明治安田生命J1リーグ第12節(5月17日、ユアテックスタジアム仙台)
サンフレッチェ広島先発
GK大迫敬介
DF野上結貴
DF吉野恭平
DF佐々木 翔
MFエミル サロモンソン
MF川辺 駿
MF稲垣 祥
MF柏好 文
MF柴崎晃誠
MF渡 大生
FWドウグラス ヴィエイラ
”終了間際”で2点を失ったサンフレッチェ広島が4連敗を喫した。勝ち点17のまま順位は7位から8位へ。
首位を行くFC東京はジュビロ磐田に1-0で勝ち11戦負けなしで勝ち点27。2位につける名古屋グランパスも浦和レッズを2-0で振り切り勝ち点23。大躍進の大分トリニータも湘南ベルマーレを1-0で抑えて勝ち点23。
さらに前節4位の川崎フロンターレは清水エスパルス相手に4-0爆勝の勝ち点22。清水エスパルスはヤン・ヨンソン監督の退任を発表…
同じく5位の北海道コンサドーレ札幌は松本山雅FCと1-1引き分けで勝ち点19。
上位陣が勝ち点を重ねていく中で、4戦連続の足踏みとなったサンフレッチェ広島、しかも、気が早いとはいえ相手が降格圏の17位に沈んでいたベガルタ仙台だったことを考えれば、この逆転負けは痛すぎる。
サンフレッチェ広島の先制点は前半2分。柏好文が左サイドから持ち上がり得意の左45度から中央へクロス。そこに走り込んだドウグラス ヴィエイラが、長い右足を伸ばしてアウトサイドでタッチ。水平方向に角度のあるシュートがきれいに決まって右サイドネットを揺らした。
5試合ぶりリーグ戦出場のドウグラス ヴィエイラ、この試合両チーム通じで最初のシュートでチームの連敗を3で止める千金弾…
…となるはずが、後半41分、ハモンロペスをノーマークにして同点ゴールを許すと、アディショナルタイムにはパスを繋がれて最終ラインが下がり、最後はシュートレンジに入ってきた松下佳貴に左足を振り抜かれた。
4月7日・第6節、エディオンスタジアム広島でのガンバ大阪戦で3-0のスコアで快勝!勝ち点14で首位に立ったサンフレッチェ広島は4月14日・第7節、アウェーのヴィッセル神戸戦を4-2で制して7戦無敗…
しかし城福浩監督も選手たちも2試合7得点が自分たちの”本来の形”からのものではないことを認識していた。だからこそタガを締め直してピッチに立ったはずなのに、ひとつの負けがあれよあれよの4連敗に繋がった。
何ゆえ、サンフレッチェ広島が首位に立てたのか。答えはカンタン、5試合連続で相手を完封したから、だ。
一方、連敗中のスコアは0-1、0-1、0-1、1-2。ここから上位争いと世代交代をどう両立させ、ACLからのフィードバックをどう生かしていくのか?リーグ戦の3分の1を消化したところで、その反発力が試される状況となった。