画像はキャンプ期間中、若手投手陣をチェックする佐々岡監督
佐々岡カープ、琢朗DeNAに開幕3連敗?
広島は3月2日、横浜スタジアムでDeNAとオープン戦を行い1対9で一方的に敗れた。
広島は開幕戦でも敵地でDeNAと3連戦を行う。開幕投手は大瀬良大地。だが暗雲が漂い始めた。
広島の2月最初の対外試合もDeNA戦だった。コザしんきんスタジアムで2月16日に練習試合があり、4対6で敗れた。この時のひろスポ!の記事で「石井琢朗コーチ」の“脅威”を記事にした。マスメディアで同様の視点のニュースを報じたところはおそらく皆無だった。
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2月22日のアトムホームスタジアム宜野湾でも練習試合があり、2対8で敗れた。どんどん点差が開いてこれで3連敗だ。
鈴木誠也のいない打線は打順すらまったく見えていないので、この際、置いておくとして、佐々岡監督が期待する若手投手陣はこの3戦で延べ3人が炎上した。
宜野湾では二番手で投げた大道温貴が1イニング7失点と炎上。この回だけで5安打を浴びたがそのうち4本はセンターから逆方向。「代打・牧秀悟」の強烈なライナーはライトポール際の柵越えとなった。
敵地でのマウンドでは対外試合2度目の対戦となるルーキー森翔平と、ローテ入りが期待される玉村昇梧が揃ってDeNA打線のセンター返しの餌食になった。左腕のW炎上は新任の高橋建投手コーチにとっては厳しい内容と言えるだろう。
先発した森翔平の立ち上がりは決して悪いようには見えなかったが、DeNA打線のファウル打ちにより初回だけで34球投げさせられた。DeNAベンチの思うつぼとはこのことだ。
結果、右打者の大田泰示、宮崎敏郎、嶺井博希に中前打され、牧秀悟には四球。ソトには大きなセンターへの犠飛を上げられた。結果、3四球を与えた四回途中でKOされた。
玉村は六回から登板。厳しく攻め過ぎて先頭のドラフト6位新人、梶原昴希に死球を与えると楠本泰史に中前打され、細川成也はそのセンターの頭上、スタンドに叩き込まれた。
玉村昇悟は16日の対戦で細川成也を2打席空振り三振に抑えていた。おそらくかなり厳密な指導があったのではないか?開きを抑えてセンターから右へ。スイング軌道を変え、柵越え量産を狙う大砲候補までもがその打撃を修正してきた。
追い込まれてから徹底して粘る、というDeNA打線を封じるには追い込む前に打ち取るか、追い込んで早いカウントで決め球で仕留めるか、のふたつにひとつ。森翔平、島内颯太郎、玉村昇梧の3人でフルカウントにした数は初回から八回まで毎回の計11度。大瀬良大地ら開幕3連戦の先発陣やブルペン陣は心してかかる必要がある。(田辺一球)(田辺一球)