サンフレッチェ広島、ルヴァン杯再び射貫く！！！エディオンピースウイング本拠地にこの強さ本物スキッベ×クラブ補強×選手層×売上高

2025年11月01日: 編集部

画像は左からセハットマウルコーチ、松尾喜文コーチ、ミヒャエルスキッベ監督。スキッベ監督の”広島移住”は、ドイツ・デュッセルドルフの公園を散歩していたスキッベ氏と、当時１.FCケルン（ドイツ）に所属していた松尾氏の出会いから始まった…（撮影はひろスポ！取材班）

ＪリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド決勝（11月１日13時20分キックオフ、東京・国立競技場）

サンフレッチェ広島３－１（３－０、０－１）柏レイソル
25分　広）荒木隼人　　　　　　　　　　　　　　81分　柏）細谷真大
38分　広）東俊希
40＋２分　広）ジャーメイン良

今季のJリーグ最多入場者となる６万２５６６人の大歓声の中、サンフレッチェ広島が柏レイソルの反撃を振り切り３－１のスコアで３大会ぶり２度目の頂点に立った。

前半25分、中野就斗のロングスローをニアに入った186センチの荒木隼人が頭で合わせて先制すると、前半38分には東克樹が「みんなの思いがボクの左足に詰まった瞬間でした」というFKを直接ゴール右隅に決めた。

さらに前半47分にも中野就斗のロングスローから佐々木翔が頭でつないでジャーメイン良の左足ボレーで３ー０。

広島は10月12日の同カッププライムラウンド準決勝第２戦（エディオンピースウイング広島）で横浜FC相手に２－１で勝ったあと、中４日、中３日、中３日の公式戦３試合（J１第34節・FC東京戦、AFC・蔚山HDFC戦、J１第35節・横浜F・マリノス戦）連続のノーゴール。たが、今回は中６日でセットプレーの確認に時間を割くことができた。また、J１リーグ戦２試合では柏とは引き分けていたが、３月の第６節で唯一のゴールをマークしていたのが東俊希だった。

柏はそのリーグ戦ですでにロングスローを警戒していたが、決勝の大舞台では防ぎきれなかった。ただ、やはりリーグ戦でゴールを記録していた細谷真大が後半36分に荒木隼人と競り合いながら意地の１点をねじ込んで見せた。広島はその１点を除けば、J１リーグ戦ここまで最小失点の守備力を90＋５分間維持し続けたことになる。

これで広島は2012、14、15年のJ１リーグ優勝と前回カップ戦Vと合わせて5つ目の星を手にした。最初の３つは森保一監督時代、カップ戦はミヒャエルスキッベ監督の１年目と４年目…

スキッベ監督１年目の決勝（2022年10月22日、国立競技場）ではセレッソ大阪を相手に０－１の後半45＋６分にピエロスソティリウのゴール（PK）で追いつき、その５分後にピエロスソティリウの決勝弾が飛び出した。

就任１年目とクラブ創設30周年が重なり、国内三大大会でいずれも３位以内に食い込んだスキッベ監督はその人柄、その卓越した指導力とも高く評価されることとなった。”広島維移住”前の指導歴は文句なし。ユース世代も合わせるとクラブチーム、代表チームの監督、コーチを20数年の間に20近く勤めてきたから、その引き出しにはあらゆるサッカーメモが残されていることになる。

そんな名将を幸運にもチームトップに据えることに成功した広島には、次なる勝負手が待っていた。2024年２月、エディオンピースウイング広島開業。ソフトとハードが揃ったことで広島の勢いは加速した。

長らく「サッカー専用新スタジアム」の誕生を待たされ続けてきた広島サポーター、広島市民・県民は瞬く間に新たな舞台装置を国内外に誇るホームスタジアムに押し上げた。キャパを２万８５００人と抑え気味にしたため、収容率はリーグトップの90%超えとなり、広島の売上高は2023年度のトップ10圏外から2024年は３位に躍進。しかも38億円アップの80億円に到達した。

2024年度J１売上高ランキング
１位　浦和レッズ　　　　102億円
２位　川崎フロンターレ　84億円
３位　ヴィッセル神戸　　80億円
３位　サンフレッチェ広島80億円
５位横浜F・マリノス　　 73億円

当たり前の話だが「優勝」はクラブと現場とサポーターとの掛け算によってのみ成就可能となる。細かいところでは過密スケージュールに耐えうるよう選手層は厚い方がいいし、その厚みを”育成”するのが監督の仕事だし、監督の仕事を可能にするために年齢とポジションを考慮してバランス良く補強するのがクラブの（稼ぐために欠かせない）仕事になる。

この日のルヴァン決勝はフジテレビ系で生中継された。解説のひとり内田篤人さんは締めの時間が近づく中「長く強く、安定できるチーム」と広島のことを持ち上げた。J１リーグVは極めて厳しい状況だが可能性としては４冠を残している、それは正にサンフレサポーターの誇りと夢の続き…

同じく中継カメラに向かってチームに欠かせぬ存在となって久しい佐々木翔がスタンドのサンフレサポーターに向かって叫んだ。

「五つ目の星、ありがとー！！！」

（ひろスポ！広島スポーツ100年取材班＆田辺一球）

取れるタイトルは全部取る！サンフレッチェ広島『１・７チーム』分の戦力に勝負手の補強を発表…同時に満田誠はG大阪へ期限付き移籍…サポーター（泣） | 【ひろスポ！】広島スポーツニュースメディア（2025年２月28日掲載）

サンフレッチェ広島のチャンピオンシップは濃密にして崇高な紫に染まるラスト5分間、森保監督の言葉通りガンバ大阪をアウェーで撃破(エキサイティングシーン追加バージョン） | 【ひろスポ！】広島スポーツニュースメディア
（2015年12月４日掲載）

サンフレッチェ広島のチャンピオンシップは濃密にして崇高な紫に染まるラスト5分間、森保監督の言葉通りガンバ大阪をアウェーで撃破 | 【ひろスポ！】広島スポーツニュースメディア（2015年12月２日掲載）