画像は原爆慰霊碑と両クラブのチームカラーをイメージした花輪、画像中央に原爆ドームがわずかに見える
サンフレッチェ広島の仙田信吾社長と湘南ベルマーレの水谷尚人社長は8月8日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。
翌9日、長崎に原爆が投下されたこの日には、エディオンスタジアム広島で両者がピースマッチに臨む。キックオフは午後6時。
チケット情報
www.sanfrecce.co.jp/news/ticket/2845
ピースマッチはV・ファーレン長崎と広島で8月にリーグ戦を開催した2018年に始まった。残念ながらV・ファーレン長崎はその後、J2に降格。しかし、ピースマッチの精神を国内はもとより世界に広げたい、という考えから毎年、活動は継続されている。
サンフレッチェ広島のオフィシャルサイトには次のように記してある。
サンフレッチェ広島は、被爆地で活動するクラブチームとして、2018シーズンから8月6日直近のホームゲームをピースマッチとして位置づけ、サッカーを通じて核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を発信してまいりました。今シーズンは、8月9日(日)の湘南ベルマーレ戦を “ピースマッチ“と位置付け、平和首長会議、平和文化センター、広島県、広島市、広島市教育委員会のご協力のもと世界恒久平和の実現を発信していきます。
また、9日にはエディオンスタジアムのメインスタンド側場外おまつり広場周辺で次のような催しが行われる。午後3時から午後6時までを予定。
広島県ブース
「広島の復興の歩み」パネル展示
広島県と広島市は連携して1945年8月6日に一発の原子爆弾で破壊した広島が復興を果たしたプロセスをまとめた。 広島の復興の歴史を世界の紛争終結国の復興・平和構築の取組にいかすことで、平和な国際社会の実現に貢献したいと考えている。パネル展示によりそうした視点が伝わるブース。
広島市ブース
被爆の実相展示
広島の歴史と、王国といわれた広島サッカーは密接に関係しており、サッカーを通じて広島の歴史が分かるパネル展。
安田女子大学(造形デザイン学科)ブース
①「カラー3Dモデル」の展示
原爆ドーム、産業奨励館、旧浦上天主堂、浦上天主堂被爆遺構の4体を展示。
②原爆ドームVR
原爆ドーム内部の映像紹介。
広島商業高等学校ブース
①広島平和の鐘・長崎の鐘を展示(※1)
②広島市立広島商業高校の紹介ならびに平和貢献活動のパネル展示。
③被爆者・小・中・高・大学が企画編集した本『ヒロシマの心3』 紹介。
※1:平和の鐘は、試合前のセレモニーでも使用される。
ピースメッセージボードの設置
メイン側場外イベントブース付近に掲出。 平和への思いをメッセージボードへ誰でも記入できる。
折鶴神輿の展示
場外メインスタンド正面スロープ付近に折鶴神輿を展示。フラワーフェスティバルで平和の願いを込めた花の総合パレードなどにも使用された折鶴神輿。
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