日本陸上競技連盟は9月9日、新型コロナウイルス感染防止のため来年1月の全国都道府県対抗女子駅伝(京都)と同男子駅伝(広島)について中止の方針を発表した。
同連盟では、ふだんは別々に活動している中学、高校、一般の選手が混合チームでレースに出場することは、感染防止の観点から管理が難しいとの結論に至った。
広島で開催されるひろしま男子駅伝は、広島アジア大会(1994年)で機運の高まる中、1996年にスタートした。今年1月で25回大会を迎え、主催者調べで約29万人が沿道で観戦した。レースの模様はNHK地上波で中継され、年明けの風物詩になっている。
ただ歴史を重ねることで、ふるさと応援の関係者が高齢化するなど、課題も生じつつある。今回の中止の判断が今後にどう影響するかは現時点では見えにくい状況だ。