画像は四番定着が期待されるマクブルーム
3月31日 〇3-2阪神 マツダスタジアム
通算6勝
18時開始・3時間6分、21,534人(入場制限なし、当日券販売)
相手先発 秋山●5回3分の2、3安打6失点
本塁打 -
抹消 コルニエル
登録 菊池保、玉村
一番センター西川
二番セカンド菊池涼
三番ショート小園
四番ファーストマクブルーム
五番キャッチャー坂倉
六番レフト堂林
七番ライト末包
八番サード上本
九番ピッチャー玉村5回81球8安打2失点(自責2)
塹江〇(3試合1勝)
島内H
中崎H
栗林S(2試合2S)
0対2から逆転勝ちの広島は1993年の球団記録に並ぶ開幕6連勝。阪神の10安打を下回る7安打でも強かった。
玉村が5回で降板しても、塹江、島内、中崎と繋ぎ、九回は栗林。27日の横浜スタジアム、DeNA戦で真っすぐが浮きまくって失点した2年目の守護神は、うまく修正を加えて近本、糸原を連続三振、マルテは中飛と寄せ付けなかった。
悪夢の開幕6連敗を阻止したい阪神の先発は秋山。昨季、広島戦5勝3敗、対戦防御率1・97の右腕は、この日も四回までノーヒットピッチング。許した走者は初回、先頭打者四球の西川だけ、だった。
五回、広島の攻撃は前日に続いて四番に入ったマクブルームから。二回の第1打席では、オールストレートの阪神バッテリーに戸惑い?一度もスイングしないまま見逃し三振に終わっていた。
この打席では一転、初球からスイング。フォークボールを空振りした。
2球目もフォークでこれはボール球。3球目はカットボールで空振り。4球目もフォークで誘いには乗らずボールカウント2-2。
そして5球目、甘い球をコンパクトにさばいてレフト線二塁打、続く坂倉の右前打で一、三塁。
二死から末包のハーフライナーを秋山が弾いて1点差となり、続く上本の適時打で試合は振り出しに戻った。
六回の広島はヒットの菊池涼を小園が送り、二死二塁でマクブルーム。
今度は秋山のこの日80球目となる初球を叩き、高く舞い上がった打球はレフトフェンス直撃の勝ち越し二塁打になった。
初めてマツダスタジアムのお立ち台に上がったヒーローは、ファンとチームメイトに感謝して「きょうの勝利で、みなさんのご自宅でもビールが待っているはず、アリガトウゴザイマス」と締めた。
この試合がアサヒビールのスポンサードゲームであることまで知っていたのだろうか?インタビューに答える姿も堂々としたものだった。
インテリジェンスが滲むのはトークだけではない。
一軍合流からまだ3日。3試合で11打数5安打2打点の数字はその奥深そうな打撃スタイルによるものであることが想像できる。
実はこの日の試合前練習で見せたどの打球よりも、フェン直二塁打の方が迫力があった。
要するにフリー打撃では、まったく柵越えを意識していない。5本打つたびに交代する、打撃投手(前半右投手、後半左投手)相手の計10セットで、外野の頭を越えたのは数えるほど。大きな放物線を描くような打球は皆無だった。
3月17日にあった入団会見で「100打点」を口にしたが、確かにそういう雰囲気を持っている。「一度やられたら、次の打席では打ち返してきた」とも言っていたが、まさにそんな打撃になっている。
開幕四番の松山もよく働いているが、一、三、五番を打つ西川、小園、坂倉は当分固定されそうで、それだとやはり四番にマクブルーム、という方が座りがよい。
広島は6戦を終えて両リーグで唯一の得点40台(42得点)となり、失点はその半分の21。
打撃ベスト10には…
1位坂倉・417
4位西川・385
5位上本・368
8位松山・353
10位末包・333
…の5人が名を連ねている。
そこにマクブルーム、となってこの先どこまで連勝が伸びるか?プロ野球記録は1954年西鉄と1999年中日の11連勝…(ひろスポ!田辺一球)