画像は森下
広島-日本ハム2回戦(6月5日、マツダスタジアム)
前夜、0-5のスコアで日本ハムに完敗を喫した広島が6-0完封返しでチームの連敗を5で止めた。
その原動力になったのが初回、秋山の先頭打者初球ホームランと今季最長最多8回115球を投げて5勝目を挙げた森下のピッチング。
日本ハムにしてみれば第1戦で床田を攻略したその勢いを持って、森下も…というところだったが、三回、五回、六回と3度先頭打者を出塁させながら勝負どころでの1本が出なかった。
なお広島も6点取ったもののこれで55イニング連続でタイムリーは出ていない。
以下、田辺一球|noteより、試合中に更新した速報と、試合前にアップしたみどころを転載する。記事内での選手名表記は独自。
試合のみどころ(試合前に執筆)
予告先発は広島が森下(4勝2敗)、日本ハムが伊藤(4勝0敗)
日本ハムの力量は実際に対戦してみると予想を遥かに超えていた。交流戦6試合を消化して5試合で二桁安打。交流戦チーム打率は・323に達している。ちなみに交流戦最下位に沈む阪神のそれは・200だ。
だが交流戦1勝5敗の阪神を笑っている場合じゃない。カープも5連敗で2勝5敗になった。だからオリックス第3戦を落とすな!と言ったのに…(なぜってオリックスも2勝5敗で交流戦では弱さ全開なのだから…なおオリックスは借金9でデータ上の優勝確率はゼロになった)
やっぱり交流戦に強いソフトバンクは4連勝で5勝2敗として巨人、楽天と首位を行く。
何度も言ってきたが交流戦には掟がある。全18試合、その途中で一たび後手に回れば相手に見透かされる。二軍再調整から再昇格の北山以下に完封され先手を打たれたことで残る2戦も難しい戦いになる。
文字通りのファイターズ砲波状攻撃で、4連勝中だった旗艦・TOKOTAまでも“撃沈”され、最新鋭艦MASATOを投入する今夜は連敗を止めるのみ。
しかし昨夜の日本ハム打線を見ているとそれぞれが明確な狙いや意図を持ち、いかにしてコンタクトするか、塁に出るか?それに徹しているようで簡単にはいきそうもない。
序盤3回はパーフェクトピッチングだった床田が四、五、六回に失点したのは決して偶然ではないだろう。そこには特別な策が仕組まれていたに違いない。
昨夜、マルチだった水谷、郡司、田宮、万波、水野をどう封じるか。“打線”にさせたら、また攻め込まれる。
一方、オフェンス面ではコレというような明るい材料はないに等しい。今夜の伊藤は今季9試合に投げて4勝無敗、9試合のうちチームが負けたのも1試合しかない。
カープ首脳陣としてテコ入れの材料は限られている。二軍から上がってきた野手は5月14日の林が最後。その林も昨夜は見逃し三振で最終打者になった。交流戦で打ってくれないと困る!のに、これで計5試合9打数無安打、1四球の3三振。直近5打席は外野にすら飛んでいない、このままではまた二軍逆戻りだろう。
もっとも今、上に呼んでファンに喜んでもらえそうな野手は、いぜん打率・370をキープする育成の佐藤啓介ぐらいしかいない。堂林、シャイナーに至っては二軍戦でも打率2割に達していない。
10度目の完封負けに加えて0-0引き分け3試合の惨状にはそれなりの理由がある。もちろん最大の誤算は球団がケチって獲得したポンコツ砲2門だが、人のせいにしてばかりいても何の解決策にもならないし、指揮官が愚痴ることもない。
それに昨夜の日本ハムは四番マルティネスが打線を分断しても、他の選手が存分にカバーしていた。よくよく俯瞰してみれば新庄ファイターズと新井カープは似た者同士のミラーゲーム…ということであれば、オフェンスにおいてはそれぞれの打順、ディフェンスにおいてはバッテリーを中心としたそれぞれのポジション、個々の選手同士の力量の優劣が、結果に繋がるということか…
広島スタメン
センター秋山
ライト野間
サード小園
レフト末包
ファースト田中広輔
セカンド菊池
ショート矢野
キャッチャー曾澤
ピッチャー森下
日本ハムスタメン
レフト水谷
ショート水野
サード郡司
ファーストマルティネス
キャッチャー田宮
ライト万波
センター松本剛
セカンド川上畑
ピッチャー伊藤
1回表
森下相当プレッシャーあるはず、1点もやれない…それにしても空席多いマツダスタジアム…
水谷…初球ストライクは見て2球目ファウル、外149キロボール、カットボール甘目だが空振り三振
二番に上がった水野…ワンバン空振り、ボール2つ、4球目ワンバンピーゴロ、きょうは打球を弾かなかった森下、最近よくこぼすから…
郡司…2ボールから右狙いでファウル、4球目カットボール三邪飛、さすが、の立ち上がりだけどまだ分からない、日本ハム打線は予想不能
1回ウラ
さあ、とにかく先制したい、タイムリーがベスト
秋山…初球148キロセンターの頭上そのままスタンドイン!ナイス先制2号弾!
C1ー0F
野間…5球目一ゴロ、マルティネス弾いてからとトス、際どいがアウト
小園…初球ファウル、2球目真っすぐ二ゴロ、おいおいもっと攻めないと…スミ1は禁止!
末包…初球真っすぐファウル、2球目ショートファウルフライ、さすがは伊藤、真っすぐ柵越えされても、どんどん真っすぐ投げてきた、結果9球で3人アウト
C1ー0F
2回表
マルティネス…初球カーブはボール、チェンジアップ空振り、3球目150キロ右飛、右打ち意識してる模様
きのうのヒーロー田宮…1ボールからきょうも田宮見事なさばき見せた…151キロレフトライナー
万波…空振りとボールのあと3球目遊ゴロ
C1ー0F
2回ウラ
田中広輔…3-1まで見て4球目外ボール!
無死一塁で菊池…2ストライクから外ファウル、5球目外真っすぐズバッときて見逃し三振、痛すぎる
矢野…1-1から高目浮き球ファウル、148キロファウル、4球目ワンバンだが田中広輔スタートはきらない2-2、スプリットファウル、エンドラン内角ファウルにして転倒する矢野、沈む球の頭叩いて4・6・3併殺打、先頭打者ホームランの効果が薄まりつつある
C1ー0F
3回表
松本剛…1-1から高目148キロこれも右打ち、右前打
川上畑…ボール、ファウル、ボール、ファウル、ファウルからの真っ直ぐ思い切り引っ張られた、一、二塁間ゴロで抜けるヒット、無死一、二塁
伊藤…バント空振り、バント空振りからバスターは遊ゴロで二塁だけアウト、一死一、三塁
水谷…初球139キロストライク、真っすぐファウルで2ナッシング、また真っすぐファウル、アウトロー148キロボールで1ー2、アウトローカットボールがかなり外れた、外野フライもダメなので甘くいけない、低目チェンジアップ空振り三振、水谷膝が折れてガックリ
水野…1ボールから変化球の頭叩く二ゴロ、森下もさすがの投球、どちらの先発が長くマウンドに立っていられるか…
C1ー0F
3回ウラ
八番曾澤…5球目ボールでフルカウントから浅い右飛
森下…146キロストライク、外148キロボール、外146キロ空振り、そして内角148キロ空振り三振、この球は長くバット持った森下には打てない
秋山…初球内角真っすぐボール…7球目遊ゴロ
C1ー0F
4回表
郡司…ストライクとファウルで2ナッシング、低目チェンジアップはボール、またチェンジアップファウル、カーブで二ゴロ打たせた
マルティネス…ここもストライクとファウルで2ナッシング、真っすぐファウル、4球目外のカーブ右飛
田宮…1-1から右飛だがいいスイングをする
C1ー0F
4回ウラ
野間…1-1まで見て泳ぎながらライトポールすぐ右へファウル、アウトハイ150キロボール、4球目変化球の頭叩いて二ゴロ
小園…初球軽打で右前打
末包…ここはゲッツー禁止!内角ボール、2球目でゲッツーなんか打つわけないやろ!と言わんばかりの右打ち、ライト前に落として一死一、二塁、末包パワーで詰まっても外野に飛ぶのが特徴
田中広輔…ボール、ファウル、空振りで1-2から外落ちる球完全なる空振り三振
菊池…初球148キロファウル、外148キロボール、外134キロボール、低目際どいがボールで3-1、アウトローいっぱいストライクでフルカウントから捕邪飛、どうしても加点できない、危険な状況ではある…
C1ー0F
5回表
万波…フルカウントから変化球も真っ直ぐもファウルで粘られ最後は内角いっぱいを引っ張られて左前打、日本ハムはこういう巧みな打撃がすごく多い
松本剛…ストライクと空振りで2ナッシング、ここで牽制球、147キロファウル、インローカットボールもファウルしぶとい…また牽制球でスキを見せない、もう一丁牽制球、また牽制球、クイックから投げてこれもファウル、引き付けているから全部ファウルになる、内角ファウル、7球目136キロ浮いてこれで1-2、外の球一ゴを田中広輔よく捕ってセカンアウト、一塁はセーフ、松本剛の進塁打打とうとする姿勢が素晴らしい
川上畑…1-1からの3球目で松本剛スタート、曾澤刺した!5球目チェンジアップ空振り三振!
C1ー0F
5回ウラ
矢野…5球目低目141キロ着払い空振り三振
曾澤…6球目バット止めたがストライクで三振
森下…ファウルとストライク、外スラいっぱいをバットの先でファウル、147キロ空振り三振、3者三振、伊藤は短い間合いからどんどん攻めてくる
C1ー0F
6回表
伊藤…初球打ち、深い遊ゴロで伊藤疾走、ワンバン送球は田中広輔捕れない、内野安打、先頭出すのはこれが3度目、森下レベルでは多過ぎ…
水谷…初球ファウル、2球目ワンバンに森下グラブ伸ばすが届かない、二遊間詰まった当たりが抜けていった、無死一、二塁
水野…初球バントファウル、ファウルで2ナッシング、送るのを止めた、膝下落ちる球見られてボール振ってくるかと思ったら振ってこない、高目147キロファウル、次が80球目抜けたフォーク空振り三振!
郡司…初球ボールのあとファウル2つ、カットボール詰まった打球が菊池の後ろへ、これを向こう向きキャッチ
マツダスタジアムでここまでさっぱりのマルティネス逆に不気味…1、2球真っすぐボールで大きな拍手、3球目外の球二ゴロ
C1ー0F
6回ウラ
秋山…1、2球ファウルからの3球目伊藤の足元襲う中前打
野間…1-2まで動きがなかった、野間に任している、スプリットボールで2-2から秋山スタート変化球を三遊間へ、無死一、二塁
小園…バントの構え、初球バントファウル、低目ボールで1-1、3球目三塁側バント、伊藤捕球した時点で体重が後ろにかかった、無理にファースト投げて悪送球、秋山生還
C2-0F
なおも無死一、三塁で末包…ストライクとファウルで2ナッシング、3球目アウトローいっぱいにズバッときて見逃し三振
田中広輔…2ボールからフォーク空振り、ボール、5球目カンペキなレフト犠飛
C3-0F
二死二塁で菊池…左飛
7回表
田宮…初球遊ゴロ
万波…初球左飛、2球でツーアウト
松本剛…2-1から遊ゴロ、2点加えたことでやっと流れが来た
C1ー0F
7回ウラ
矢野…1ボールからのセーフティは投ゴロ、これは決めたかった
曾澤…振らないままフルカウントから四球ナイス
森下…バントの構え、ナイスバント、菊池、矢野に並ぶバントマイスターだ二死二塁
秋山…1-1、一塁空いているが勝負してきた、外ストライク、インローファウル、高目149キロハーフスイング三振、自分のミスから0-3になってもそのあと踏ん張る伊藤、新庄監督の下でナインはそれぞれいい仕事している
C3ー0F
8回表
森下93球で今季初の八回へ
川上畑…ファウルで粘られて100球目ボールでフルカウント、9球目もファウル、10球目遊ゴロ
伊藤の代打は清水、投げ合いは森下に軍配…5球目空振り三振、100球超えて150キロも計測
水谷…フルカウントから148キロファウルこれが今季最多の114球目、カーブ三ゴロ、無四球でナイスピッチ!
C3ー0F
8回ウラ
日本ハムは矢澤
野間…振らないまま3-1から四球
小園…初球ゴロ右前打で猛打賞
無死一、二塁で末包…ボテボテ投ゴロはバントといっしょ、一死二、三塁
田中広輔…初球低目ライト完璧犠飛、田中広輔は脱力してヘッドを巧く使う、五番に据えた首脳陣の勝利!小園もサードへ、さあ九回は誰が投げるか…
C4-0F
二死三塁で菊池…3ボールからストライク、5球目で四球
二死一、三塁で矢野…初球空振り力み過ぎ、そのあとファウル2つ、外スラ遠くボール、低目ボールだが際どい2-2、外高目ボールでフルカウント、スライダーファウル、スライダーにバット止めて四球、矢野は25打席ヒットがないが、塁に出ればOK
二死満塁で曾澤…3-1から押し出し、代走大盛
C5-0F
日本ハムは山本拓にスイッチ
森下の代打石原貴規…1-1からタイムリー暴投
C6ー0F
なおも二死二、三塁で石原貴規ファウル3つ、そしてナイス右打ちはマルティネスの好守で一ゴロ、6点取ったけれどもきょうもタイムリーはなし、だった
9回表
ハーンがこの回でテスト登板、大盛レフトへ末包退く、石原貴規キャッチへ
水野…初球インハイ151キロボール球三邪飛
郡司…初球高目真っすぐ左前打、ハーン来日初被安打
マルティネス…140キロスライダー空振り、真っすぐファウル、ボール、ファウル、またファウル、4・6・3ゲッツーでゲームセット!昨夜14安打の日本ハム打線を完封!
C6-0F