそのあと、3連敗と4連敗があり 熊本ヴォルターズに首位の座を明け渡して雲行きが怪しくなった。

その4連敗の最中の12月11日には、クラブ運営会社である株式会社広島ドラゴンフライズ(本社:広島市中区、代表取締役社長 浦伸嘉)がNOVAホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 稲吉正樹)の子会社となり、新経営体制をスタートすることが発表された。

「勝負どころとなる3月、4月」を見据え、新体制移行後、外国籍選手の補強も積極的に行われた。12月最後の2週間では4連勝。年明けにも4連勝。熊本ヴォルターズ、島根スサノオマジックとの三つ巴の争いが続いた。

だが、2月2日と3日に呉市総合体育館で行われた愛媛オレンジバイキングス戦に連敗して3位に後退。さらに2月16日の八王子ビートレインズ戦では大量106点を奪われディフェンス面の乱れの深刻さを露呈した。

ひろスポ!関連記事
朝山正悟欠場、ジャマリ・トレイラー途中欠場の広島ドラゴンフライズ、残り7秒で勝利逃し首位から3位へ(2019年2月2日掲載)
hirospo.com/pickup/53792.html

広島ドラゴンフライズ、新外国人カール・ランドリー投入も朝山正悟欠いて痛すぎの連敗、しかも相手にB2新記録の大量得点許す(2019年2月3日掲載)
hirospo.com/pickup/53851.html

やばい…広島ドラゴンフライズ、ワイルドカード争いで15チーム中最下位の東京八王子ビートレインズ相手に三桁失点の惨敗(2019年2月16日掲載)
hirospo.com/pickup/54200.html

そして「勝負」の3月。最初の熊本ヴォルターズ戦を1勝1敗で終えたあと、Fイーグルス名古屋と島根スサノオマジック相手に計4連敗した広島ドラゴンフライズはさらにホームでの香川ファイブアローズにも連敗。この6連敗によって4月を待たずしてB1挑戦の夢を断たれたことになる。

分かりやすい数字がある。信州ブレイブウォリアーズは4805得点で、広島ドラゴンフライズはそれより少し多い4820得点…信州ブレイブウォリアーズの4181失点はダントツの最少で、広島ドラゴンフライズの4850失点は下から数えて7番目に多い。

B.LEAGUE 最終節GAME1
広島ドラゴンフライズ 70-86 熊本ヴォルターズ
1Q:26-7
2Q:10-25
3Q:12-37
4Q:22-17
会場:広島サンプラザホール
入場者数:2,786人
対戦成績:32勝27敗
おりづる賞:#1村上駿斗

【スターター】
広島:#0ジャマリ・トレイラー、#2朝山正悟、#3岡本飛竜、#14カール・ランドリー、#24田中成也
熊本: #2古野拓巳、#5チリジ・ネパウエ、#11福田真生、#13俊野佳彦、#23チェハーレス・タプスコット
【主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
#14カール・ランドリー20点
#0ジャマリ・トレイラー15点
#2朝山正悟10点
◆リバウンド
#14カール・ランドリーリバウンド
#0ジャマリ・トレイラー11リバウンド
◆アシスト
#3岡本飛竜5アシスト

熊本ヴォルターズ
◆得点
#23チェハーレス・タプスコット18点
#2古野拓巳16点
#14本村亮輔12点
#5チリジ・ネパウエ11点
◆リバウンド
#5チリジ・ネパウエリバウンド
#23チェハーレス・タプスコット11リバウンド
◆アシスト
#2古野拓巳8アシスト
#47並里祐6アシスト

広島ドラゴンフライズ・尺野将太ヘッドコーチコメント
まずは優勝した熊本さんにおめでとうと言いたい。自分達が苦しんだ分凄さを身に染みて感じている。この最後のホーム2試合を連勝しシーズンを終えたかった。ゲームには非常に良い入りをしたが、力のある熊本さんはカムバックされた。本来ならチャレンジャーの自分達がやるべきところをやられてしまった。

熊本ヴォルターズ・保田 尭之ヘッドコーチ
3年目で今季頭から目標にしていた地区優勝ができ、今はまだ過程だが突き進んでいきたい。目標はしっかりクリアしてこれている。ブースターの皆さんも出だしのところで
大きな声援で後押ししてくれたところが第2クォーター以降に繋がったと思う。皆さんの期待に応えられるようなプレイオフにしたいし、その前にまずはあす、この3年間
凌ぎを削ってきた広島さんと良いゲームをしたい。

 

B2 最終節GAME2
広島ドラゴンフライズ 81-93 熊本ヴォルターズ
1Q:19-21
2Q:14-25
3Q:20-26
4Q:28-21
会場:広島サンプラザホール
入場者数:3,175人
対戦成績:32勝28敗
おりづる賞:#0ジャマリ・トレイラー選手
【スターター】
広島:#0ジャマリ・トレイラー、#2朝山正悟、#3岡本飛竜、#14カール・ランドリー、#24田中成也
熊本: #2古野拓巳、#8ジョシュ・ドゥインカー、#11福田真生、#13俊野佳彦、#23チェハーレス・タプスコット

【主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
#0ジャマリ・トレイラー 33点
#2朝山正悟 13点
#3岡本飛竜12点
◆リバウンド
#0ジャマリ・トレイラー14リバウンド
◆アシスト
#24田中成也5アシスト

熊本ヴォルターズ
◆得点
#8ジョシュ・ドゥインカー 26点
#23チェハーレス・タプスコット23点
#13俊野佳彦19点
◆リバウンド
#8ジョシュ・ドゥインカー 11リバウンド
◆アシスト
#2古野拓巳 11アシスト

広島ドラゴンフライズ・尺野将太ヘッドコーチ
自分自身も地元広島のバスケの盛り上がりや広島のファンの暖かさを感じたシーズンだった。好不調がありシーズンを通して勝ち星を届けられずファンの声援に結果で答えられなかった。自分の力不足を感じている。最後の最後まで諦めず走り切る姿勢は最後に取り戻せたかなと思う。選手達は選手自身の力で最後の最後まで戦ってくれた。感謝している。
広島ドラゴンフライズは創設5シーズン目だが、この悔しさが6シーズン目に繋がると思うし選手自身もこのシーズンが何か財産になってくれれば嬉しい。本当にありがとうございました。

広島ドラゴンフライズ・朝山正悟主将
このホーム最終戦は目標、モチベーションとしても難しいゲームだったが、たくさんのファンの前で自分達が最後しっかりとプレーを見せよう、みんなでバスケットを楽しみながらやろうと話していた。勝負なので結果で応えたかったし、勝ちたかったという気持ちが率直な気持ち。その中で、今シーズンを象徴するようなゲームになってしまったが最後数分間に良い雰囲気の中でバスケットが出来た。

シーズン前半には良いバスケットができ、結果もついてきた。そこに関しても自分達の実力だし失速したあの状況も自分達の実力。

そこを踏まえて原因は、シーズンを通して成長していくチームではなかったという事。
優勝するチーム、最後まで戦い抜くチームというのはシーズン通して成長していく事が不可欠だと思う。その中でチームのカラーを出しきるところが大事だった。自分達はそこが足りなかったと思う。

熊本ヴォルターズ・保田 尭之ヘッドコーチ
まず、このBリーグ始まった当初、またNBLから自分達にとって最大のライバルとして切磋琢磨してきた広島さんがレギュラーシーズン最終戦というのが凄く感慨深いものがあった。その中で、自分達がこのBリーグ始まってからも始まる前も含めて最高勝率、クラブレコードをあげる事ができホーム開催のプレイオフ、セミファイナルを権利を得て、地区優勝も決められた。だが、この60試合目まで目的を持ちまずチームとしてプレー出来たという事が本当に素晴らしい事だと思う。

この2日間はチームでやってきた事をすべて結集するようなゲーム展開だった、プレイオフに繋げられるような形で広島戦を終えられてひとつほっとしている。自分達のバスケットをプレイオフで披露出来ると自信を持てる形でレギュラーシーズンを終えられた。目標は目の前に来ている。3年間ブースターの皆さんに待たせたこの機会をチーム一丸となって絶対勝ち取りたい。

LINEで送る

シェアしてお友達にもこのニュースを教えよう!

ひろスポ!の情報を逃さずチェック!

※SSL暗号化通信で登録します。
※メルマガはいつでも解除出来ます。
  • 6

    レッドヘル

  • 1

    医療法人社団飛翔会

  • 5

    アイフット

  • 4

  • 2

  • 3

有料メルマガ配信案内