画像はマツダスタジアムのコンコースをウォーキングする秋山翔吾
広島の新井貴浩監督が正月の広島刷各スポーツ紙の一面を飾った。4年連続Bクラスに沈むチームを佐々岡真司前監督から引き継いだ。ファンの期待は大きい。
改革すべきことは多々あるが、一番大事なのは投手力の再整備だ。2022年の交流戦を振り返れば一目瞭然!5勝13敗で12球団最弱に終わった。
同年交流戦の83失点は2位阪神の38失点の約2・2倍という有様で、防御率も1位阪神の1・96より大きく見劣りする4・38。ブービーは巨人の4・10だった。
66勝74敗3分けで借金8に終わった佐々岡カープ最終年は交流戦の負債がそのまま重荷となり5位でフィニッシュ。3位の阪神は借金3でもクライマックス・シリーズに進んだ。大事なのは投手力…
一方、攻撃面で、新井貴浩監督は「機動力野球の復活」を掲げている。2022年シーズンのチーム盗塁数はわずかに26。セトップの阪神は110だった。
ただ「機動力野球」は盗塁数だけを指して言うのではない。次の塁を狙う意識の向上を目指すことになる。
佐々岡カープでは初回、先頭出塁のあと、二番・菊池涼介が送りバント、というケースが多かった。「二番・菊地涼」のスタメンは2022年シーズン中、99試合あり、トータル32犠打。2位は中日・岡林勇希の22で、突出していた。
新井カープの開幕スタメンを考えた場合、二番に菊池涼介を置くと犠打優先となり機動力野球にはならない。では誰を二番に置くか?
ちなみに佐々岡真司前監督は最終年でも一、二番にはずいぶん苦労した。
スタメン一番最多は野間峻祥で68試合、それに続くのは意外にも堂林翔太で28試合。以下、西川龍馬22試合、大盛穂8試合、宇草孔基7試合、上本崇司5試合、中村健人4試合、長野久義1試合。
続いて二番はというと、菊地涼介以外では上本崇司、宇草孔基、中村健人、羽月隆太郎、小園海斗、矢野雅哉、そして最終戦では坂倉将吾が入った。
こうした実績も踏まえつつ、新たな打線をどう組むか?
ひろスポ!では年末年始、各紙が組むカープ特集記事をかなり細かくチェックした。さらにローカル局の年始特番も視聴した。
そうしたら2023年型新打線の輪郭が見えてきた。
新井カープの一番候補はズバリ、秋山翔吾だ。(この項続く)