画像は共同会見でシーズンを振り返る堀田剛司ヘッドコーチ
NHK広島放送局の夕方ワイドニュース番組「お好みワイドひろしま」では4月8日、広島ドラゴンフライズの堀田剛司ヘッドコーチ、田中成也選手、谷口大智 選手をゲストに迎えて、新型コロナウイルスの影響で特別な形になった2019-20シーズンや、4月中に決まる予定のB1昇格への思いなどを紹介した。
すでに”コート内”でのB1昇格の権利を勝ちとった広島ドラゴンフライズでは現在、コート外での権利(Bリーグからクラブ経営などを評価されたのち付与されるB1ライセンス、4月24日に発表予定)を確実にするために、広く広島県民やファンに対して「B1昇格に向けての特別協賛」賛同者を募っている。
その額は4月6日午前10時の時点で、160件、協賛金額4,700,000円に達している。
新型コロナウイルスの影響で市シーズン途中をもって終了した今季のBリーグにあって広島ドラゴンフライズはホームゲーム8試合を未消化のままオフに入った。
チームはB2西地区での優勝をすでに決めていたため、プレーオフに向け盛り上がること間違いなしだったホームゲームでは相当の売り上げが期待できただけにそれを逃した痛手は計り知れない。
そのマイナス分を少しでも取り返していかないと、B2とは比較にならない大きな経営規模が必要になるB1での戦いはおぼつかなくなる。
NHK番組内ではさすがに、特別協賛告知は行われなかったが詳細は次のとおり。
B1ライセンス獲得に向けての特別協賛
協賛は1万円、3万円、5万円の3種類。2019-20シーズンの選手グッズから希望する選手を選択できる。特別協賛1万円セットは1万円(税込)で好きな選手グッズ3万円相当、3万円(同)セットは同10万円相当、5万円(同)セットは同15万円相当が贈られる。
申し込みは広島ドラゴンフライズオフィシャルサイトで
hiroshimadragonflies.com/news/detail/id=14946
番組内で堀田剛司ヘッドコーチと両選手はファンに向けて熱いメッセージを発信していたが、なにぶんにも時間が限られているのが生番組の辛いところ。
…なので、広島ドラゴンフライズのシーズン活動最終日となった3月28日に”収録”された共同会見の中から堀田剛司ヘッドコーチの”思い”をここでは紹介する。
―リーグが途中で打ち切られました。
はい、やはり選手、スタッフの健康が第一だと思うので、こういう判断をしてくださったBリーグの方々に感謝します。苦渋の決断だったでしょうけど、なかなか収束する気配もない状況ですので…
私たちとしては今10連勝中で、チームもほんとによくなっている状況だったので、本音としては公式戦を続けてもらいたかったのもありますし、プレーオフでも勝ち切る自信はあったので、そこは残念なとろですけど、でも世界的にこういう状況なので、しょうがないなとは思っています。
―B1のステージに大きく前進しました。
シーズンの最初、このメンバーが集まった時に今年こそは絶対にB1に昇格するぞっていう強い決意が僕にも伝わりましたし、私も選手たちをB1昇格へ連れていってあげたいなという気持ちで今シーズンが始まりました。
その中、うまくいかないシチュエーションも多々ありましたけど、しっかり毎試合ごと成長して、いい状態にもっていけた部分、それは選手たちの努力で、ほんと感謝しています。このメンバーで今シーズン戦えたことは、私の財産でもありますし、選手たちも今シーズンやったことは絶対にムダにはならないと思うので…無観客試合もリーグ中断もありましたし、なかなかないシーズンだったと思うので、それを今後、プロバスケットボールの選手としての長い時間の中でうまく利用してもらいたいですね。
―B2の18クラブでトップの8割5分の勝率でした、強くなれた要因は?
最初から思っていたことですが、選手たちの意識が高いので、求めてくるものも高いんです。選手たちとは、どういうところでコミュニケーションを何回も何回もとって、よりいいチームを作っていこうというスタイルでやってきました。ほんとにいいコミュニケーションをとれました。話さないと選手が何を思っているかもわかりませんから。そういう部分でチーム力は上がったと思います。
―2018-19シーズンB2王者の信州ブレイブウォーリアーズと同率の勝率でした。先ほど「プレーオフで勝てる」と言われたあたりは?
ほんとはブースター、ファンの方にもっと試合を観ていただきたかったんです。一緒に喜びを味わいたかった西地区優勝の試合も無観客でした。で、プレーオフで勝つ自信があった、というのはチームの状況がオフェンス面でも得点力がずば抜けていたと思うし、ディフェンス面でもチームのルールがしっかり守られていましたので。経験のある選手が多かったし、外国籍選手を含めても、試合中に何度もいい判断をしてくれた。信州さんはディフェンスがあるので、プレーオフの決勝でやれれば面白いゲームになっていたはず。攻撃的な我々と、向こうの鉄壁の守備の戦いですからね。ファンの皆さんにもっと試合を見てほしかったし、喜んでほしかったですね。
―また、先ほど「財産」と言われました。どんなものでしょうか?
ここまで来るまでの過程というのがチームにはあると思います。なかなかB1昇格ができない状況が長く続いた中での今回の結果なので、その努力は選手だけでなくフロント、スタッフ、社長、稲吉オーナーにも相当力を入れていただいたのもありますし、そういう過程があっての結果なので、それはほんとに財産になりますよね。やってきたことが正しかったという証拠でもありますし、選手たちの自信にもなったと思うのでそういうところも財産になったと思います。
―次のシーズンに向けての意気込みは。
まだ、終わったばかりで、選手たちも含めて契約の話はこれからなので、コメントはちょっとできないですが、言えることは今シーズンより厳しいシーズンになる、選手のレベルも上がりますし、外国人の質も上がります。今までの傾向から見ていくと、B1に昇格したチームがなかなか勝ち星が増えなくて、またB2に落ちたりとうのが多々目につくので、そういうチームではないと思うので。
私がこのチームを最初に見させていただくことになった時に、B2優勝とB1昇格の上を目指していきたいと言ったと思います、上がってすぐB1で優勝、ドラゴンフライズはそういうところを目指しています。
―コートでの戦いは終わりましたが、このあとは…
B1ライセンスのために、私たちもできる限りのことはやっていこうと思っています。選手が動いた方がスポンサーさんにもいい印象を与えられますし、そういう努力をしていこうと思います。