画像は吹雪の中の得点ボード
皇后杯JFA第44回全日本女子サッカー選手権大会4回戦(12月18日午後1時キックオフ、広島広域公園第一球技場)
サンフレッチェ広島レジーナ 1−0 ニッパツ横浜FCシーガルズ
観衆:568人
得点
41分 S広島R 塩田満彩(アシスト左山桃子)
サンフレッチェ広島レジーナ先発(途中出場)
GK木稲瑠那
DF塩田満彩
DF左山桃子
DF中村楓
DF木﨑あおい
MF小川愛
MF増矢理花(83分近賀ゆかり)
MF川島はるな(67分瀧澤千聖)
MF中嶋淑乃(83分山口千尋)
FW上野真実(67分大内梨央)
FW谷口木乃実
(ベンチ入り)
GK藤田七海
DF呉屋絵理子
FW立花葉
中国地方全域に風雪、強風、着雪、波浪などの注意報が出る厳しい寒さの中、サンフレッチェ広島レジーナの皇后杯初戦はホームにニッパツ横浜FCシーガルズを迎えて午後1時キックオフ!気温は4・1度。
予想どおり広島市安佐南区の広島広域公園第一球技場も、時おり吹雪となるハードなコンディション…
先制したのはサンフレッチェ広島レジーナ。前半41分、タッチラインを持ちあがった右サイドバックの塩田満彩が強烈な逆風を突いて相手ゴール前へロングフィード…。GK小暮千晶は風と雪のためか距離感を掴みきれなかったようで、合わせ損ねて弾いたボールがそのままゴールネットを揺らした!
前半、シュート数では11本と5本でサンフレッチェ広島レジーナが圧倒。
後半はシュート数6本対1本で互いにノーゴール。サンフレッチェ広島レジーナは2023年1月15日の準々決勝に進出した。山口千尋は今季、公式戦初出場!
なお、ニッパツ横浜FCシーガルズは要田勇一監督が体調不良のため、石田美穂子コーチが指揮を執った。
試合後のニッパツ横浜FCシーガルズ、石田美穂子コーチの話
悪天候の中、WEリーグのサンフレッチェ広島レジーナさんと対戦ということで選手一同、楽しみにしてきたんですけど、立ち上がりから個人の技術だったり、キック、パスひとつひとつのレベルの差、質の高さをスタッフも選手も感じながら、前半はなんとか0−1で折り返したのですが、後半は何回か中盤でいい流れもできたのですがひとつひとつのレベルの高さを痛感しました。わずかの差がとっても大きいということをもう、来シーズンに向けて生かしていくというところでいい経験になりました。
(対レジーナでの狙い、留意点について)一番警戒したのが左サイドの木崎選手、中嶋選手の縦のライン。上野選手のポストプレーも頭に入れながらやっていたのですが、タイミングの良さとかに特に前半は対応できないことが多かったので後半は守備を整えたんですがロングボールとかでうちのプレスが剥がされました。
試合後のサンフレッチェ広島レジーナ、中村伸監督の話
今選手とも話してきたところは、内容云々は振り返るところがたくさんありますけど、一番の目的は次のステージに進むことやと、そういう意味では狙ったシュート…っていうか分かんないですけど、前半のいい時間帯に点取って、後半はしっかりボールを動かしながら中盤を使ってチャンスをうかがうところは何シーンか作りながら、相手の特長、攻撃の狙いを消しながら戦い切れたところはずごく評価したいと思っています。
(ニッパツ横浜FCシーガルズは)前の推進力がすごくてチームとして狙いを持って攻撃していますし、前線に特徴のある選手、両ワイドにスピードのある選手、やはり前にかかる迫力、力強さがありましたのでそこを思い通りやらせない対応を意識してゲームの中でもしっかりやってくれたと思っています。
(塩田は)前にいく姿勢というものを試合数をこなしながら選択肢、やれることを徐々にですけど増やし始めてくれているなと。結果がひとつ出たのは良かったと思います。
(皇后杯は)やるからには当然、一番上目指してやるべきだし、今年(チームの)2年目立ち上げの時にも選手たちにそういう話はしているので、目的は次のステージに進むこと、一番上を取ることです。
(次の公式戦、24日のWEリーグ、アルビレックス新潟レディース戦に向けては)次もホームで戦えるので、欲を言えば積み上げてきた部分を、もう少し主導権を握ってやれる部分を攻守両面で作っていきたいなと。今シーズンは選手たちに結果にもこだわってやっていこうという話をしているので、当然両方求めてやっていきたいですけど、もう少したくさんのゴールと勝ち点3をみなさんと共有できたらなと思います。
サンフレッチェ広島レジーナ、塩田満彩の話
(ゴールは)狙った!って言いたいんですけど、クロスでした。クロス上げた瞬間、入るかなと思っていたんで、やったー!って感じです。個人的にはリーグ戦もスタートから出させてもらっていて、結果で目に見える形でチームの勝利に貢献したいとずっと言ってたので、今回それを表現できたのは良かったなと思っています。
(前半は)向かい風で得意としているロングボールが背後まで落ちないシーンだったり、逆に自分たちの守備では相手のボールが伸びてくるので意識しながらポジションは取れていたかなと…
(得点したクロスは)特に風のことは気にせず、前節のリーグ戦で自分の上げるクロスを全部ニアの選手に弾かれたのできょうはファーまで飛ばそうという気持ちで思い切り蹴ったら入りました。
試合に出る、出ないで見えるもの、感じるものもぜんぜん違うので、個人としてストロングとしているロングボールだったり、スローインっていうのは対策もされますけど、それを上回るプレーもできているシーンは少なくないと思うので自信を持ってやっていきたいです。
サンフレッチェ広島レジーナ、左山桃子の話
いろいろな対策をされていて、私たちも意図した形の点ではなかったのですが、でも1点取れたのはチームとして大きなことで勝てたのはすごく良かったと思います。相手がポストプレーからどんどん裏を抜けてくると言われていたので、そこはチーム全員で守れた部分と、一発のカウンターで危ない場面もあったのでこれから突き詰めてやっていかないといえけないかなと。
こういう一発(勝負)の試合はどれだけ強い気持ちを持って戦えるかが大きいと、試合に臨んだので、ほんとにみんながアグレッシブに戦えたと思います。
きょうも悪天候の中たくさんの方に応援に来ていただいて、すごい熱いパワーを送っていただいたので私たちの勝利につながったのかなと思うので、もっともっと私たちが熱い試合をして観客の方に熱い思いを持っていただけたらと思っていますので、引き続き熱いご声援をお願いいたします。